UCIプロツール2007
2007パリ~ルーベをオグレディ制す!
2007年04月16日
33歳のスチュアート・オグレディが、季節はずれの暑さに襲われたパリ~ルーベを制した。オーストラリア人としては史上初めて。
■スチュアート・オグレディ(チームCSC)
「アレンベールでパンクして、先頭集団から落ちてしまった。もう終わりだと一旦思ったけれど、チームメイトに励まされてモチベーションを再び取り戻した。それからカンチェラーラと並んだとき、彼がいつアタックするつもりか聞いたんだ。でも彼は、100%ではないと答えた。その答えを聞き終えるやいなや、僕は飛び出したんだ。彼が動いてついてくるのが見えたけれど、僕は全力で走り続けた。
今どんなことを感じているのか、説明するのは難しいね。まずはほっとしているかな。チームは数ヶ月前からこのコースに集中していたからね。そして僕を信じて支えてくれた人たちのためにも安堵してる」
■CSCリース監督
「カンチェラーラは最終盤で100%の脚がなかったんだ。そのかわり後方で、オグレディが逃げ切るためによく働いてくれた。暑さのせいか、今年はいつもと展開が違ったね。アタック合戦はいつもよりも早く始まったし、選手間のコントロールが弱かった。でも結局は最後まで強い選手が前方に残ったから、いいレースになったね。でも有力選手は、前方で様子見していた感じだね。そのなかで今日はオグレディが一番強かったから、飛び出しが成功したのさ」
ところでルーベ競技場でオグレディが最後のストレートに入ったとき、観客席から若者2人がトラック内に飛び出した。少し暴れたあと警備員に取り押さえられていたが、オグレディのわずかすぐ後ろを横切っていただけに、タイミイングがほんの少しでもずれていたら……。とにかく大事故にならなくてなによりだった。
オグレディがひとりでくぐったフラムルージュ
by Asaka MIYAMOTO
UCIプロツール2007
灼熱のパリ~ルーベ!
2007年04月15日
異常気象のせいか、フランスにも早めの春……、いや、早めの夏がやってきた。数日前からギラギラのお天気が照り付けて、日向では30度近くまで気温は上昇!ほんのついこの間コートを脱ぎ捨てたと思ったら、一気にキャミソール姿のお姉さんたちが街に氾濫している。
パリ~ルーベのスタート地コンピエーニュでも、スタート前日、カフェのテラスには冷たい飲み物でのどを潤す人々たちの姿がたくさん見られた。すると明日のレース本番は、いつもどおりの風や寒さではなく、選手たちは暑さと猛烈な砂埃と戦うことになりそうだ。
それにしても細い石畳で、あっという間にプロトンはちぎれ地切れになってしまうパリ~ルーベの路上では、水分補給も楽ではない。

今年のチャンピオンが手にするのはこの石畳トロフィー
※別府史之選手も出場!2007パリ~ルーベのスタートリストはこちら
※J SPORTSでの放送予定はこちら
by Asaka MIYAMOTO
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ユニベット問題に関する「規則」とは
2007年02月19日
UCIルール2.15.205には、こう記してある。
「(UCIプロツール大会開催)ライセンスを保持するものは、全てのUCIプロチームの大会参加を許可しなくてはならない」
ところが2007年プロチーム入りを認められたユニベット(スウェデーン国籍、ベルギー母体)は、27あるUCIプロツール大会のうち、すでに4大会の参加を拒否された。パリ~ニース、ティレノ~アドリアティコ、ミラノ~サンレモ、そしてジロ・デ・イタリア。それぞれツール開催委員会ASOと、ジロ開催委員会RCSが開催するレースである。
UCI規則に違反した場合、ルール2.15.183によれば、UCIプロツール諮問会は当該大会のプロツール大会開催ライセンスを剥奪することが出来る。プロツールの傘下に入ることを最初から拒んでいた3大グランツール開催委員会の、最終的な狙いはライセンスを剥奪されることなのかもしれない。
ユニベットにはもうひとつ難題が降りかかっている。フランス国土で、「Unibet.com」のロゴをつけて走ることが許されるのかどうか。いわゆる「1836年5月21日法」と呼ばれるフランスの賭博禁止法(最終的な法律改正は1992年12月)のせいで、スポンサー名表示が問題視されているのだ。
フランスで許されている賭博は3種類だけ。自転車ファンにはおなじみおなじみFDJフランセーズ・デ・ジューによる国営宝くじ(スピードくじ、サッカーロトなど含む)と、やはりおなじみPMUの競馬。そして海辺・温泉のある観光地か、人口50万以上でオペラ演劇場またはコンサートホールのある街だけに許される、室内カジノである(パリは禁止)。
上記以外の賭け事は、たとえインターネット上であろうが、たとえ外国のサイトであろうが、フランス国内では完全禁止。つまりフランス人・外国人問わず、フランスからインターネット接続して、ベルギーの「ユニベット」サイトで賭け事を楽しむことは重大なる法律違反と判断される。(ちなみにやはりオンラインカジノが禁じられている日本では、外国サイトでの賭けに関しては合法・違法の判断が分かれている状態だそうだ)
だからもちろん、オンラインブックメーカーの広告をジャージにつけて走ることなど、フランス国内においては問題外なのだ。なにしろフランスドメインのHPには、ヴァーチャルカジノへの単純なリンクを張ることさえ禁じられている!
ちなみにイギリスやスペインではオンラインカジノが許可されているため、ユニベットは問題なく「Unibet.com」のジャージで走ることが出来るんだとか。またイタリアも近々許可される見通しだそうだ。
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プロツール再開まで後1ヶ月!
2007年02月14日
オーストラリア、カタール、マレーシアといった暖かな国でのレースを終えて、プロロードレースシーンは南欧へと移動。そしてあと1ヶ月もすれば、2007年プロツールの開始と共に本格的なシーズンが始まる。
2007年のプロツールは、これまで通りパリ~ニースからジロ・ディ・ロンバルディアまでの計27レース(ステージレース13にワンデーレース14)。そして2月13日火曜日、パリ~ニースの全コースがついに発表された。
「太陽へのレース」でおなじみ2007年パリ~ニースは、例年通りパリ郊外、ツール開催委員会ASOのお膝元イッシー・レ・ムリノーから、南仏コートダジュールのニースまで南下する。第3ステージまでは比較的平坦なコースだが、中央山岳帯を突っ切る第4ステージから最終ステージまでは難しい山岳続き。ちなみに第4ステージの山頂ゴール「ジャラベール坂」(カテゴリー1級)は、1995年7月14日にローラン・ジャラベールが優勝した思い出の街である。
■2007年パリ~ニース
・3月11日(日)~18日(日)
・プロローグ(4.7kmの個人タイムトライアル)+7ステージ
・総距離1260.2km
※詳しいプロフィールは公式HPで
※2007年パリ~ニースはJ SPORTSのLIVE放送で!詳しい放送予定はこちら
UCIプロツール2007
バルベルデ問題、決着
2007年01月15日
Tモバイルから巨額のオファーが出ているとか、バルベルデ自身がTモバイルに契約の話を持ちかけたとか、昨年末から様々な憶測が飛び交ったバルベルデ問題にようやく決着がついた。
ケースデパルニュが出したプレスリリースによると、13日(土)午後、ケースデパルニュのチーム母体アバルカスポーツとバルベルデは、契約更新の合意に至ったとのこと。契約は2010年まで。16日(火)のチームプレゼンテーションにも、滑り込みセーフで間に合った。
チームプレゼンテーションはフランス・パリのケースデパルニュ(国立貯蓄共済銀行)本部にて行われる。
UCIプロツール2007
新シーズン開幕間近!
2007年01月06日
あと2週間足らずで、2007シーズンが始まる。
新年最初のレースはおなじみツール・ダウン・アンダー(1月17日~21日)。真夏の南半球オーストラリアでのレースには、マキュアン、オグレディ、クックという地元実力派選手が揃って出場する。直前の11~14日には国内選手権も開催されるため、新ナショナルジャージの行方も気になるところ。出場は全14チーム、そのうちUCIプロチームは7チーム(AG2R、CSC、プレディクトール、クレディアグリコル、ミルラム、ブイグテレコム、ユニベット)。
続くレースは中東の砂漠を駆け抜けるツアー・オブ・カタール(1月28日~2月2日)。当然ボーネンvsペタッキの最強スプリンター対決に注目が集まるが、ステーグマンvsツァベルの最強アシスト合戦も見もの。出場は全17チーム、そのうちUCIプロチームは11チーム(クイックステップ、ミルラム、ラボバンク、プレディクトール、アスタナ、サウニエデュバル、AG2R、ブイグテレコム、ゲロルシュタイナー、Tモバイル、リクイガス)。
暖かな土地での(プレ)シーズンレース最後を飾るのは、2月2日~11日にマレーシアで行われるツール・ド・ランカウイ。ハミルトンやホンドの獲得で話題を呼んだロシアのティンコフ、ディスカバリーチャンネルのアジア部門ディスカバリーチャンネル・マルコポーロ、そして新体制で再スタートを切ったニッポ・メイタンなど、興味深いチームが出場リストに名を連ねている。出場予定チームは21、そのうちUCIプロチームは5チーム(ブイグテレコム、クレディアグリコル、フランセーズデジュ、ユニベット、AG2R)。
そしてランカウイを最後に、ロードレースシーズンは本場欧州へと舞台を移す。
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アスタナのUCIプロチーム入り決定
2006年12月21日
スポンサーの銀行保証未提出のせいで処遇が保留扱いとなっていたアスタナだが、12月26日火曜日、無事にUCIから4年間のプロチームライセンスを認められた。スイス国籍チームとして、ヴィノクロフ率いる水色のジャージは、2010年までUCIプロツールを走る。
すでに15日に、来季のプロチーム入りを認められていたユニベット(ベルギー)と合わせて、2007年UCIプロチームは全部で20チームとなった。
<2007年 UCIプロチーム>
■Astana(スイス):新加入、2010年まで。サイス監督の保有していた親会社アクティブ・ベイ籍のアスタナ(スペイン、旧リバティーセグロス)とは別組織。アクティブ・ベイはライセンスを剥奪された。
■Unibet.com(ベルギー):新加入、2010年まで。
■Predictor-Lotto(ベルギー):旧Davitamon-Lotto。スポンサーの製薬メーカー・オメガファーマが、自社製品Davitamon(ビタミン剤)からPredictor(妊娠検査薬)へと広告対象を変更。
■Team Milram(イタリア):新たに2009年までライセンス延長。
■T-Mobile Team(ドイツ):新たに2010年までライセンス延長。
■Gerolsteiner(ドイツ):新たに2010年までライセンス延長。
■Saunier Duval - Prodir(スペイン):新たに2010年までライセンス延長。
■Caisse d'Epargne-Illes Balears(スペイン):新たに2010年までライセンス延長。
■Quick Step - Innergetic(ベルギー)
■Team CSC(デンマーク)
■Euskaltel - Euskadi(スペイン)
■Ag2r Prevoyance(フランス)
■Bouygues Telecom(フランス)
■Cofidis, le Credit Par Telephone(フランス)
■Credit Agricole(フランス)
■Francaise Des Jeux(フランス)
■Lampre-Fondital(イタリア)
■Liquigas(イタリア)
■Rabobank(オランダ)
■Discovery Channel Pro Cycling Team(アメリカ)
UCIプロツール2007
年間最優秀選手「ヴェロ・ドール」を手にしたのは…?
2006年12月03日
サッカーの世界で個人に与えられる最高の賞は、フランス・フットボール誌が決定する欧州最優秀選手賞「Ballon d'Or(ゴールデンボール)」と言われている。11月27日にイタリア代表キャプテンのカンナヴァーロが黄金のサッカーボールを手にした2日後、自転車の世界でも「Velo d'Or(ゴールデンバイク)」が発表された。2006年の最優秀選手に選ばれたのは、世界選手権で見事アルカンシェルジャージを獲得したパオロ・ベッティーニだった。
フランス・フットボール誌やスポーツ新聞レキップと姉妹誌、つまりツール・ド・フランス開催委員会と同系列会社であるヴェロ・マガジン誌が主催するこの賞は今年で16回目。世界16カ国の自転車メディア・ジャーナリストによる投票で決定され(日本からはサイクルスポーツが参加)、ロードだけでなくトラックやMTBなどあらゆる自転車競技で年間最も活躍した選手に贈られるもの。
そして2006年ヴェロ・ドールの順位は以下の通り。大荒れの1年を象徴するように、グラン・ツール勝者がひとりもランクインしていない。
1 パオロ・ベッティーニ
2 アレハンドロ・バルベルデ
3 ファビアン・カンチェッラーラ
4 トム・ボーネン
5 ロビー・マキュアン
6 フランク・シュレック
7 フィリップ・ジルベール
7 トル・ハスホフト
9 サムエル・サンチェス
10 フィリッポ・ポッツァート
※ヴェロ・マガジン公式HPはこちら。ヴェロ・ドール特集号の表紙はこちらで見られます。
UCIプロツール2007
ウルリッヒの来季はどうなる?
2006年11月30日
オペラシオン・プエルトの影響で、7月にTモバイルを解雇されたウルリッヒ。一緒にツールを追放されたバッソはディスカバリーチャンネル移籍を発表したが、97年ツール総合勝者は、未だに来季の所属チームが決定していない状況だ。
11月27日に更新された公式HPによると、現在はいくつかのチームやスポンサーとの話し合いを続けているとか。ロシアの大金持ちティンコフ氏が新たに結成したチームへ移籍するのでは……との噂がちらほらと聞かれるが、果たして公式発表はいつになるのだろう。
交渉の一方で、ウルリッヒ本人はオーストリアやイタリアで調整中。体作りやマウンテンバイクを使用したトレーニングを友人達と積んでいるようだ。「いつだって最初は厳しいもの。これは当然のこと。でも再びサドルにしっかりと座って、自らの限界に挑戦できるのは気分いいものさ。調整は全て予定通り」と、来季に向けてしっかり準備を進めている。