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ツール・ド・フランスなどを観ていると、レーサー達の後姿に惚れ惚れとすることがある。
ツールに出場するのは殆ど欧米の人たちだから、手足も長いしお尻もカッコいい。信じられないところにサドルがあり、信じられない低さにハンドルがある。
仲間達とたまに練習会で走ることがある。あたりまえだけど皆日本人だから、自分達ではそれなりにキメているつもりでも、当然彼らに比べれば見劣りする事実は否めない。
そんなある日、山岳の下り道で、物凄い勢いで追走してきたレーサーに抜かれた。彼はとても、「バック・シャン」なレーサーだった。
しゃにむに追いかけて、ようやっと分岐の赤信号で横に並んだ。ちらりと顔を覗くと、欧米人特有の高い鼻の下で、白い歯がニコリと微笑んだ。あー、やっぱり。
信号が変わると彼は親指を立て、颯爽と走って行ってしまった。その後ろ姿を、またしばし見送った。
自分達も、走っているときの気持ちだけは、同じなのだけれど。 |