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ぼくは一人でサイクリングする事が多いんですけど、日本の道を走ると山なんです。すると、勾配は、5% 8% 12% 15% 18%と上り放題。思わず「エエかげんせえよ、勘弁してくれ!」と誰ともなく、天に向って悪態をついたりしてしまいます。
それでも、休んだり、押したり、半ベソかいたりしつつも峠に達した時のあの気持。小さいですけど成功体験と言えるでしょう。思わず小さなガッツポーズとか。人間にとって、成功体験ほど甘美なものはないと思いますね。W杯でゴールを決める、タイトルマッチでKO勝利する、ゴールスプリントで1着を取る。当事者でなくても、その成功を想像しただけでウットリとしてしまいますから。しかし、その甘美な報酬を得るために、費やした時間や努力。苦しい練習も、成功したい、又成功してみたいという気持がさせるものなんでしょうね。じゃなきゃマゾヒストです。
峠に車で上って来た奴等(失礼!)が「ウワー良い景色だな。」などとウカレているのを横目で見つつ、「オレなんか自力で上ってきたんだぜ、オマエラとは景色の見え方も違うよ!」などと腹の中でつぶやき、暗い優越感に浸る事だって出来ます。もっとも車の奴等(失礼)も、「ゲッ!自転車。きっと車を買う金がないのネ。哀れ。」などと思ってるんでしょうけど。
きびしかった坂を上り切れば、成功報酬のダウンヒルですな。
叫び出したくなる気持ち良さ。まあそんなこんなで、又小さな成功体験をしたくて、山に走りに行ってしまいます。結局半ベソかくんですが、適度な苦痛は、良い思い出に変換されてしまいますしね。
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「自転車人間」 WEBアニメスタイル上にて、「三原三千夫の万国博覧会」というコラムを連載しています。よろしければそちらも御覧ください。
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