J1第27節 横浜FM×大分@日産

リーグ戦は13試合、公式戦だと実に17試合負けなしで、とうとう暫定首位にまで浮上してきた大分。西川を欠くものの、前節出場停止の森重は復帰して今日のゲームに臨みます。対する横浜FMも3試合負けなしで現在は13位。好調の要因は共に守備面の安定にある両チームだけあって、前半は「守り合いのような展開」(大分・マルセロコーチ)に終始します。その中でも、横浜FMは「立ち上がり、前からプレスかけて主導権を握ろう」(横浜FM・木村浩吉監督)という狙いが13分にハマり、相手のビルドアップミスを突いて坂田が決定機。しかしシュートはGKがセーブします。大分も29分、鈴木の長いクロスに高橋が頭で合わせましたが、ボールは右ポスト直撃。ゴールは奪えません。惜しいチャンスは双方に2回ずつ。それでも細かいミスが目立ち、司令塔役の狩野が完全にホベルトとエジミウソンの監視下に置かれたホームチームより、球際でも強さで勝り、「前半は相手の方が優位」と木村監督も認めるサイドの主導権も確保したアウェイチームの方が一枚上手のように見えました。しかし後半は、相手が「どんどん攻撃的になってきた」とマルセロコーチも感じたように、形勢がやや横浜FMへ。これには小宮山が前半よりもサイドで高橋を押し込めるようになったことも一因でしょうか。逆の田中隼はミス連発で途中交替してしまいますが、左のサイドが1つの収まり所になったのは大きかったはずです。ただ、先制点は唐突に。上本が不用意に大島を倒したことで生まれたFK。キッカーは山瀬功の欠場を受けての“代役”狩野。ゴールまで20m強の位置から蹴られたボールは右スミギリギリに吸い込まれるゴラッソ。本来の代役が主役級のプレーを見せ、残り時間30分という所で横浜FMがリードしました。劣勢に立たされたシャムスカ監督は71分に決断。高松、そして移籍後初出場となる家長を同時投入します。大分サポーターならずとも高まる期待。しかし、残念ながら2人が投入されてからの20分あまりでチームのシュートはゼロ。「後ろに引いて守備を固められ、プレースペースを消されてしまった」とはマルセロコーチですが、下で家長の技術を生かすのか、上で高松の高さを生かすのかがどっちつかずだった印象です。最後は判定にブチ切れたシャムスカ監督がピッチ脇のマーカーを蹴り飛ばして退席を命じられ、万事休す。森重を前線に上げた5分の追加タイムも虚しく経過し、「(狩野)健太のFK一発で勝ったようなゲーム」(木村監督)ながら、チーム状況からすれば貴重な勝ち点3を横浜FMが獲得する結果になりました。とうとう連勝記録が止まった大分は、ゴールを狙いに行った終盤こそ何度かピンチを迎えましたが、それ以前はほぼ危険なピンチはなし。敗因は明らかに攻撃面にありました。現状で流れの中からのゴールは期待薄。高さを生かせるCKが前後半通じて1本もなかったのも想定外だったでしょう。次節はアウェイで川崎戦。シャムスカ監督不在の中で、本当に優勝を争う力があるのかどうかを試されるゲームになりそうです。 AD土屋
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