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ジロ・デ・イタリア2016 レースレポート

THE STAGES
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THE STAGES

第21ステージ 05/29 Sun.

リザルトはこちらから

ジャイアント・アルペシンの区間勝利で始まり、マーティン・チャリンギが最初に逃げ出した2016年大会は、やはりチャリンギが最後の逃げを彩り、ジャイアント・アルペシンの区間勝利で締めくくられた。ただし、太陽がさんさんと降りそそぐ中で3週間の旅を始めたジロ・デ・イタリアの、フィナーレは雨の中だった。ヴィンチェンツォ・ニーバリにとって、最終日のたった1日しか、マリア・ローザを着て走る機会がなかったというのに……。幸いにもトリノへたどり着く頃には、雨は上がっていた。周回コースに詰め掛けたファンに、美しきピンク色のジャージをたっぷり8周回分披露したあと、2013年大会に続く2度目の戴冠を祝った。

左から総合2位のチャベス、1位のニーバリ、3位のバルベルデ左から総合2位のチャベス、1位のニーバリ、3位のバルベルデ

前夜のアルプス山頂フィニッシュで、総合表彰台は1位ニーバリ、2位エステバン・チャベス、3位アレハンドロ・バルベルデですでに決していた。山岳賞はミケレ・ニエベで確定していたし、ボブ・ユンゲルスの新人賞はもはや揺るがしようがなかった。ただポイント賞の赤いジャージだけが、いまだに最終的な持ち主を探していた。

前ステージ終了後の段階で、首位ジャコモ・ニッツォーロのリードは33pt。最終日だけで最大90pt収集できるため、数字の上では、5位サッシャ・モドロまで受賞の可能性がある。当然のように65km地点の第1中間ポイントでは、5人全員が猛然とスプリントに突っ込んだ。赤いジャージをすでに8日間着続けてきた「無冠」のニッツォーロが、堂々と先頭通過を果たし、ライバルを区間2勝ディエゴ・ウリッシと区間1勝マッテオ・トレンティンに絞り込んだ。

周回コースに入り、5回目のライン通過に設けられていた第2中間ポイントでは、すでに2つの逃げが飛び出していたこともあり、誰一人としてスプリントする機会に恵まれなかった。残されたポイントはフィニッシュの50ptのみ。逆転可能な範囲にいるのは、いまや49pt差の2位ウリッシだけ。つまり、ゴールまで30kmの地点で、ニッツォーロのマリア・ロッサが「ほぼ」決定した。ここから先は、トレックもランプレ・メリダも、ひたすらゴールスプリント=区間優勝だけに集中していく。

濡れた路面での危険な事故を避けるために、全長7.5kmの最終周回コースには、いわゆる「シャンゼリゼルール」が適応された。ステージ序盤ですでに30人近い選手が集団落車を起こし、ラルスイティング・バクが即時リタイアを余儀なくされている。総合2位チャベスや4位スティーヴン・クライスヴァイク、6位ユンゲルス、さらには完走目前の山本元喜さえも地面に滑り落ちた。事態を憂いた開催委員会と審判団の協議により、1回目のフィニッシュライン通過時でゴールタイムを計測することが発表された。

以降はいかに遅れようとも、分断にはまろうとも、タイムには影響を及ぼさない。5周回目でも集団落車が起こり、たとえばチャベスや総合7位リゴベルト・ウランが大きく遅れた。しかも1周回を残して「足切り」されるという、グランツール最終日らしからぬ事態も起こったのだが、もちろんタイムには反映されなかった。ただ周回突入直前にチャリンギとヨス・ファンエムデンが飛び出していったため、ロットNL・ユンボの2人を除く全選手には、「区間首位から37秒遅れ」という記録が与えられた。

ストップウォッチを止めても、着順争いは予定通り敢行された。今ジロを最後に現役引退を決めているチャリンギと、タイムトライアル巧者ファンエムデンの背後では、スプリンターチームがきっちり隊列を組んだ。2周回目ではさらに数選手が飛び出した。中でも区間1勝&マリア・ローザ着用2日間ジャンルーカ・ブランビッラと、同じく区間1勝&山岳ジャージ着用3日間のティム・ウェレンス、そしてマヌエーレ・ボアーロの3選手が執拗に粘った。トレックとランプレ率いる集団はますます加速に勤しんだ。

5周回目で1つ先の逃げを捕まえ、7周回目でチャリンギを吸収した。最後まで粘り続けたファンエムデンには、1年前のイイヨ・ケイスが作り出した衝撃の再現を許さず、ラスト7kmで飲み込んだ。それなのに、メイン集団は、徐々にボリュームを減らしていくばかり。加速による脱落……だけではなく、落車による分断や、おそらく疲労や怪我の影響や、または単なる危険回避のために。「グルッポ・コンパット」、つまり集団ひとまとまりとはならず。7.5kmの周回コースのいたるところに、小さなグループが散らばった。大集団ゴールではなく、12人の小さな集団スプリントで、2016年ジロは幕を閉じた。

スプリントの結果にさえ、ケチがついた。赤いジャージを身にまとうニッツォーロが、極めてパワフルに、「人生初」のグランツール区間勝利をもぎ取った……かと思われた。しかし4番目にラインを越えたランプレのモドロが、異議を訴えた。

「ニッツォーロが斜行して、僕の行く手をふさいでしまった瞬間に、思わず汚い言葉が口から飛び出した。とにかくすごくがっかりだ。勝機を失ってしまったのだから。チームメートたちが積み重ねてきた素晴らしい仕事を、完成させられなかったことが、大いに悔やまれる」(モドロ、チーム公式リリース)

「イレギュラーなスプリント」を行ったとして、ニッツォーロの降格処分が決定された。順位は所属集団内の最下位=12位まで下げられた。幸いにもポイントは最後に4pt計上したし、2年連続で赤ジャージを持ち帰ることには成功したのだけれど。

「チームは素晴らしい仕事をしたし、僕自身は素晴らしいスプリントをした。審判は僕に勝利を与えないことを決めたけれど、僕は、今日は自分こそが最速だったことを知りながら、家に帰るんだ」(ニッツォーロ、チーム公式リリース)

降格されたニッツォーロに代わって、2番目にフィニッシュラインを越えたニキアス・アルントに、思いがけず区間勝者に昇格した。初日マリア・ローザのチームメート、トム・デュムランが、第7ステージでジャージを失うまで、さらには第11ステージで途中棄権するまで、献身的なアシストを続けてきた。その後は自分のために力を尽くした。4度目のグランツール参戦で、初めての区間勝利を追い求めた。第17ステージは集団スプリント3位、第18ステージは大逃げで5位と、24歳のルーラー&スプリンターは目標達成まであと一歩に近づいていた。

ニッツォーロの降格により、繰り上げ優勝となったアルントニッツォーロの降格により、繰り上げ優勝となったアルント

「びっくりしたよ。審判団にとって簡単な決定ではなかっただろうけど、僕にとってはキャリアで最大の結果だ。自分が願っていたようなやり方ではなかったけれど、自分の勝歴にジロの区間勝利を加えることができるのは嬉しい。なにより今日は、いいスプリントを打てたから」(アルント、公式記者会見)

所属チームのジャイアント・アルペシンにとっては、初日に続いて、今大会2勝目。またキッテル2、グライペル3、ロジャー・クルーゲ1とあわせて、ドイツ人が21ステージ中なんと7ステージも持ち帰ってしまった。イタリア6勝、スペイン2勝、オランダ・ベルギー・スロヴェニア・コロンビア・ロシア・エストニア1勝と続く。

アルントと同じ年の、同じ月に、ほんの1日だけ遅く生まれた山本元喜は、生まれて初めてのグランツールを走り終えた。最終日には落車と足きりのせいで、残念ながら、小さな不完全燃焼の気分も味わってしまったようだけれど。

「ほっとしたという感じですね。完走へ向けて、じわじわと近づいている感覚を噛み締めてきたので、今日終えて、一気に『嬉しい!』という感動ではないんです。ただ単に完走したのではなく、第18ステージで逃げに乗るという良い経験を積むこともできました。力もつけたし、成長もできた。そして、ようやく、入り口に立てたのかな、と感じています。ここからいよいよ本格的に成長していくのだ、そういう感覚ですね。次の大きな目標は全日本選手権です。今年は絶対、ナショナルチャンピオンになりたいんです」(山本元喜、ゴール後インタビュー)

第99回ジロ・デ・イタリアが、灰色の空の憂鬱さを吹き飛ばすかのように、色鮮やかな紙ふぶきと共に幕を下ろした。2度目のジロ総合優勝を果たしたニーバリは、チームメートたちと心から祝福の時を楽しんだ。この先は10日間ほどゆっくり休養をとり、体と頭にエネルギーを再充填する予定だ。なにしろ「2つの攻撃」、つまりライバル選手たちからの攻撃と、メディアからの攻撃にさらされて、決して簡単な3週間ではなかった。優勝記者会見では改めて、「下りのクライスヴァイクのミスを利用した勝利ではないのか」と、オランダメディアからの追及を受けた。

「アニェッロ山頂まで3kmの地点で、僕は加速を試みた。そこでクライスヴァイクがかすかに苦しんでいるのに気がついたんだ。もしかしたら、他の選手たちは、気がつかないくらいのかすかな兆候だったのかもしれない。でも、そこで、僕はアタックを打とうと決めた。上りでも加速したけれど、やっぱり僕にとって最も有効な攻撃は下りだ。だから全力で下りアタックに転じた。もしも僕が、あの下りで、アタックを打っていなかったら、きっと何も起こっていなかっただろう。でも、僕は、やったんだ。僕が、やったんだよ」(ニーバリ、公式記者会見)

二度目の優勝を果たしたニーバリ二度目の優勝を果たしたニーバリ

チャンピオンは極めて平静に、確信に満ちた表情でこう答えた。ただ、この夏のツールに出場するかどうかと、すでにあれこれ噂されている来季チームを変わるかどうかは、まだはっきりとした答えは出ていない。

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text:宮本あさか
写真すべて:©Yuzuru SUNADA

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