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ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第21ステージ 選手コメント

2006年09月18日

■エリック・ツァベル(チームミルラム)
ステージ優勝

「素晴らしい1日だった。グランツールの最終ステージで8回も2位に終わってたから、ようやく勝てるときが来たんだよ。去年も勝てそうだったんだけど、ペタッキに逆転されてたからね。ブエルタを走るのは大好き。1995年に初めて走って、2001年からはずっと参加してる。この大会で勝つのはいつも嬉しいことだよ」


■アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナチーム)

「とても厳しくて難しいブエルタだったから、優勝できて幸せだよ。日に日に調子が良くなって、最初の山岳ステージでの遅れを取り戻すことができたんだ。チームのサポートが何より重要だったし、全員の働きをみんなに知ってもらいたいね。バルベルデのような偉大なライバルに勝てて、最高のレースになった。次は2007年のツールを狙うよ」


■アレハンドロ・バルベルデ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)
総合2位

「マイヨ・オロまでもう少しだったけど、手に入れることはできなかった。でも全体的には良い結果に終わったと思うよ。ブエルタのどの瞬間も重要だった。成長することができたし、戦うこともできたからね。スペインのファンは残念に思ってるだろうけど、大事なのはスペイン人が表彰台に登っていたこと。チームは素晴らしい仕事をしたから、とても満足してる。ヴィノクロフは勝利にふさわしかった。祝福しないといけないね」


■ホセミゲル・エチェバリ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス・ディレクター)

「我々はディスカバリーチャンネルと共に、全員が完走した数少ないチームだった。勝つことではなく、それを目指すのが義務で、チームはそうしてきた。これは他のスポーツにも言えることだ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

また会いましょう!

2006年09月18日

強い日差しが照りつけるマドリードで行われた第21ステージは、ツァベルがライバルとのスプリント対決を制して優勝を飾り、長かったブエルタ'06はその幕を閉じた。それを惜しむように、多くのマドリード市民が沿道での応援に駆けつけていた。

マドリードを出発したプロトンが、再び市街地に戻ってきて程なく通過したのが、ドンキホーテとその作者セルバンテスのモニュメントで有名なスペイン広場。市民の憩いの場として親しまれている場所だが、今日は交通整理の警察官の姿もあり、普段とは違う雰囲気となっていた。

主催者側の事前発表による予想通過時刻が13時頃だったため、それに合わせて次々と人が集まってくる。だが実際に選手が通過したのは13時半で、暑い中待つことになってしまった。それでも多少の遅れは気にしないのがスペイン人気質。わずかの間に過ぎ去るプロトンに歓声をあげると、満足した表情で帰って行った。

ゴール地点となったシベレス広場にも、多くのファンが集まった。レース中はもちろんのこと、表彰式に移っても興奮は冷めやらず、バルベルデにサインや写真をねだるファンが殺到するシーンも見られたほどだ。

表彰式や選手へのインタビューが終わると、記者の多くは「また会おう!」の言葉を残してシベレス広場を後にした。今年のブエルタを楽しんだロードレースファンもこう言ったに違いない。「ブエルタ'07でまた会いましょう!」

(写真:ヴィノクロフやカシェキンの活躍を喜ぶカザフスタンのファン)

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

金ぴかバイク

2006年09月18日

マイヨ・オロ(ゴールデンジャージ)を獲得したヴィノクロフが最終日に使用した金ぴかバイク。チェーンやワイヤーも黄金色。ブレーキは黒地に金ラメ。

by Asaka MIYAMOTO

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第20ステージ 選手コメント

2006年09月17日

■アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナチーム)
ステージ優勝、マイヨ・オロ

「みんなが祝福してくれて、最高の誕生日プレゼントになったよ。今朝はモチベーションがすごく高かったんだ。幸せな日になったね。最初の山岳で2分半遅れたのと、グラナダのステージがポイントだった。あのステージでのバルベルデのミスは、チームメイトを逃げに参加させなかったこと。それで1人だけになったんだと思うよ。最後の週に入ってから僕の調子が良かったのも確かだけどね。ツールに参加しなかったことが、良い方向に出たんだろうね」


■アレハンドロ・バルベルデ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)
「今日のタイムトライアルまで、最後まで本当に戦い抜いたよ。勝つことはできなかったけど、このブエルタでしたこと全てにすごく満足してる。ヴィノクロフはその強さを証明したし、僕も証明できたけど、勝つことはできなかった。全体を通してコンスタントに力を出せたのが1番だよ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

19年ぶりの快挙

2006年09月17日

今日の個人タイムトライアルでマイヨ・オロ争いは事実上終わりを迎え、マドリードでの最後のステージを残すだけとなった。かつては『スペイン人の、スペイン人による、スペイン人のためのブエルタ』と言われていた時期もあったが、今年ここまでの20ステージで優勝を果たしたスペイン人は6人と、昔と比べて大きな変化を見せている。

今年のブエルタでのもう1つの大きな変化といえば、ヨーロッパ出身以外の選手が総合優勝を果たすのは史上2人目のこと。ヴィノクロフのマイヨ・オロは、19年前にコロンビアのルチョ・エレーラが獲得して以来の快挙となった。

ブエルタ'06も明日で終了。最後のステージ優勝を果たし、ブエルタ61年の歴史に名を刻むのは誰になるのだろうか?

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第19ステージ選手コメント

2006年09月16日

■ホセルイス・アリエッタ(アージェードゥーゼール・プレヴォワイヤンス)
ステージ優勝

「僕の仕事はステージ優勝じゃないんだけど、今日は僕の日だったみたいだね。ブエルタのような大会での勝利は、説明できないほど特別なものだよ。逃げてるメンバーの中にチェンテ(ホセビセンテ・ガルシアアコスタ)がいたんだけど、彼とは友達だし練習仲間でもある。協力してライバルの動きを1人ずつ追ってたんだ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

決戦の舞台は準備万端

2006年09月16日

マドリードゴールを目前にした、16日に行われる個人TT。27.5kmと短いコースだが、表彰台を目指す選手たちにとっては、事実上最後の戦いが繰り広げられることになるだろう。ゴール地点のリバス・バシアマドリットは、すでに準備を終えて彼らを待ち受けている。

地元の警察によると、レースに向けた準備は4ヶ月前から始まったという。道路の整備から住民への説明など、少しずつ問題を解決していった。特にコースのため封鎖される道路周辺住民へは職員が戸別に訪問し、期間中の代替駐車場の提供などを説明することで理解を求める努力が続けられていた。また、周辺自治体からのお手伝いやボランティアの活動も不可欠だったという。

多くの人々の努力によってしっかり準備が整ったリバス・バシアマドリット。あとは選手たちの到着を待つだけだ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

バルベルデの敵はヴィノクロフだけじゃない

2006年09月15日

いつも通りファンサービスにこたえるサストレと、ピリピリムードを決して隠さないヴィノクロフ。リラックスムードでバスの窓から外を眺めるカシェキン。最後の勝負地シエラ・デ・ラ・パンデラへと挑む朝の風景だ。

一方バルベルデは、たくさんのファンに囲まれたイリェス・バレアルスのバスから、ぎりぎりまで出てこない。集中するためか、緊張か。国民の期待を一身に背負うプレッシャーなのかもしれない。

そしてゴール後。ヴィノクロフとカシェキンが肩を抱き合い、お互いの勝利を喜び合う横で、スペインメディアはバルベルデの元へ殺到した。そのままTVインタビュー用テントに引きずられるように連れて行かれると、長時間にわたる質問攻め。さらにテントから出てくれば、再びラジオのマイクや記者のレコーダー、TVカメラがバルベルデへとアタックだ。自国開催のグランツールで総合優勝を争うということは、レース以外にも難しい状況がたくさん待っている。

それでもバルベルデは、常に真摯な態度を崩さない。瞳には悲しみの色が見えたが、口元には常に笑み。しかも一旦表彰式裏に出向いたとき、ヴィノクロフの頭のてっぺんをぽんぽんっと軽く叩いて……笑顔で勝利をたたえていた。

敗れてもなお紳士的。こんなバルベルデに、きっとマドリードまでファンの暖かい声援が降り注ぐことだろう。

(写真:ツール開催委員長プリュドム氏がマイヨ・オロ表彰。来年のシャンゼリゼではマイヨ・ジョーヌをヴィノクロフに!?)

by Asaka MIYAMOTO

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第18ステージ選手コメント

2006年09月15日

■アンドレイ・カシェキン(アスタナチーム)
ステージ優勝

「大統領や首相も含めてカザフスタン中がブエルタに釘付けだから、特別な勝利になったよ。チームはしっかりマイヨ・オロを守った。イリェスバレアルスのリズムは僕らに合ってたね。ブエルタは残り2日だし僕らが主導権を握ってるけど、まだ勝ったわけじゃない。明日はレースをコントロールしなきゃいけないから注意しないと。タイムトライアルでバルベルデを上回れればいいね」


■アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナチーム)
マイヨ・オロ、複合賞

「今朝チームで打ち合わせをして、攻撃は最大の防御だと結論が出たんだ。バルベルデがアタックしたのを見て調子が良くなさそうだったから、アタックすることにした。うまくいったし、総合優勝にまた1歩近づけてうれしいよ。自分の力を信じてるけど、まだブエルタは終わってない。土曜のタイムトライアルでは、さらに差を広げられるように全力で走るよ。グランツールで優勝できれば大成功だね。カザフスタン中が注目してるんだ」


■アレハンドロ・バルベルデ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)

「全て出し切ったよ。ただ言えるのは、できる限りのことはしたということ。ヴィノクロフの方が力のあることが証明されたから、彼をお祝いしないといけない。ブエルタはいっそう厳しくなったけど、まだステージは残ってるし、戦い続けないとね。今シーズンはクラシックレースで勝ててすごく良かったし、これ以上のものを求めることはできない。だけど土曜のタイムトライアルでは全力を尽くすから、どういう結果になるかまだわからないよ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

バルベルデへのメッセージ

2006年09月15日

2日連続でのヴィノクロフの素晴らしい走りの前に、バルベルデを応援したいスペインメディアも賞賛を惜しんでいない。特に強調されているのが、ヴィノクロフの驚異的な闘争心。自分のスタイルを貫き、常に攻撃的な姿勢を崩さない点が高く評価されている。

そしてこの賞賛は、バルベルデに対するメッセージでもある。マイヨ・オロを失った第17ステージで、ヴィノクロフのアタックに対して積極的に反応しなかったことを、もどかしく感じている人が多いようだ。バルベルデは「チームメイトがいなくて大変だった」と話していたが、「1人でもいいから追いかけろ!」という想いがあったはずだ。

また、精神面での弱さを指摘する声もあがっている。だがそれも、成長を期待した上での批判にすぎない。まだ26歳の彼に期待するのはスペインのファンだけではなくメディアも同じ。それに応える走りを見せてくれることを待ち望んでいるのだ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第17ステージ選手コメント

2006年09月14日

■トム・ダニエルソン(ディスカバリーチャンネルプロサイクリングチーム)
ステージ優勝

「ヴィノクロフとの最後の数キロは素晴らしかったよ。監督に彼を待って協力するように指示されてたんだ。ヴィノは偉大なチャンピオンだね。優勝できて完璧なステージになったよ。エゴイ・マルチネスを山岳賞リーダーにするのが今日の目標だったんだけど、それを達成してから優勝の可能性が見えてきた。監督も僕のことを信じて応援してくれたよ」


■アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナチーム)
マイヨ・オロ獲得

「昨日のカラールアルトは、休憩日明けだったから特別なステージになったんだ。バルベルデはとても調子が良くて、アタックがうまくいかなかった。でも今日は違ったよ。バルベルデのチームメイトがいなくなったときに、今しかチャンスは無いと思って全力を出した。彼との差はわずかだから明日は難しくなるけど、最低でも差を維持したい。土曜日の個人TTで決着がつくと思うよ」


■アレハンドロ・バルベルデ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)
複合賞

「こういう展開になるとは思ってた。この数日間、ヴィノクロフはとても良い状態にあると言い続けてきたし、今日のステージでそれがはっきりした。でもマイヨ・オロを失うとは思ってなかったよ。ラ・パンデラで何が起こるかわからないけど、ヴィノクロフに反撃する以外の道が残されてないのは明らかだね」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

総合上位5人の自転車の重さは?

2006年09月14日

ヴィノクロフがマイヨ・オロを獲得したグラナダから、超級シエラ・デ・ラ・パンデラの山頂ゴールを目指す第18ステージ。最大斜度15%の厳しい登りを舞台に、マイヨ・オロを巡る激しいレースが展開されるだろう。厳しい登りといえば気になるのが自転車の重さ。総合上位5人の中では、バルベルデが最も重いという。

ヴィノクロフとカシェキンの自転車は、BHグローバルコンセプト。重さは6.85kgと、UCI最低基準の6.8kgぎりぎりまで軽量化されている。わずか198gのカーボンフォークが特徴だ。

ゴメスマルチャンテのスコットCR1も同じく6.85kg。サウニエルドゥバルのメカニックによると、フレームは最軽量の850gのものを使用しているという。

サストレが山岳ステージで乗るのは、6.9kgのサーベロR3。摩擦をできるだけ少なくするために、ハブのベアリングはセラミック製になっている。

そしてバルベルデのピナレロ・パリは、彼らのものより約400g重い7.3kg。フレームはカーボンではなくマグネシウム製で、強度と扱いやすさを優先しているという。

イリェスバレアルスのメカニックが「ペレイロは7.6kgの自転車でツールに勝ったんだよ」と話すように、自転車の重さがレースにおいて決定的な要素になることはない。ただ、このデータを頭に入れておけば、ラ・パンデラの登りを楽しむ要素が1つ増えるかもしれない。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

スペインサッカーもいいけれど

2006年09月14日

13・14日はサッカーのUEFAチャンピオンズリーグ第1節が開催された。日中はブエルタのアンダルシア山岳3日間にハラハラさせられ、夜9時からはバルサやレアルの試合に興奮させられっぱなし。バールやホテルのTVの前では、たくさんのスペイン人たちがTVに釘付けになっていた。

ところで今年のブエルタは、土・日だけ異常なほどスタート時間が早い。他のステージが軒並み午後からのんびり始まるのに対して、例えば第2ステージ(日)は10時09分スタート、第8ステージ(土)は10時01分スタート、第15ステージ(日)は10時00分スタートetcという具合。そして午後2時半くらいに、さっさとレースは終わってしまうのだ。

なぜこんな変なスケジュールが取られたのか。まさか、土日の夕方・夜はサッカーがあるから……なのだろうか。ブエルタ取材歴22年の英国ジャーナリストが、「1995年に春開催から秋へと変更になってから、ブエルタはいまいち盛り上がりに欠けるんだ。やっぱりサッカー開幕とぶつかるからだよね」と言っていただけに、まんざら冗談でもないかもしれないが、残り4ステージとなったブエルタの激しい上位争いもしっかり見届けよう。

by Asaka MIYAMOTO

(今日は絶景続き。そんなパノラマヴューを写真に収めようとする御方といえば) 

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第16ステージ選手コメント

2006年09月13日

■イゴール・アントン(エウスカルテル・エウスカディ)
ステージ優勝

「信じられないよ。叶えられるかどうかすらわからない夢だったんだ。全てが完璧だった。まだ信じられないけど勝利を味わってるところさ。今の僕はまだ見習いなのに、カラールアルトでブエルタのステージ優勝を果たせるなんて考えてもなかった。今はひざを怪我してるライセカが、去年のブエルタでステージ優勝したことを思い出したよ。その思い出とサムエル・サンチェスのサポートのおかげで、想像してなかった結果を出すことができた」


■アレハンドロ・バルベルデ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)
マイヨ・オロ、複合賞

「素晴らしい1日だった。チームとして立てた目標を達成できたからね。大事なのはボーナスタイムを獲得し続けること。今日のレースで、最大のライバルがヴィノクロフだということがはっきりしたよ」


■アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナチーム)

「バルベルデの調子は良いし、総合優勝に近いと思う。でもまだまだアタックしていくよ。彼が、登りの途中で先頭を走るように言ってきたのには驚いたね。それはリーダーがすべきことだから、僕はそんなことしないよ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ'07はガリシア地方からスタート

2006年09月13日

残すところあと5日となり、マイヨ・オロを目指す戦いが激しくなってきた今年のブエルタ。そんな中、来年度のスタート地点が、ガリシア地方のビーゴになることが発表された。
ビーゴはポルトガル国境からほど近い大西洋沿岸にある、人口30万の街。今年の第8ステージでゴール地点となったルーゴの南西に位置する。ビーゴ以外にもガリシア地方で2つのステージが競われることも内定しており、オスカル・ペレイロやマルコス・セラーノを輩出した地元のファンには、何ともうれしい知らせとなった。

正式なコース発表は12月を待たなければいけないが、気の早いファンは、どのようなルートになるかすでに考え始めていることだろう。スペイン随一の自転車どころバスク地方にブエルタが戻ってくるのか、ピレネー山脈の厳しいステージはあるのかなど、気になる点は尽きない。

だが、まずは今年のレースを最後まで見届けるのが優先。あと1ヶ月ほどで迎えるシーズンオフのために、コース予想はとっておいた方が良さそうだ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

勝負を決める3日間

2006年09月12日

最後の休憩日となった11日、マイヨ・オロを着るバルベルデと、それを48秒差で追う総合2位カシェキン、1分38秒差の4位ヴィノクロフが記者会見に出席。残り6日となったブエルタへの意気込みを語った。

バルベルデ
「今のタイム差のままマドリードに着ければ満足するよ。限界以上の力を出せるはずさ。もし総合優勝を果たせれば、プロ選手として大きな1歩を踏み出すことになるからね。山岳ステージでカザフスタンの2人がアタックしてくるだろうね。特にヴィノクロフはどんな瞬間にでも攻めることができるから注意しないといけない。もし逃げがなかったら、ボーナスタイムのためになるべく前でゴールする必要がある」

カシェキン
「山岳ステージで勝負に行く。個人TTに望みをかけるのは危険すぎるよ。バルベルデのクエンカでの走りを考えると、TTで差を縮めるのは簡単なことじゃない。彼が山を得意としてるのも、僕らにとっては問題だよ。サストレのことも忘れちゃいけないしね」

ヴィノクロフ
「今の状況は悪くないけど、バルベルデ有利なのは明らかだよ。何が起こるかわからないけど、彼はリードしてる分だけ優位に立ってる。僕たちにできることは、アタックして彼を焦らせることくらいだね。はっきりしてるのは、山で時間差を少しでも縮めるために全力を出すこと。個人TTを待つことはしないよ」

3人とも共通して考えているのは、明日から3日間の山岳ステージが勝負の決め手になるということ。アスタナ勢のアタックにバルベルデがどう対応するか。そしてサストレがどのような作戦を秘めているのか。今年のブエルタを占う見逃せないステージが始まる。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第15ステージ選手コメント

2006年09月11日

■ロベルト・フェルスター(ゲロルシュタイナー)
ステージ優勝

「残り300mくらいではポジション取りが悪かったんだけど、ハスホフトとナポリターノについていった。最後の150mで全てを出し切ったのが勝利につながったね。チームはブエルタに向けて強いメンバーを組めなかったけど、4人になった今でも勝利を狙っていくよ」


■カルロス・サストレ(チームCSC)

「ラスト数kmはストレスのたまるコースだった。スプリンターを抱えるチームがコントロールするという予測通りの展開になったね。でもリズムは厳しかったよ。(イリェスバレアルスのウンスエ監督との舌戦が、世界選手権メンバー選出に影響するかと聞かれて)そのことには触れないでおくよ。誰も何も言ってこないから、ブエルタに集中する。まだ1週間残ってるし、総合争いに絡みたいからね」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

自分達に甘いドーピング検査官

2006年09月11日

ドーピングに対し非常に厳しい姿勢で臨んでいる今年のブエルタ。その対策として、例年以上に徹底して血液検査が実施されている。しかし、朝7時半から8時という時間帯には、これまでもチーム側から不満の声が上がっていた。そして今回、第15ステージ開始前の検査に対して腹を立てているのは、アスタナのディアス・サバラ監督。UCIの検査チームが約束の時間に遅れてきたというのだ。

「こういうことは、自転車界で我慢しなければいけないことの1つ。主催者側が彼らに利便を図りすぎてることもあるけど、遅刻するのは敬意を欠いているようなものだ。彼らが我々の時間に合わせるべきで、その逆ではない。検査をするのは構わない。だが敬意を持って行うべきだ」。

この遅刻の影響で、予定通りにスタート地点に向かっていたヴィノクロフとカシェキンは検査を受けられなかった。他のチームメイトは検査官が到着するのを待っていたが、余裕をもって移動したい2人は先にバスで出発してしまったという。厳しい検査をするからには時間を厳守してくれないと困る、というのが彼らの本音だろうか。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第14ステージ選手コメント

2006年09月10日

■デーヴィット・ミラー(サウニエルドゥバル・プロディール)
ステージ優勝

「僕の身に起こったことが信じられないよ。自転車から離れていた時期もあったけど、その後の1年間は、勝つためにとても厳しい練習に専念した。ゼロからのスタートで、生まれ変わったみたいだったよ。ドーピングしなくても頂点に立てるというメッセージを送りたい。チームの助け無しには、こんな瞬間を再び味わうことは無かっただろうね。彼らの信頼と支援に感謝するよ」


■アレハンドロ・バルベルデ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)
マイヨ・オロ、複合賞

「大事なテストが素晴らしい結果に終わったから、とてもうれしいよ。この結果でより士気が高まるね。ライバルたちは当然のように僕とのタイム差を縮めようとしてたから、一瞬も気を緩めなかった。最後の下りではチェーンに問題があったんだけど、強気に攻めたよ。これで優勝へ一歩前進したけど、まだレースは残ってる。山岳ステージで何が起こるか見物だね」


■カルロス・サストレ(チームCSC)

「全力で走ったよ。難しいTTだったけど、タイム差はまだ小さいまま。バルベルデの調子はとても良くて、できることを出し切ったんじゃないかな。最も重要なのは毎日の走りに満足してること。でもまだTTや山岳ステージのような厳しいステージが残ってるよ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

進化するバルベルデ

2006年09月10日

今後の展開を占う上で重要なステージとなったクエンカでの個人TT。マイヨ・オロを着るバルベルデが、ライバルとのタイム差を維持できるかに注目が集まったが、そのプレッシャーを跳ね返すように4位でゴール。以前はタイムトライアルが苦手だったバルベルデだが、着実に進化していることを証明した。

バルベルデの進化は、昨年11月にイタリアの生体力学者を訪ねたことから始まった。そこでの研究結果を基に、最適なペダリングやポジションを模索していったという。クリートの位置を後ろにずらし、クランクを短くし、ギア比を小さくする。体をよりコンパクトにするようにポジションも修正した。またその結果として、以前85程度だったケイデンスは90~95まで増加したという。その成果が現れたのが、今日の個人TTだった。

第20ステージも個人TTが待ち受ける今年のブエルタだが、今日と同様に距離も短いため、調子の良いバルベルデが大きく遅れる可能性は少なくなってきた。総合優勝を狙うライバルたちは、来週の山岳ステージでいかに逆転するか、本格的に戦略を練り始めたに違いない。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第13ステージ選手コメント

2006年09月09日

■サムエル・サンチェス(エウスカルテル・エウスカディ)
ステージ優勝

「努力が報われた勝利だったね。ファンも楽しんでくれたと思うよ。力を振り絞ってゴールに到着した。昔から仲良くしてるメカニックが入院してるんだけど、彼にこの勝利を捧げるよ。下りが得意なのは生まれつきなんだ。父親が修理工場を持ってたから、自転車よりも先にバイクを覚えたんだけど、その経験が活かされてると思う。チームはこれまで期待に応えられてなかったから、この勝利でプレッシャーを取り除けたね」


■アレハンドロ・バルベルデ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)
マイヨ・オロ、複合賞

「終盤は厳しかった。勝利を狙いやすいゴールだったから、優勝候補が競り合うのも当然だけどね。明日の個人TTは、重要で決定的なステージの1つ。もしマイヨ・オロをキープできたら、タイトルへ大きな一歩を踏み出すことになるだろうね。今の時間差を守るだけで満足するよ。ヴィノクロフも危険な選手だけど、カシェキンには要注意だね」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

エチオピアでのトレーニング

2006年09月09日

第13ステージ終了時点で、レースを続けている選手は158人。マラガをスタートしてから約2週間で31人がリタイアしたことになる。ツールを終えて休む暇もなく走っている、またブエルタに照準を絞ってトレーニングをしてきたなど、選手たちのコンディションや調整方法は様々。そんなプロトンの中でも一際異彩を放っているのが、エチオピアで練習してきたラボバンクのペドロ・オリーリョだ。

エチオピアの首都アジス・アベバは、標高2400mとトレーニング環境としては良好。舗装道路は街に1本しかなかったが、ほとんど車も通らず快適に練習できたという。ラボバンクのユニフォームを着てロードレーサーで走るとどうしても目立つため、その姿を見に来る子供の数が日に日に増えていった、とも話してくれた。

充実したトレーニングとなったようだが、オリーリョがエチオピアに滞在していた本当の理由は養子縁組のためだった。以前にもエチオピアを訪れていたオリーリョ夫妻が、養子縁組のための手続きを始めたのが2年前。予定では今年の冬に現地入りするはずだったのが、急遽7月末に変更になったという。スペインでは国籍の違う子供を養子にすることは一般的で、特に珍しいことではない。



その時期にはハンブルグ・クラシックに参加することになっていたが「自転車を持って行って練習する」という条件で、チームを離れる許可を願い出たオリーリョ。チーム側は「子供が最優先。もし不可能なら練習しなくても良い」と暖かく送り出した。こういった経緯で、エチオピアでブエルタに備えるトレーニングをすることになったのだった。

現在オリーリョは、リーダーから約1時間半遅れの総合128位。第3ステージで8位入賞したのが、ここまでの最高順位だ。果たしてこれからのステージで、エチオピアでの練習の成果を見せてくれるのだろうか?

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第12ステージ選手コメント

2006年09月08日

■ルーカ・パオリーニ(リクイガス)
ステージ優勝

「すごくラッキーだったよ。残り4km地点でアタックのチャンスが来て、それからは何も考えなかったし、後ろを振り返りもしなかった。グランツールでの勝利は初めてだから、特別なものになったよ。4度目の出場だけど、これまではついてないことが多かったんだ。やっと運を味方につけられたよ。今後のステージでも勝ちに行けるかどうかはわからない。世界選手権のことや、チームメイトへのサポートを考えないといけないからね」


■ホセアンヘル・ゴメスマルチャンテ(サウニエルドゥバル・プロディール)

「厳しいステージで休む暇なんか無かったよ。落ち着いた1日になると言われてたけど、そうはならなかった。表彰台に登るチャンスを失わないように、毎日闘ってるよ。リーダーから1分以内だし、自分の良いところを出し切る準備はできてる。今日は寒かった。気温の変化に注意しないと、後でそのツケを払うことになるかもしれないね」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

心理戦?それともケンカ?

2006年09月08日

今日もスペインメディアは、チームCSCとケースデパーニュ・イリェスバレアルスとの問題ばかり取り上げている。この騒動を単なる心理戦と考えている人も多いが、サストレとウンスエ監督との間にある緊張感は本物のようだ。2人の関係は良いでも悪いでもなく、そもそも関係自体が存在しないと言われている。

1997年、2人はバネストに所属していた。だが同じチームといっても、ウンスエはプロチームの監督、サストレはアマチュア選手だったため、挨拶をする程度で特に会話は無かったという。その後サストレは、プロ選手としてオンセと契約するためバネストを離れる。サストレのこの時の行動が、ウンスエにとっては面白くなかったとも、もともとサストレの強烈な個性が気に入らなかったとも言われている。

この些細な出来事が、今年のツールでの騒動につながり、今の問題へと発展していると見られている。もっとも、この問題が元でサストレとバルベルデをはじめ、両チームの選手同士の関係が悪くなっているということはない。これが心理戦なのか、それともただのケンカなのかを見極めるには、レースが動く来週の山岳ステージまで待つ必要がありそうだ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第11ステージ選手コメント

2006年09月07日

■エゴイ・マルチネスデエステバン(ディスカバリーチャンネルプロサイクリングチーム)
ステージ優勝

「チームにはアームストロングが持っていた大きな意欲が残ってるんだ。それが全体に広がってるから、リラックスする暇なんて無いんだよ。チームは死ぬ気でがんばるように応援してくれた。耐える必要があると言われたんだけど、その通りとても苦しんだよ。ゴール前3km地点の坂で、追いつかれないかどうしようもなく不安になったんだけど、それを乗り越えたときに、勝てると思ったんだ。この勝利にとても満足してる。全て夢のようだよ」


■ホアキン・ロドリゲス(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)

「昨日のように、チームの誰かが逃げに参加しなきゃいけなかったんだ。今日は僕の番だったんだよ。逃げてる中に総合に絡んでくるような有力な選手がいなかったから、そうする必要もなかったけど、バルベルデに落ち着いた1日を過ごさせることができたからね。これが一番重要なことなんだ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

批判を続けるサストレと冷静なバルベルデ

2006年09月07日

昨日お伝えしたように、第10ステージ後のサストレのコメントで再び表面化した、チームCSCとケースデパーニュ・イリェスバレアルスとの緊張した関係。これをスペインメディアが放っておくはずもなく「CSC-バレアルス戦争勃発!」との見出しで、サストレのさらなるコメントが掲載されている。

「何が一番気に入ってるかというと、今の状況だよ。だってケースデパーニュがプロトンを引っぱってる間、僕らはチャンスが訪れるまで休んでいられるからね。努力しての勝利こそ美しいってことを彼らは知らないんだよ」。

批判されると黙っていられないのがスペイン人。ケースデパーニュ・イリェスバレアルスのウンスエ監督はこう反論している。

「もし、まだ我々の仕事に疑問を持っている人がいるのなら、過去のレースを振り返ってみればいい。チームの利益を考えて、努力すべきときに努力している。マイヨ・オロを手に入れた今がその時だけど、普段から仕事をしている我々にとっては特別なことじゃないよ」。

激しい舌戦が繰り広げられる中、リーダージャージを着るバルベルデは「今はもう論争を終わらせるとき。レースに集中して、休息をとって回復したい。問題になるようなことには関わりたくないよ」と、いたって冷静。マドリードで表彰台の中央に立つこと以外は考えたくないようだ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第10ステージ選手コメント

2006年09月06日

■セルジオミグエルモレイラ・パウリーニョ(アスタナ)
ステージ優勝

「この勝利はマノロ・サイス(アスタナの前身リバティーセグロスの監督)に捧げるよ。僕にとってはとても重要な人だからね。誰もが難しい局面を迎えてるけど、彼のおかげで僕はここにいるから、彼に勝利を捧げたい。チームはステージを3つ制してるし、ブエルタで優勝できたらいいね。最後の週は厳しいレースになると思うよ。特にバルベルデとサストレが上位にいるとなるとなおさら難しくなるね」


■フランシスコホセ・ベントソ(サウニエルドゥバル・プロディール)

「落ち着いた展開になると言われているステージが、その通りになることは絶対にないんだ。地元でのステージだったから逃げに加わりたかった。コースの最後は完璧に知ってたんだけど、力が残ってなかったから、パウリーニョのアタックについて行けなかった。このステージで勝ちたかったんだけどね。これからは最後までゴメスマルチャンテをサポートするよ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

CSCとイリェスバレアルスの遺恨?

2006年09月06日

休日明けの第10ステージは、バルベルデがマイヨ・オロを着た初めてのステージとなった。リーダージャージ所有チームが、レースをコントロールするのが一般的なロードレース。そのためケースデパーニュ・イリェスバレアルスの動きに注目が集まったが、それに不満をもつ選手がいた。チームCSCのサストレが、イリェスバレアルスのウンスエ監督に痛烈な批判を浴びせたのだ。

「(CSCがプロトンを引っぱったのは)無視できない選手であるイリェスバレアルスのカルペツが前にいたから。パウリーニョももちろんそうだけどね。でもウンスエは何もせずに総合優勝をねらおうとしてる。僕はその目論見は外れると思うよ。そんなことはあり得ない」。

バルベルデに44秒差の3位につけるサストレにとっては、自分のチームが力を消耗することはなんとか避けたいはず。その気持ちからこのような批判が出たのだろうが、両チームの間には約2ヶ月前までさかのぼる遺恨があった。

ツール第17ステージ。ランディスの逃げに反応し、ペースを上げたイリェスバレアルスだったが、CSCは協力しない。レース後、ウンスエ監督はCSCのリース監督を批判。この出来事が、今回のサストレの発言につながったと見られている。

総合優勝候補を抱える2チームに緊張したムードが漂う中、明日からプロトンは大西洋を離れ地中海へと抜けるルートをとる。第11ステージのスタート地点トレラベガは、3度の世界選手権優勝を誇るオスカル・フレイレの出身地。彼の名を冠した自転車競技場からのスタートになるが、肝心のフレイレはツール・ド・ポーランドで世界選手権に向けて調整中だ。少し寂しい地元ファンだが、それでも熱い応援を見せてくれるだろう。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

慌ただしい休日

2006年09月05日

今日はブエルタ最初の休憩日。スペイン南部マラガを出発したプロトンは9日間で山頂ゴールを3回経験し、スペイン北部アストゥリアス地方にたどり着いた。スタートした189選手のうち、これまでにリタイアしたのは18人。ゴールの地マドリードには、どれだけの選手が到達できるのだろうか。

休憩日といっても忙しい選手は忙しいもの。昨日念願のマイヨ・オロを獲得したバルベルデと、彼をサポートするペレイロは、第10ステージのスタート地点アビレスからほど近い街でスペイン自転車連盟のイベントに参加した。人気と実力を兼ね備える選手になると、レース期間中であってもゆっくり休む時間もないようだ。

また、エウスカルテル、アスタナ、サウニエルドゥバル、コフィディス、ディスカバリーチャンネル、ダヴィタモン・ロットの49選手に対して血液検査が実施された。前回の検査時にもチーム側から不満が出ていたが、今回も検査時間は朝7時半から9時半にかけて。せっかくの休日に早起きさせられた選手たちは、さぞかし不機嫌そうな顔をしていたに違いない。

休日明け第10ステージからの6日間で、注目すべきなのが第14ステージ、クエンカでの個人TT。その他は比較的落ち着いたステージになると言われている。だがインデュライン氏が連載中のコラムで「一見何事も起こらないように思えるが、重要な1週間になる」と警告しているように、総合争いに関わる展開になる可能性もある。見逃せない6日間になりそうだ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第9ステージ選手コメント

2006年09月04日

■アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ)
ステージ優勝

「(カザフスタンの)首相が来ていたのは知ってたけど、カシェキンとのアタックは以前から計画してたんだ。アタックしたのはバルベルデとの差を広げるため。彼が追いついてきたときに、カシェキンがゴールスプリントを避けるために先に行くように言ってくれた。うまくいってラッキーだったよ。この勝利は国と首相への良い贈り物になったね。次の見どころはクエンカでの個人TTだろうね。何が起こるかはわからないけど、僕の調子は万全だし、モチベーションも高いよ」


■アレハンドロ・バルベルデ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)
マイヨ・オロ、複合賞獲得

「マイヨ・オロを着るのは特別なことだよ。2003、2004年にもう少しのところまで近づいてたから、着たくてしょうがなかったんだ。ヴィノクロフとカシェキンがアタックしたとき、チームメイトのカルペツが追いかけていったんだけど、登りのリズムを維持するよう言ったんだ。それからサストレがアタックして、僕は最後まで全力で行くつもりで反応した。もし追いつけたら良かったけど、そうじゃなくても後から来るライバルに差をつけたかったからね。ヴィノクロフが僕の姿を見てスパートしたときは、もう追いつくのは不可能だったよ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

女王ステージでの逸話

2006年09月04日

最初の1週間で3度目の山頂ゴールとなった第9ステージ。全長約200km、6つの峠を乗り越える厳しいコースは、エタパ・レイナ(女王のステージ。ステージを意味するスペイン語エタパが女性名詞のため、王ではなく女王という表現が用いられ、最高のステージのことをこう呼ぶ。)と名付けられ、スペインメディアの注目度も高かった。その期待通り激しいレース展開となったが、そんな中、レースに全く関係のない出来事でスペイン人監督たちが盛り上がるシーンがあった。

バスケット世界選手権でスペイン代表が優勝したニュースに、スペイン全土は大いに盛り上がったが、プロトンを追いかけているチームカーも例外ではなかった。クラクションを鳴らして快挙を祝うと、選手たちにもそのニュースが伝わっていく。さらに沿道のファンも含めて、ちょっとしたお祭り騒ぎになったのだ。重要なステージにもかかわらず、監督も一緒になって喜ぶあたりが、スペイン人の気質を良く表している。

また、カザフスタンのアフメトフ首相が、アスタナのチームカーに乗りレースを観戦。大の自転車競技ファンで、アスタナチーム誕生に関わった1人なだけに、ヴィノクロフとカシェキンの活躍を喜んでいたに違いない。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第8ステージ選手コメント

2006年09月03日

■アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ)
ステージ優勝

「モチベーションは以前と全く変わってないよ。ブエルタはまだ先が長いし、重要なステージも残ってるから、何もあきらめたりはしない。調子も良いし、これからも全力で戦いにいくよ。昨日はがっかりする結果になったから、今日の勝利はとても重要だったね。(来シーズンについて)新しい組織の新しいチームが生まれるだろうね。プロツールのライセンスが無いとしても、チームの顔ぶれを考えれば重要なレースには招待されるだろうから、心配はしてないよ」


■イバン・マヨ(エウスカルテル・エウスカディ)

「今日のステージは僕にすごく合ってたと思うよ。スタートから数日間の暑さの影響で、ちょっと調子が良くなかったけど、ガリシア地方の涼しい空気で少し回復したかな。(総合優勝候補について聞かれて)バルベルデとサストレの力が抜け出てて、次にヴィノクロフ。今日それがはっきりしたね」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ペレイロが地元に凱旋

2006年09月03日

今年のツール・ド・フランス暫定王者オスカル・ペレイロが、地元であるスペイン北西部ガリシア地方への凱旋を果たした。地元の英雄をひと目見ようと沿道には多くの観客が集まったが、ペレイロ自身も「ここまでのステージで1番ファンが多かったと思う」と話したほどだった。また、彼の出身地モス村は、第8ステージのゴール地点ルーゴの近郊にあるため、家族や友人も応援に駆けつけたという。

実はペレイロ、プロとしてガリシア地方を走るのは今回が初めてだった。最高のタイミングでの地元初レースに、次のようなコメントを残している。

「本当に最高の気分だったよ。何度も昔に戻ったような感覚になった。でも本当のことを言うと、ツールでパリにゴールした時の方が感動したけどね。地元の人たちが良いレースを見たがってたことがわかったよ。ここ2年のガリシア人の活躍で、自転車に対する熱意が戻ってきたんじゃないかな」。

第9ステージのスタート地点ア・フォンサグラダも、ルーゴからそう遠くない距離にある。スタート20km地点でプロトンはガリシア地方からアストゥリアス地方へと入ることになるが、ペレイロを応援する多くのファンの姿が見られるだろう。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第7ステージ選手コメント

2006年09月02日

■アレハンドロ・バルベルデ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)
ステージ優勝

「この勝利で士気がすごく上がったよ。そんなに差はつかなかったけど、ボーナスタイム獲得で、ステージ優勝よりも大事な総合タイムを縮められたからね。みんな僕が遅れてしまうと思ってたけど、暑くてちょっとリラックスしたかっただけで、難しい局面は全然無かったよ。本当に調子の良い選手が誰なのかわかって、すごく面白いステージだった」


■ヤネス・ブライコヴィッチ(ディスカバリーチャンネル プロサイクリングチーム)
マイヨ・オロ、山岳賞、複合賞獲得

「リーダーになるなんて思ってもなかったよ。ブエルタには経験を積むため、トム・ダニエルソンをサポートするために来たんだからね。初めてのグランツールを完走したいんだ。これからも毎日の走りに専念するし、時が経てば将来ツール優勝を果たせるかどうかもわかるだろうね。恐れてるのは他の選手じゃなくて、悪いタイムだけさ。チームには、サポートしてくれたこととマイヨ・オロというご褒美をくれたことを感謝しないといけないね」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

「ロードレースはうんざりだ」の言葉を残してリタイアした選手

2006年09月02日

今大会初の山岳ステージとなった8月30日の第5ステージ。フォナックのミゲールアンヘル・ペルディゲロは、115キロ地点の補給所にて自転車を降りる決意をしていた。このリタイアによってブエルタだけではなく、選手キャリアにも終止符を打った彼がレース後に残したコメントが、大きく取り上げられている。

「ゴールやスタート地点にいる人々を見てみなよ。それと僕ら選手に対する世論もね。今では倫理的な人を探し出すことなんてほぼ不可能さ。選手はみんな無防備な状態に置かれてるし、そのこともわかってる。メディアから逃れられる選手なんていないんだ。もし明日の新聞に自分の名前が載ったら何が起こるかなんてわからないから、みんな不安なんだよ」。

この数日前にも「ロードレースにうんざりしてる」と話していたペルディゲロ。フォナックを巻き込んだドーピング疑惑で最大の被害者となった選手の、偽らざる本心から出た言葉だったのだろうか。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第6ステージ選手コメント

2006年09月01日

■トル・ハスホフト(クレディアグリコル)
ステージ優勝、ポイント賞

「リーダージャージを着てると、勝利を狙うよりも守りに入ることを考えてしまうけど、僕がここに来たのはステージ優勝を果たすためで、今日までそれを達成できていなかった。だからモチベーションは高かったし、今はほっとしているよ。ゴールスプリントではミルラムの仕事を利用させてもらったんだ。まだまだステージ優勝を狙っていくよ。僕はいつも暑さに苦しめられるけど、気温の高いオーストラリアで練習していたから、うまく適応できてるね」


■ダニーロ・ディルーカ(リクイガス)
マイヨ・オロ

「僕にもっと力があると考えてる監督がいるのはわかってる。でも今の段階ではそうだけど、3週間目に入ったら厳しくなると思うよ。僕の最も重要な目標はあくまでも世界選手権で、ブエルタは二の次なんだ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

プロトン、速度違反で訴えられる

2006年09月01日

第4ステージの行われた8月29日。ゴール地点のカセレスで、プロトンが速度違反で告発されるという前代未聞の珍事件が発生した。



告発の手続きを担当した警察官によると、いつも通っている道が封鎖されていたことに腹を立てた男性が、プロトンと、併走するバイクを速度違反で訴えてきたという。カセレス市内の制限速度50キロに対し、ゴールスプリント中の選手が60キロ近いスピードを出していたと主張しているようだ。

「拒否する理由が無くて、仕方なく手続きをするしかなかった」と話した警察官は、「レース用に封鎖された道路だから、違法行為ではない。裁判所も訴えを退けるだろう」と付け加えた。また警察署長も「これはF1のサーキットで速度違反を告発するようなものだ」と話している。

ブエルタだけではなくロードレース界でもおそらく初めての告発は、笑い話として伝えられていくことになりそうだ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第5ステージ 選手コメント

2006年08月31日

■ダニーロ・ディルーカ(リクイガス)
ステージ優勝、マイヨ・オロ、山岳賞、複合賞獲得

「最後の数キロで勝利が見えてきたんだ。それまではずっとカシェキンやブライコビッチを気にしてたからね。優勝できてうれしいけど、僕の目標はあくまでも世界選手権に向けて最高の調子に持って行くことなんだ。(マイヨ・オロを獲得したことについて)総合優勝は考えていないよ。ステージ優勝は狙っていくけどね」


■ホセアンヘル・ゴメスマルチャンテ(サウニエルドゥバル・プロディール)

「調子が良かっただけに悔しいよ。力いっぱいアタックしたんだけど、最後の局面でちょっと体調が悪くなって力が抜けちゃったんだ。ディルーカは一番力があったし、勝利にふさわしかったよ。ステージを振り返って?調子は良いし、優勝目指して戦えた。いずれにしてもこのステージの結果が優勝候補に大きな影響を与えることはないね。まだ始まったばかりで、まだまだレースは残ってるよ」


■エウセビオ・ウンスエ監督(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)

「レースはまだ始まったばかりだが、多くの優勝候補が遅れた中で、バルベルデはどの登りでも調子がとても良かった。リーダーを中心にチームが団結していることを証明できたことが重要だ。今後もこの調子で続けていき、次に控える山岳ステージでも今日のような走りができることを期待している」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

エラスのために設定されたゴール地点。でも、ブエルタに彼はいない

2006年08月31日

今大会初の山頂ゴールとなった第5ステージ。ゴール地点コバティージャ山への登りで、総合優勝を狙える選手が、わずかながら見えてきたようだ。ゴメスマルチャンテ、サストレ、バルベルデ、サンチェスなど有力なスペイン人選手も上位でゴールし、地元ファンも喜んでいる。

だが、地元ファンが本当に待ち望んでいた選手は、ゴール地点に姿を現さなかっただけでなく、ブエルタに参加すらしていない。ドーピング陽性反応により、昨年のブエルタ優勝を剥奪されたロベルト・エラスは、コバティージャ山のある地元ベハル村の出身だ。

そもそもコバティージャ山がゴール地点に設定されたのが、前人未踏のブエルタ優勝4回を果たした(陽性反応により3回になってしまったが)エラスへ敬意を表するためだった。後にドーピングが明らかになった時には、すでに計画を変更できない段階まで話が進んでしまっていたのだ。

まさかの展開に困惑しているのが、ベハル村の自転車ファンクラブ。今大会スタートの数週間前に行われた会合では、組織だった応援はしないことに決めたという。メンバーの1人が「エラスのいないブエルタなんて、車輪のない自転車みたいなものさ」と話せば、「ジロもツールも、ましてやブエルタなんてテレビで見る気も起きないよ。エラスがいないレースなんて、意味がないんだ」とこぼした人もいた。

復帰へ向けて毎日練習しているというエラスは、ブエルタを避けるかのようにスペインのバルセロナに滞在中との噂がある。ドーピングに関しては未だ法廷で係争中とはいえ、地元ファンのこのような声を、どのような気持ちで受け止めているのだろうか。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第4ステージ 選手コメント

2006年08月30日

■エリック・ツァベル(チームミルラム)
ステージ優勝

「この勝利を支えてくれたペタッキに感謝しないといけないね。長い間何も勝ち取れなかったから、今日は特別な日になったよ。自分の仕事に対するモチベーションは高いし、2008年まであるミルラムとの契約を全うしたいと思ってる。(世界選手権へ向けてブエルタが)最高の準備になるから、マドリードまでたどり着きたいね」


■アレハンドロ・バルベルデ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)

「体調はすごく良いし、初めての山岳ステージを前にしてやる気と期待でいっぱいだけど、ライバルがどう動くかを見る必要がある。高い気温の影響を受ける選手がいるだろうから、驚くようなことがあるかもしれないけど、それが僕だったり僕のチームでなければいいね。でも、第5ステージで総合優勝を狙う選手が決定的に脱落することは無いと思う。たぶん、前半で最も厳しいコベルトリアの第9ステージで脱落者が出るだろうね」


■オスカル・ペレイロ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)
「ここ数日は酷い暑さだから、もし1キロオーバーでブエルタをスタートした選手がいたら、体重が減ったんじゃないかな?まだ自分の本当の調子がわからないから、明日はレースの厳しさに耐えられるかどうか判断する日になる。もし調子が良くなかったら、チームメイトをサポートして、ステージ優勝を狙うようになるだろうね」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

猛暑の影響は?

2006年08月30日

第4ステージまでほぼ平坦なコースを走ってきたプロトン。これから迎える山岳ステージに向けて少しでも体力を温存したいところだったが、スペイン南部を襲う猛暑に、じわじわとスタミナを奪われている。

今大会最長の219kmを走破した第3ステージ。レース中の平均気温は40度、最高気温はなんと45度(!)を超えていた。選手たちはこの暑さに耐えるため、通常よりも多くの水分補給が必要となり、例えばサウニエルドゥバル・プロディールは、通常ボトル160本(80リットル)のところを、この日は200本(100リットル)も消費。さらにボトルがぬるくなってしまったため、チームカーは途中のガソリンスタンドで止まり、氷を買い足す必要があったという。

この想像を絶する暑さが、「これからのステージに影響を及ぼすのでは?」との声も上がっている。バルベルデと共にケースデパーニュ・イリェスバレアルスを率いるペレイロは、「恐ろしいほどの暑さだった。多くの選手にこのツケが回ってくるだろうね。コバティージャ(第5ステージ)で驚くような展開が待ってるかもしれないよ」と、すぐにでも猛暑の影響が出ると予想した。

また、ツール5連覇の英雄インデュラインも、スポーツ新聞マルカ紙で連載中のコラムで、この暑さで優勝候補からの脱落者が出ることを示唆している。

実際に選手たちがどのようなダメージを受けているのか。今大会初の山頂ゴールとなる第5ステージで、それが明らかになることだろう。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第3ステージ 選手コメント

2006年08月29日

■フランシスコホセ・ベントソ(サウニエルドゥバル・プロディール)
ステージ優勝

「今シーズンはずっと調子が良くて、いつか優勝できるはずだと思ってた。この勝利をチームと、僕のために素晴らしい働きをしてくれたミラーにも捧げたい。(勝利を狙いにアタックしたことについて)もし集団に飲み込まれたとしても問題じゃない。モチベーションはとても高いから、少なくともチャレンジだけはするようにして、トップクラスのスプリンターと対決しようとしてるんだ。そして実際にこうやって優勝できたしね」


■ダビ・デラフエンテ(サウニエルドゥバル・プロディール)
複合賞獲得

「監督に指示されて、逃げに加わったんだ。チームは学校みたいなもので、監督に行けと言われたら、行くしかないからね。プロトンが気を抜いて、ゴールまで逃げ切れると思ったんだけど、優勝を狙っていたチームがたくさんあったから無理だったね。とても厳しい1日だったけど、終わって満足してるよ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

最後のグランツール

2006年08月29日

第3ステージ、コルドバからのスタートを控えた朝、ケースデパーニュ・イリェスバレアルス、フォナックヒアリングシステムズ、クイックステップ・イネリゲティック、リラックス・ガム、リクイガスの45選手に対し血液検査が実施された。全員が問題なく検査に合格したため、関係者一同はほっと胸をなで下ろしたことだろう。


だが、フォナックの選手たちはどのような気持ちでこの検査を受けていたのだろうか?

ツール優勝を果たしたランディスのドーピング陽性反応により、来季からスポンサーになる予定だったアイシェアーズが契約の白紙撤回を発表。チームは今季限りで消滅することになってしまった。「オペラシオン・プエルト」に深く関わったマノロ・サイスが監督を務めていたリバティーセグロス(現アスタナ)が、スポンサー探しに奔走しチーム存続を決めたことと対照的で、関係者にはあまりにショッキングな決定だったはずだ。

フアン・フェルナンデス監督は、フォナック最後のグランツールにかける思いをこう語っている。「選手もスタッフも全員チームを探しているところだけど、ブエルタ期間中はいつも通りの仕事をしないといけない。だからこそ、選手には結果を求めないようにする。ただ、レースに参加して、戦ってほしい」。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第2ステージ 選手コメント

2006年08月28日

■パオロ・ベッティーニ(クイックステップ・イネリゲティック、イタリア)
ステージ優勝

「これまでにも、スプリントのスペシャリストとの1対1の勝負には勝ったことがあるけど、1度に何人ものスプリンターに競り勝ったのは初めてだよ。トップクラスの選手達に勝てるなんてうれしいね。1ヶ月後に控えた世界選手権に向けて士気を高めるためにもとても重要な勝利。これで落ち着きと自信を持ってレースに臨めるよ」


■トル・ハスホフト(クレディアグリコル、ノルウェー)
マイヨ・オロ獲得

「僕はスプリンターだからステージ優勝を狙ってたんだけど、うまく行かなかった。でもマイヨ・オロで満足するべきだし、とてもうれしいよ。ベッティーニが勝つとは思ってなかった。マキュアンに注意して良いポジションにつけてたんだけど、ベッティーニが現れてうまく勝利したね。マイヨをキープするのが難しいのはわかってるけど、僕の目標はポイント賞だし、それが無理でもマドリードまで走りきって、世界選手権に備えることなんだ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

主役の座は逃しても…

2006年08月28日

チームタイムトライアルで幕を開けた今年のブエルタ。カンチェラーラの献身的な走りによってチームCSCがトップタイムを記録し、サストレが悲願のマイヨ・オロに袖を通した。主役となったサストレを大きく取り上げたスペインメディアだったが、あと一歩で主役になれなかった選手のことも忘れてはいなかった。

その選手とは、“チェンテ”の愛称で親しまれているホセビセンテ・ガルシアアコスタ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)。バルベルデとペレイロのダブルリーダーで臨んできたチームだが、この日は選手間の話し合いでチェンテが先頭でゴールすることが決まったという。「自転車競技に全てを捧げてきた彼に、マイヨ・オロをプレゼントしたかった」とペレイロは話したが、残念ながら7秒の差でその願いは叶わなかった。

当のチェンテは「マイヨを着られたら最高だったんだけどね」としながらも、チームメイトへの感謝の気持ちを表している。また34歳の彼がチームメイトから“プレゼント”をもらったことで、今年いっぱいでの引退説もささやかれたが、それについては「シーズンが終わったら考えるよ」と明言は避けた。

マイヨ獲得の夢こそ叶わなかったが、チームにとって重要な選手であることを証明したチェンテ。ツールでのステージ優勝も経験している実力派だけに、最後になるかもしれないブエルタでもステージ制覇を狙ってくるだろう。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ・ア・エスパーニャ 第1ステージ 選手コメント

2006年08月27日

■カルロス・サストレ(チームCSC)
マイヨ・オロ獲得

「夢が現実になって、とても幸せな気分だよ。このマイヨはチーム全員のものなんだ。チームメイトはとても力があるし、モチベーションも高い。しかも残りの20ステージ、全力を尽くして僕をサポートしてくれるんだ。プロ生活の中でリーダージャージを着るのは初めてだし、今日からマイヨを守ることになるけど、平地のステージで全力を出すのが馬鹿げてるのはわかってる。冷静になって、最初の山岳ステージを待つことにするよ」


■アレハンドロ・バルベルデ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)

「レース中は良い感触だったよ。チーム内で一番仕事をしたわけじゃなかったけど、まとまって走るのが難しい短いコースだった割には、選手間の理解度は悪くなかった。チェンテ(チームメイトのビセンテ・ガルシア・アコスタの愛称)は残念だったよ。マイヨ・オロを獲得できる可能性があって、僕達もわくわくしてたからね。でもサストレの活躍もうれしく思ってる。これから難しい1週間が始まるね」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

信頼を取り戻したいブエルタ

2006年08月27日

いよいよ今年最後のグランツール、ブエルタ・ア・エスパーニャが開幕。スペインでは人気のある自転車競技だが、ニュースや新聞での取り扱いは到って控えめだ。サッカーの新シーズン開幕や、バスケットスペイン代表の活躍などに押されていることもあるが、やはり「オペラシオン・プエルト」を含む一連のドーピング事件が大きな影響を与えているようである。

大会委員長のビクトル・コルデーロ氏は、今大会からドーピング問題を完全に閉め出すと主張し続けてきた人物で、「この素晴らしいスポーツのために信頼を取り戻したい」とも語っている。その思いが表れていたのが、開幕前日に行われたプレゼンテーション。ドーピング陽性反応により王座を剥奪されたエラスに代わり、昨年のブエルタ覇者となったメンショフに、勝者の証であるマイヨ・オロとトロフィーが授与され、ロシア国歌が流される場面があった。

この授与式が過去のドーピング問題との決別を表明しているとすれば、今年のマイヨ・オロにこめられた「クリーンな競技のために」というメッセージは、再び事件が起こらないようにとの願いを表しているのだろう。大会期間中は26人の医師が、徹底した検査を行うという。

控えめにスタートした今年のブエルタだが、昨年のようにドーピング疑惑で注目を集めるのではなく、本来のレース中のドラマで脚光を浴びることが期待されている。そのために必要な役者と舞台は揃っているはずだ。

(写真:「名誉を取り戻せ」というタイトルのブエルタ記事。下はオスカル・ペレイロとアレハンドロ・バルベルデ)

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ペタッキ復活

2006年08月26日

 ジロ第3ステージで左ひざ半月盤を損傷し、3ヶ月に渡るリハビリ生活を送ってきたペタッキ。 ブエルタ通算17勝(2000年2勝、2002年1勝、2003年5勝、2004年4勝、2005年5勝)、グランツール通算40勝(ジロ19勝、ツール4勝)の現役最強スプリンターが、2006年ブエルタで完全復活を目指す。

 「3ヶ月の戦線離脱で、僕にとってはゼロからの再出発となった。非常に難しかったよ。でも調子は日に日に上がっていると感じる」と、ブエルタ前記者会見で発言したペタッキの現実目標は、とにかくブエルタを完走することだとか。するとツールで大活躍したハスホフトにマキュアンというライバルたちと張り合って、勝利をもぎ取ることは考えていないのだろうか。

 実は自らのベストコンディションを取り戻すために、ペタッキが計画しているのはツァベルを積極的にアシストすること。今ブエルタで初めて本格的にコンビを組む大先輩には、ポイント賞ジャージ獲得の可能性が大いにあると考えているようだ。もちろん経験豊かなツァベルとの協力体制で調子を上げ、終盤には自分自身もステージ勝利をつかめたら……、と願っているのは言うまでもない。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

アスタナとフォナックにゴーサイン!

2006年08月24日

 AIGCP国際プロチーム連盟がアスタナとフォナックの活動中断を要請していたが、23日、UCIが活動続行にゴーサインを出した。唯一の条件は、ドーピング問題に名前を取りざたされている選手をレースに出場させない、ということ。これにて両チームは、8月26日から始まるブエルタ・ア・エスパーニャにも、問題なく出場できる。

 「オペラシオン・プエルト」に巻き込まれて、5月末から新スポンサー探し、ツール出場のために国際スポーツ裁判所への申し立て、そしてツール追放と怒涛の日々を送ってきたヴィノクロフも、ようやく自分の走りだけに集中できそうだ。ただし調整不足は本人も認めており、だからこそ「プレッシャーを感じずにブエルタに臨める」とのこと。ちなみにブエルタ終了1週間後の世界選手権も狙っているそうだが、もちろん「調子さえ良ければ、ブエルタの総合上位を目指すよ」。

また今年限りで解体が決定したフォナックにとっては、最後のグランツールとなる。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

バルベルデ&ペレイロのダブルリーダー

2006年08月22日

 ケースデパーニュ・イリェスバレアルスはブエルタにダブルリーダーで臨む。ナンバーワンゼッケンをつけるのは、UCIプロツールリーダーのバルベルデ。ツール優勝候補と期待されながら、第3ステージ落車による鎖骨骨折でのリタイアの無念を晴らしたい。そしてふたり目はペレイロ。ツール総合優勝が確定する日を待ちながら、地元スペインでも表彰台のてっぺんを目指す。

 「集中して、地に足をつけていかなければ」とバルベルデが持ち前の慎重な発言をする一方で、「守りに入るより、アタックするほうが好きだ」とペレイロはツールで見せた積極性を失わない。ただし「これからは僕が1、2分リードを開いただけで、他選手は警報ベルを鳴らすだろう」と、30分もの大逃げが二度と許されないことは覚悟の上だ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2006

ブエルタ仮出場リスト発表!

2006年08月20日

ブエルタ仮出場リスト発表!


 いよいよ今年3つ目のグランツール、ブエルタ・ア・エスパーニャが8月26日から開始する。本番用に徐々に生まれ変わりつつあるブエルタ公式HPでは、ついにプレ出場リストが発表された。

 背番号1番をつけて走るのは、今年2月に正式な昨季ブエルタ王者と認証されたメンショフ。その他リーダーゼッケンをつけるのはツールで活躍した11サストレ(CSC)、21デッセル(AG2R)。一方で無念のツールとなった51バルベルデ(ケースデパーニュ)、131ディルーカ(リクイガス)、201ヴィノクロフ(アスタナ)は、ブエルタでの奮闘を誓う。(プロチーム連名の要請により、フォナックとアスタナは不出場の可能性もあり)

 またジロを負傷リタイアしたペタッキが、ミルラムリーダー(141)として帰ってくる。142ツァベルとの本格的協力体制がいよいよ実現だ。

※ブエルタ公式HP内の仮出場リストはこちら

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