J2第25節 東京V×鳥栖@味スタ

第1クールの不調から一転、第2クールは着実に勝ち点を積み重ね、2位の仙台と8ポイント差にまで浮上してきた鳥栖を見てみたくて味スタに来ました。鳥栖の基本システムは4ー4ー2で、中盤はダブルボランチのボックス。ただ、右の小井手がかなり高い位置をキープしているのと、ボランチは村主がほぼフォアリベロで、キャプテンでもある高橋が前に出ていくのが、この試合の特徴でした。さて、どんなサッカーをやるのか楽しみだなあと思っていた矢先の3分にいきなり先制されてしまいます。左サイドをディエゴがぶっちぎって上げたクロスに大野がダイビングヘッド。「ゼロで行く限りは我々が有利」と岸野監督が思い描いていたゲームプランはいきなり崩壊してしまいました。それでも22分には藤田がチームファーストシュートで同点ゴールを決めますが、流れを引き寄せるまでには至りません。ミスパスが目立ち、ボールをキープしきれないまま、東京Vが徹底してすぐにボールを預けて使ってきたフッキとディエゴに押し込まれると、40分には服部のFKから最後は船越に決められ、1点をリードされて前半が終わりました。「前半があまりにも悪すぎた」と試合後振り返った岸野監督が挙げたその要因は「一番大キライな"置きにいく"ようなプレーが多かった」こと。そのことによって「サイドへの展開が遅いし小さかった」と。その後を要約すると、東京は前の3人が守備をしないし、さらに引いた時は5バックになることがわかってたので、速くサイドに展開していけば数的にも有利な形で崩せたはずなのに、それが遅かったから2枚のボランチまでしっかり戻れる時間を作らせてしまった、という分析。それを解消すべく、後半は頭から村主に替えて清水をボランチに入れ、前への意識を高めに行きます。ただ私から見た限りは、彼が入ったことでチームに大きな変化はあまり見られず、1点を取りに行っているので仕方ないのですが、より東京が擁する2人のブラジル人が自由に動けてしまったように感じました。ただ後半も終盤にさしかかり、山口貴之がトップに入ってからは、彼や小井手、後半左SBから右SBに移った日高が絡んで右サイドからいくつかいい攻撃は見せていました。東京のラモス監督も「最後の10分だけなんか知らないけど自分たちのリズムでサッカーできなかった」と話してましたし。結果はロスタイムにフッキにミドルを決められ、3ー1での敗戦となりましたが、158センチのFW山城のテクニックや高橋の正確なフィードなど、興味深いポイントもあって、また見てみたいなあと思うチームでしたね。でも最注目はやはり岸野監督。赤いキャップをかぶった個性的な風貌や、選手から慕われる男気にあふれた熱血漢というのは知っていましたが、会見での試合分析も的確でわかりやすく、他にも引用したい部分がいくつもありました。とりあえず今後に向けては「サイド崩すのが何十回もできるように、僕の"ないアタマ"で考えます」とのことです。 AD土屋
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