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ツール・ド・フランス2009 | J Sports | cycle road race


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ツール・ド・フランス2009 志穂レポート

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日本人選手情報

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やっとピレネー山岳ステージが終わり、日本人選手の活躍が期待できる週に入りました。このときを待っていたフミですが、今日はちょっとアップダウンがキツイので、最初から狙っていくということではなさそうです。フランス革命記念日で、フランス人の逃げが決まることは充分あるので、気をつけるとのこと。カメラバイクが逃げの前にたくさんつくので注意です。
また、チームカーと選手間の無線禁止デーですが、ボイコットするチームもあるというウワサも。今のところ付けているチームは見てません。スキル・シマノは規定に従うんですが、チームカーが一番後ろなので、パンクなどトラブルのときが心配。でも「大丈夫でしょう」とフミ。
何が問題かというと、ラジオツールから「落車」という情報が入ったとき、全チームカーが躍起になって前へ上がろうとするのではないかということ。無線があれば各自で確認できますからね。安全面で問題なんです。フォイクトも「僕らはF1みたいに無線で動いているんじゃない!」と怒りをあらわに。何事もなければいいですが…。
昨夜から雨が降っていて、スタート前は特に降っていませんが、路面が濡れている上に、日差しが回復しそうにないので、落車が心配です。写真は休息日に、この9日間を振り返っている様子。顔色も抜群で、調子の良さがわかります。

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休息日に行われたユキヤの記者会見は、終始、笑顔が絶えませんでした! 本人にもいろいろ事情があり、私たちも理解をし、今後はユキヤと記者たちがうまくコミュニケーション取れそうですよ。もちろんナーバスになることも、ツールですからあるでしょうけど、昨日の笑顔と元気さを見て安心しました。
「逃げに乗る」と言いつつも、なかなか逃げに乗れないのは、スプリントでステージ5位に入ってしまったため、スプリント要員にされてしまい、後方待機するのがチームのオーダーなんだそう。逃げたくても逃げられない理由があるんですね。でも、誰に質問をされても「僕はピュアスプリンターではなく、パンチャーだ」と言い張っているとか。
今日は20km地点まで逃げに反応していいというオーダーだそう。そこで決められなければスプリントに。フランス革命記念日なのでフランス人のサイッド・ハドがスプリントを狙っているそうですよ。もちろんユキヤもスプリント役のひとりです。

舞台裏レポート

●主催者の意図はつぶされた?

今日はピレネー終了後の初日。逃げたい選手にとっては、チャンスの日でした。でも複雑な思いが絡み合って、単純な逃げのレースにはならなかったようです。

まずは今日がフランス革命記念日だったこと。フランス人選手はどうしても勝ちたい。その狙い通りスタートから2km地点でスキル・シマノのフランス人、ウポンがアタック。そこにふたりのフランス人とひとりのロシア人が追いつき、3人のフランス人を含む逃げができました。それはそれで、この記念日を盛り上げるシナリオ通りの動き。

「コースプロファイルを見たときは、今日はキツいレースになると思ったんです。でも、途中に3回出てくる4級の山岳も、あっと言う間に終わって、すごく楽なコースでした。チームメイトに先に行かれてしまいましたが、今思えば、行けば良かったかと思います」(フミ)

問題はそのあと。フミが言います。

「逃げはあっさり決まってしまったんです。決まったら、コロンビアやアスタナが横一列に並んで集団をふさいでしまって、もうこれ以上アタック合戦をさせないようにした」

今日は無線禁止の日でした。14チームがそれに反対する嘆願書にサインをしており、ボイコットする動きも見えましたが、一応、全チーム無線を外してスタートはしました。でも、主催者の意図をつぶすレースをしたのです。

「主催者の意図は、無線をなくしてエキサイティングなレースにしたかったようですけど、無線をなくすとそうはならないことを、結果として残したかったんじゃないですかね。おそらくですけど。集団は本当にゆっくりで、ユキヤと飛行機のマイレージの話とか、いろいろしました。でも難しいですね。大声で言うと作戦がバレてしまいますし。逃げが決まりかけたとき、モローが『おい、ヴォゴンディ! 今行かないと逃げが決まっちゃうぞ!』と叫んでいましたよ」(フミ)

はた目に見ると、「逃げが集団につかまって、ゴールスプリントになった」というレース展開で済まされそうですが、無線禁止に対する反抗意識が、集団の中で働いていたとは…。

スキル・シマノは、普段から選手間の会話はできるだけ無線を使わず、直接話をするように言っているのだそうです。そうすれば自然と、選手が集団の中でまとまりますからね。今日も集団中ほどを、スキルのジャージが固まって走っていました。だからチームとしては、あまりナーバスになってません。

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今朝、日本人ふたりの2ショット写真を撮っていたら、
フレチャが「俺も一緒に撮ってくれ!」と入ってきちゃいました。
昨年末に日本を旅行したほどの日本びいき。
3日前くらいにも「日本人選手はどうだ?」って聞かれましたからね。

ユキヤのほうも、今日の無線禁止をこう振り返ります。

「なんで無線をなくすのかよくわからないですね。今日も途中で落車があったし。無線は『アレやれ、コレやれ』って指示するためだけに使っているんじゃないですし。アタックするなと言われても、する選手はいますからね」

ユキヤのレース自体は、あっさり逃げが決まってしまって、ミーティングの通りだとスプリント勝負にスイッチする予定でしたが、あまり調子がよくなかったのでスプリントには参加しなかったとのこと。

「30km/hくらいの、イヤなペースが続くレースでしたね。ダラダラとしてイヤなんですよ。1日同じペースで踏みっぱなしで、下りにくると脚を止めて…。ダルくなると言うのかな? そういうレースはイヤです」

結局、パンチャーにチャンスのあるレースが、こんな形で終わってしまって…。日本人2人も感じているようですが、消化レースとなってしまいました。

無線禁止デーは7月17日第13ステージにも設定されています。はたして、予定通り実行されるんでしょうか? 情報を待ちます。

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いつも集団後方を走っているユキヤですが、スタートで並ぶのも後ろ。
スタートギリギリにやってきて、たまに、スタートしてから来ることも。
「長い時間、ダラダラとスタートを待つのはキライなんです」

プロフィール

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土肥志穂(どひ・しほ)
1971年・広島県生まれ
小学館『小学三年生』編集部を経てフリーライターに。主に女性誌や女性向けウェブサイトで執筆するも、自転車に乗ることでその魅力に開眼し、2000年からツール・ド・フランスの追っかけ取材を開始。本格的に自転車ジャーナリストとなる。プライベートでサイクリングやイベントにも参加。
著書に『人はなぜツール・ド・フランスに魅せられるのか』2006年刊/単行本)2009年刊/文庫本)、『ツール・ド・フランス完全ガイド』、『本気で自転車!』がある。
◆ブログ Shiho.be!

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