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ツール・ド・フランス2015 レースレポート

THE STAGES
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THE STAGES

第11ステージ 7/15 Wed.

トゥルマレを行くプロトントゥルマレを行くプロトン

大逃げ職人トマ・ヴォクレールが作り上げたエスケープ集団から、2015年ツール初めての逃げ切り勝利が誕生した。仲間と共に60km、さらに単独で50km。長い逃走の果てに、ラファル・マイカが昨大会2勝に続く3つ目の区間勝利を手に入れた。マイヨ・ジョーヌ集団は、スカイが握った手綱を離さなかった。派手な動きはないものの、ひどく骨折りだった1日の終わりに、ただヴィンチェンツォ・ニーバリが静かにタイムを失った。昨大会で旋風を起こしたフランス勢の大部分も、酷暑に苦しみ、喘ぎ、あらゆる望みを失った。

2015年ツールも折り返し地点に差し掛かった。そろそろエスケープ好きの選手たちは、うずうずし始めていたころだった。しかも、この日は、ツール最古の巨大峠トゥルマレを通過する。パリに向けた山岳ポイント収集も、そろそろ始めなければならない。そんなわけで、灼けるような太陽に負けず、多くの選手がアタックに挑んだ。ところが、マイヨ・ジョーヌ擁するスカイのお眼鏡に適う集団は、なかなか出来上がらなかった。本格的な山に入る前に、スプリンターたちは中間スプリントを競いたいとも考えていた(こうしてペーター・サガンがマイヨ・ヴェールを取り戻した)。なにより、あまりにエスケープ希望者が多いものだから……、追いかけっこは延々75kmも続いた!

逃げの切符を力ずくでもぎ取ったのは7人。2012年山岳賞のトマ・ヴォクレールを筆頭に、スティーブ・モラビート、エマヌエル・ブッフマン、ジュリアン・シモン、セルジュ・パウエルス、アルノー・デマール。そして昨大会マイヨ・ア・ポワのラファル・マイカ。

「いやいや、山岳ポイントを収集する予定はまるでなかったんだよ。本当はアルベルト(・コンタドール)の側にいる予定だったんだけど……。朝からすごく調子が良かったから、アタック合戦の最中に、チームメートの助けを得て前集団に入り込んだんだ」(マイカ、ゴール後TVインタビューより)

積極的な走りを見せたダニエル・マーティン積極的な走りを見せたダニエル・マーティン

スプリンターのデマールだけは、1級アスパンの上りで脱落し、ものすごい勢いで追いかけてきたダニエル・マーティンと入れ替わった。つまるところ、やはり7人が、先頭でレースを続けた。アスパンの山頂を越えるころには、メイン集団に7分50秒のタイム差をつけていた。

エスケープを見送った後、スカイは静かに集団をまとめていた。前ステージで予定外の猛攻を仕掛けた黒い列車は、今ステージはひたすら守備的&節約モードを心がけた。「今日の努力の代価を、今後数日間は支払うことになるのかもしれない」(公式記者会見より)と昨夜のクリス・フルームが心配していたからでもあった。そんなスカイの計画に、ほんの少し水を差したのは、アスタナだった。超級トゥルマレの上りで、水色のジャージが突如として集団先頭へと競りあがった。前日の最終峠では、「ファンタスティック・ファイヴ」の中で真っ先に千切れたヴィンチェンツォ・ニーバリが、この日は追走のイニシアチブを奪い去った!

7分あったタイム差は、トゥルマレの山道で、ほんの1km先で6分にまで縮まった。危険が迫ってくる可能性を察知したのか、逃げ集団からはマイカが単独で飛び出した。マーティン、モラビト、パウエルスという山岳巧者や、ヴォクレールというレース巧者を、早めに退けておきたいという意図もあった。

「トゥルマレで監督に『アタックさせてくれ』と申し出た。だって最後の上りを待ちたくはなかったから。僕が大きな差をつけられるとしたら、トゥルマレのような、長い峠しかなかったから」(マイカ、ゴール後TVインタビューより)

トゥルマレ山頂にかけられた「ジャック・ゴデ賞」と山岳ポイント25ptを手に入れつつ、マイカは1人で先を続けた。30km近い長い下りも、落ち着いてこなした。フィニッシュへと続く3級峠でも、決して勢いは衰えなかった。そもそもトゥルマレ山頂で5分40秒あったマイヨ・ジョーヌ集団とのタイム差は、激しい喜びと興奮を爆発させたフィニッシュでも、いまだ5分21秒も残っていた!

「イヴァン・バッソと、今日落車でリタイアしたダニエーレ・ベンナーティにこの勝利を捧げたい。皆さん、山岳ジャージを狙うつもりなのか、と僕に尋ねるけれど、別にそういうつもりはないんだ。僕はアルベルトのために今大会に来たのだし、2つの目標を同時に追うのは簡単じゃない。今日は機会を与えられたから、自分のベストを尽くしただけ」(マイカ、ゴール後インタビューより)

はるか後方のメイン集団は、アスタナの攻撃であっという間に20人程度にまで人数を減らした。しかし、クリス・フルームには、幸いにもリッチー・ポートとゲラント・トーマスがいた。トゥルマレ山頂間際で2人はアスタナから先頭を奪い取ると、ほぼフィニッシュ間際まで、メイン集団を完璧なまでに制御した。

区間優勝を果たしたマイカ区間優勝を果たしたマイカ

不幸にも、前日に続き、フレンチトリコロールにとっては暗黒の1日となった。大会前に「表彰台候補」と騒がれた選手たちが、アスタナの加速をきっかけに、トゥルマレで次々と脱落して行った。熱射病に苦しみ、前ステージの最終峠で嘔吐したというロメン・バルデは、真っ先に遅れ始めた。やはり暑さに苦しむ昨大会2位ジャンクリストフ・ペローは「脚がうまく回らない。ビッグライダーのレベルにも、自分のいつものレベルにも程遠い」(レース後インタビューより)と、序盤のアタック合戦に積極的に参加した総合3位ティボー・ピノは「どうしてこんなにひどい調子なのか分からない。頭はしっかりしているのに、脚が動かない」(レース後インタビューより)と、いずれもグルペット組まで蹴落とされた。前日の落車の影響か、総合9位のワレン・バルギルさえも後方へとずり落ちていったが……。

「とにかく闘った。かなり早めに脱落してしまったけれど、パニックにはならなかった。トゥルマレの上りについては良く知っていたから、自分のリズムで登ることにした。徐々にタイムを縮めていって、下りでは少々リスクを犯して追いついた。最後の上りも何度か走ったことがあったし、精神的には落ち着いていたんだ」(バルギル、ゴール後TVインタビューより)

同じフレンチ勢でもトニー・ギャロパンやピエール・ローラン、さらにはフレンチ以外の大多数の有力勢は、この日は赤玉ポート列車に乗って最後の3級コトレ峠も乗り越えた。ただ山頂付近で総合11位のバウク・モレマが飛び出していき、10位だったヴィンチェンツォ・ニーバリが大きく崩れた。両者は1分差でゴールし、2人の総合順位も入れ替わった。またフィニッシュ直前ではアレハンドロ・バルベルデがスプリントを仕掛け、フルーム集団から2秒をさらいとった。アルベルト・コンタドール、ナイロ・キンタナ、ティージェイ・ヴァンガーデレンは、マイヨ・ジョーヌと一緒に難なくステージを締めくくった。

「今日は非常にタフなステージだった。もしかしたら、それほど厳しくは見えなかったかもしれない。でも、多くの選手が、間違いなく今日はエネルギーを大量に失った。だってエスケープのアタック合戦はほぼ2時間続いたし、アスタナがトゥルマレで厳しいレースを展開したからね。僕は今のところすばらしいポジションにつけているし、すばらしいチームが僕にはついている。今の僕らにとってベストなことは、守備的に走ること。ほかの有力選手の動きに従うこと。事を起こす必要があるのはほかのチームだし、この先総合争いに向けた大きなバトルを挑んでくるだろう。特に明日は、キンタナとコンタドールがアタックを仕掛けてくるはずだ」(フルーム、公式記者会見より)

その明日、つまり第12ステージの超級プラトー・ド・ベイユでは、約45分の山登りが待っている。気温は相変わらず高く、山頂では、にわか雨や雷雨も予想されている。

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ハイライト動画

text:宮本あさか
写真すべて:©Yuzuru SUNADA



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