J1第18節 横浜FM×鹿島@日産

就任後わずか2日で臨んだ神戸戦からスタメンを3人入れ替えた横浜FMの木村浩吉監督。「前線に相手をかき回せる選手を使いたかった」と坂田と水沼のツートップに入れ替え、長谷川アーリアジャスールもボランチ起用。日本人のみの布陣を選択しました。対する鹿島も前節とは3人のスタメンを入れ替えていますが、出てきたのはダニーロ、興梠に復帰後初スタメンとなる中田浩二。選手層の厚さは驚異的です。さて「立ち上がり5分10分はリトリートして」(木村監督)プラン通り水沼と坂田を走らせることでリズムを掴みかけた横浜。しかし得点王の一振りが空気を一変させます。11分、中盤でボールを受けたマルキーニョスは前を向くやいなや30mは先にある獲物を狙うと、ボールは右のポストを叩いてゴール。最初の1点は鹿島に入りました。さらに「事故みたいな1点を取られて、そこからバタバタしてバランスが崩れた」(木村監督)ホームチームを尻目に、完全にゲームを支配下に置いた鹿島は29分、長谷川のミスパスを奪い、ダニーロ、マルキーニョスと繋いで中へ。このボールを興梠が絶妙のターンでDFを外すと難なく横浜ゴールへ流し込み、早くも2点の差が付きました。鹿島の安定感はやはりダブルボランチがもたらすもの。小笠原が構えて青木がチャレンジする構図で、相手のボールを遅らせ絡め取るパワーは強烈。ツートップ下に入った山瀬功治もなかなか仕事をさせてもらえません。横浜も38分には兵藤が決定機を掴むも、力んだシュートはバーの上へ。2点を奪った後は無理して前へは行かずにいなす格好を採った鹿島の強さが目立った45分になりました。リーグ戦6連敗は避けたい横浜も後半は徐々に攻勢を強め、61分に清水、69分に金井を投入して3-4-2-1を敷くと、構図上は一方的に押し込み続ける形になります。しかし、守る鹿島が余力を持って凌いでいたのは明らか。オリヴェイラ監督は守備に関して「高い攻撃力を持つ選手が数多くいるマリノスに失点しない、ゴールをさせない強い気持ち」を強調しましたが、「後ろをマンツーマンにしてカウンターを狙う事を徹底的にやればいい訳で」と本音も。事実、後半のシュート数は8対2と横浜が圧倒しましたが、89分にはカウンターから青木が決定的なチャンスを迎えており、後半は“省エネ”とも言えてしまいそうな危なげないゲーム運びで、昨シーズン王者が連敗を回避しました。前述した選手層、ゲームの流れを読める選手たち、決定力の高いストライカー、諸条件を考えても、鹿島が今一番J1で安定していると私は思います。一方、監督交替後も連敗となり、これでリーグ戦は9試合も勝利の女神から見放されている横浜。81分と90分の決定機を逃したのはかなり不運な要素もありましたが、まだスタメンやシステムもはっきりと決まっていないとはいえ、鹿島相手に90分間ゲームをコントロールされてしまいました。特にシュートチャレンジの際には消極的な姿勢も。「攻撃陣に素晴らしい人材が揃っている」と敵将も評したように、いつでも浮上しうるポテンシャルは十分。試合後もほとんどブーイングすることなく歌い続けてくれたサポーターに報いる方法はただ1つしかありません。失点はリーグでも少ない方から6番目(前節まで)というデータを見れば課題は明らか。組み合わせか、1枠空いている外国人も含めた補強か、シーズンは今日で残り半分を切りました。 AD土屋
この記事へのリンク | Jリーグ | コメント (0) | トラックバック (0) | ページトップ


コメント
コメントを投稿する