Visitor Monitoring
  1. ヘッダーへジャンプ
  2. サイト内メニューへジャンプ
  3. コンテンツへジャンプ
  4. フッターへジャンプ
  • ジャンル
  • フリーワード
  • サイト内検索


J SPORTSサイトメニュー
  1. 野球
  2. メジャーリーグベースボール
  3. サッカー
  4. ラグビー
  5. サイクルロードレース
  6. モータースポーツ
  7. 柔道・格闘技
  8. バスケットボール
  9. スキー
  10. フィギュアスケート
  11. 卓球
  12. バドミントン
  13. その他

ツール・ド・フランス2016 レースレポート

THE STAGES
  1. 第1ステージ
  2. 第2ステージ
  3. 第3ステージ
  4. 第4ステージ
  5. 第5ステージ
  6. 第6ステージ
  7. 第7ステージ
  8. 第8ステージ
  9. 第9ステージ
  10. 第10ステージ
  11. 第11ステージ
  12. 第12ステージ
  13. 第13ステージ
  14. 第14ステージ
  15. 第15ステージ
  16. 第16ステージ
  17. 第17ステージ
  18. 第18ステージ
  19. 第19ステージ
  20. 第20ステージ
  21. 第21ステージ
THE STAGES

第14ステージ 7/16 Sat.

ピレネーを終え、モン・ヴァントゥを越えても、マーク・カヴェンディッシュの勢いは止まらなかった。古なじみの最終発射台マーク・レンショーは途中リタイアしたけれど、代わりにライバルのマルセル・キッテルの後輪に滑り込んだ。そのキッテルからは、「スプリントラインを変えた」と抗議も受けたが……。何の問題もなく、カヴが今大会4勝目を手に入れた。ツール・ド・フランスにおける通算ステージ勝利も、ついに30勝に届いた!


4勝目を上げたマーク・カヴェンディッシュ4勝目を上げたマーク・カヴェンディッシュ

朝のスタート地は、ゆるりとした雰囲気が漂っていた。連日の暴風に、選手たちが少々疲れ気味だったせいだろうか。それとも山だらけの最終週に突入する前に、ほっとしたひと時を味わいたかったのだろうか。ヴィラージュ(スタート地のスポンサーブースゾーン)にはたくさんの選手たちが、リラックスしにやってきた。コーヒーを飲んだり、お菓子を食べたり、ただおしゃべりしたり。

2日前にニースで起こったテロの犠牲者に、1分間の黙祷を捧げた後、音楽のないスタート地をプロトンは走り出した。その後もスローモードは継続された。北へとほぼ真っすぐに上がっていく道に、ひどく強い向かい風が吹き付けていたせいでもある。25km走っても、アタックは一切かからなかった。

「こんな日だから、自分から逃げに乗ろうとう選手など、まるでいなかった。でも僕は何もせず、ただプロトン内で過ごしたくなんてなかった。特に(ティボ)ピノがリタイアっしたから、チームの士気を立て直すためにも、何かしたかったんだ。だから逃げを打った。幸いにも、3選手が僕についてきてくれた」(ジェレミー・ロワ、ゴール後ミックスゾーンインタビュー)

こうして2011年スーパー敢闘賞のロワが、28km地点で、真っ先にアタックをかけた。チェザーレ・ベネデッティ、アレックス・ハウズ、マルティン・エルミガーが試みに賛同した。こんな勇敢な4人を見送った後も、メイン集団はあいかわらずゆっくりとペダルを回した。序盤3時間の走行平均時速は33.5kmと、開催委員会が予想した時速40〜44kmを大幅に下回った。

「今朝は疲れを感じていた。おそらく総合系の選手たちも、みんなぐったりしていたと思うよ。辛い数日間を終えた後だったから、静かに過ごしたかった。特に明日からは難しいステージが待っているし……。体調を回復させ、リラックスするためには、こんな1日はウェルカムだった!」(フルーム、公式記者会見)


逃げる4名の選手逃げる4名の選手

沿道の声援は変わらず、にぎやかにツールを盛り立てた。フランス選手の今ツール初勝利を待ちわびるフランスのファンたちは、特にフランス人のロワを贔屓した。またリヨンのグランゼコールでエンジニア免状(フランス最難関資格のひとつ)を取得したロワにとって、この日のステージ地はいわゆる第2の故郷でもあった。

「特に最終盤は、道を隅々まで知っていたから。それに、自分のために自由に走れるこんな機会を、最大限に利用する手はなかった」(ロワ、ゴール後TVインタビュー)

タイム差は最大4分45秒にまでしか開かなかった。スピードは速くなかったけれど、それでも、メイン集団のスプリンターチームは逃げ切りを許すつもりもなかった。なにしろこの日を終えたら、残すチャンスは第16ステージのベルヌと、最終日シャンゼリゼの2回しかない。だから、じわり、じわり、と4人との距離を縮めていった。

中間スプリントに向けてエティックス・クイックステップが列車を組み、しかし緑ジャージのペーター・サガンが先頭をかすめ取った後、メイン集団は本格的な追走体制に切り替えた。ほぼすべてのスプリントチームが、交代で先頭を猛烈に牽引した。ゴール前25kmでタイム差は17秒。吸収は時間の問題だった。

ロワとエルミガーは、その時間をできるだけ引き伸ばそうと、夢中でペダルを回した。ゴール前15kmでハウズが先行を断念し、残り10kmでベネデッティが力尽きても、決して諦めようとはしなかった。特にラスト10kmは「ドンブ地方」と呼ばれ、平原と沼地とかが混在し、風の吹きぬける土地として知られている。もしも突風がメイン集団を煽れば、何が起こるか分からないのだから……。

しかし、もしも、は起こらなかった。フィニッシュ前3.5kmまで粘り続けた2人は、握手で互いの健闘を称えあい、大きな集団に飲み込まれていった。先頭の座を、無念にもスプリント集団に譲り渡した。

今大会いまだスプリント初勝利を追い求めるカチューシャのアレクサンドル・クリストフが、積極的に隊列を組み上げた。エーススプリンターのナセル・ブアニは欠場したものの、スプリント用アシストはそのままそっくりツールにやってきたコフィディスが、クリストフ・ラポルテのために列車を引いた。なにより34歳の誕生日を勝利で祝いたいアンドレ・グライペルのために、ロット・ソウダルはラスト1kmのアーチを先頭で潜り抜けた。

3つの真紅ジャージを切り裂くように、先頭に走り出たのは、エティックスのブルートレインだった。キッテルを連れて最前線へと競り上がると、第4ステージ勝者を最高のポジションへと解き放った。

「脚の調子は良かったし、ポジションも最高だった。そしてゴール前約250mでスプリントを切った。でも、僕が先頭を走っているときに、カヴェンディッシュが猛スピードで上がってくるのを感じた」(キッテル、ゴール後TVインタビュー)

道路の右端を駆け上がっていたキッテルの後輪には、実はしばらく前からカヴがぴったりと張り付いていた。そして、ラスト200m、「マン島特急」は左側へと飛び出した。


ヒマワリ畑を行くプロトンヒマワリ畑を行くプロトン

「僕の本能は『もっと早く飛び出せ』って言っていたんだけれど、とにかく我慢した。キッテルはかなり早くスプリントを切った。しかもフィニッシュの2km手前から、向かい風の中で、アシスト4人に猛烈な仕事をさせていた。だから、この頑張りが、逆に彼の足を引っ張るに違いないと予測していたんだ。僕はひたすら辛抱強く待った。彼のスピードが落ちた時に、追い越しをかけるだけでよかった」(カヴェンディッシュ、公式記者会見)

左側から抜き去りながら、しかしカヴェンディッシュは、ほんの少し右側へと体を傾けた。そのままカヴェンディッシュは先頭でフィニッシュラインを越え、4本の指を突き出した。キッテルは接触の危険を感じ、思わずブレーキをかけた。区間5位に沈んだ。

「単純に、落車の危険を避けるためだった。彼の動きは間違いなく、最終結果に大きな影響を及ぼした。彼はもっと正しい走りをするべきだった」(キッテル、ゴール後TVインタビュー)

「僕は前にいたから、何が起こったのかは見ていない。後で映像も見直したし、この後も見直すつもりだけれど、彼の方が僕に接触してきたのであって、その逆はあり得ない。彼とはまだ話をしていないけれど、単にこう言いたかっただけなんだと思う。『よくやったな』と」(カヴェンディッシュ、公式記者会見)

英国人とドイツ人の間には、アレクサンドル・クリストフ、サガン、ジョン・デゲンコルブの3人が割って入った。またグライペルは過去5回のツール出場時と同じように、バースデー勝利をつかみ取ることは叶わなかった。

時速36km台でゆっくりと走り終えたツール一行は、翌日からいよいよアルプスへと進路を取る。ピュアスプリンターたちにとっては、試練の日々がやってくる。それでも残り1週間で、スプリント機会は2回残っている。区間4勝のカヴェンディッシュにとって、2009年以来となる1大会6勝=ツール通算32勝も、決して無茶な夢ではない。

「ただ自分の限界を超えるつもりはないんだ。リオ五輪に行く前に、自分で自分の首を絞めるつもりはない。でも、今のところは、すべてが上手くいっている。精神的にも乗っている。だから、最後まで、この調子で続けていきたいね」(カヴェンディッシュ、公式記者会見)

一方の総合ライダーたちにとっては、翌日から、ついに山だらけの楽しい最終週がやってくる。特にモンブランを中心に、4日間のアルプス難関山岳ステージが待っている!!

「確かにこのタイム差(2位以下に1分47秒)のおかげで、僕はほんのちょっとだけ、ほっと息をつく余裕を持てる。でもパリはまだ遠い。アルプスのステージは、どれもすごく難しい」(フルーム、ゴール後インタビュー)

マイヨ・ジョーヌの意見によれば、1)ナイロ・キンタナは3週目にこそ真価を発揮するから要注意、2)アレハンドロ・バルベルデは絶好調だから要注意、3)ティージェイ・ヴァンガーデレンとリッチー・ポートのBMCコンビは要注意、4)バウク・モレマはタイムトライアルで絶好調さを証明したし、なによりモン・ヴァントゥで自分のアタックについてきたから要注意--とのこと。

「明日も、難しい上りと下りが待ち構えている。下見をしたから、よく分かってるんだ。もしかしたら、山頂フィニッシュではないから、過小評価している選手もいるかもしれない。でも、獲得標高は、実に4000mにも上る。きっと明日のステージは、今後の争いの鍵となるよ。特にコロンビエール峠からの最終ダウンヒルは、勝負を大いに左右するだろう」(フルーム、公式記者会見)

リザルトはこちらから

text:宮本あさか
写真すべて:©Yuzuru SUNADA



J SPORTSc[EhEtXXJp[I
J SPORTS オンデマンド

ピックアップ動画

自転車の街を走れ!J SPORTSサイクル部 〜奈良をめぐる1泊2日の旅(前編)〜

自転車好きなあなたにお送りするサイクル情報番組「J SPORTSサイクル部」!

YouTube J SPORTSチャンネルを登録!

J SPORTS動画一覧

LINE サイクルロードレース中継スタンプ

Twitter


本サイトで使用している文章・画像等の無断での複製・転載を禁止します。
Copyright© 2003 - 2016 J SPORTS Corporation All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission.