2007パリ~ニース
あの部分にこっそり注目!~靴下編~
2007年03月22日
自転車のフレームやホイール、ジャージの画像はいたるところにあふれているけれど、意外と見えないあの部分……。たいしたことないけれど、ちょっぴり気になるあの部分に、勝手にこっそりと注目してみます。不定期更新。
今回は靴下。チームロゴ入りあり、スポンサー様ロゴ入りあり、なんとも地味なものもあり。通気性の良いメッシュタイプの靴下もいくつか見られました。ディスカバリー、ゲロルシュタイナー、エウスカルテルは色違いも発見。

靴下、上段左から
Ag2r、アスタナ、ブイグテレコム、クレディアグリコル、ケースデパルニュ、コフィディス、CSC、ディスカバリー、エウスカルテル、フランセーズデジュ
下段左から
ゲロルシュタイナー、ランプレ、リクイガス、ロット、ミルラム、クイックステップ、ラボバンク、サウニエルデュバル、Tモバイル、?(ユニベット……例のごとくパリ~ニース不在により写真取れず)
illustration by Vidon
text by Asaka MIYAMOTO
2007パリ~ニース
パリ~ニース 番外編 中央山岳帯のおいしいもの
2007年03月19日
普段はアルプスを通過することの多いパリ~ニースが、今年はフランスのど真ん中を南下して、中央山岳帯マシフサントラルを越えた。嬉しいことに牧畜がさかんで緑豊かなフランス中央部、特にオーヴェルニュと呼ばれる地方は、おいしい名産物が山ほどあることで有名!
牧畜用チューブメーカーのアグリチュベルが「地元」と呼ぶだけあって、牛や羊がルート脇で草を食む姿があちらこちらで見られるオーヴェルニュ。最上級の牛肉や、カンタル、サンネクタールといったチーズで有名だけれど、なんといっても第3ステージのゴール地&第4ステージのスタート地モールスの名産物は「トリプー(tripoux)」だ。
フランス語で臓物を意味する「トリップ(tripes)」という名の臓物煮込み料理は、フランス全土のレストランで結構簡単に食べられるけれど、このトリプーはなかなか簡単にはお目にかかれない。トリップがいわゆる普通のもつ煮込みなのに対して、このトリプーは仔牛(または羊)の胃袋に色々な臓物や野菜をつめて長時間煮込んだもの。見た目はおでんの具のもち巾着とか、いなりずしのような感じ?
ちなみにフランスの自転車選手たち、とりわけヴォクレールなんかは「トリップの中にあるものを探しに行く」とか「トリップを取り出す」という表現をよく使う。これは体中のありとあらゆる力を全て尽くす、という意味になる。
text by Asaka MIYAMOTO
illustration by Vidon
2007パリ~ニース
パリ~ニース 第7ステージ
2007年03月19日
第6ステージ終了後、首位レベッリンと2位コンタドールのタイム差が6秒。このまま決まっていれば、1973年プリドールが4秒差で優勝して以来の僅差となるはずだった。
ただし24歳コンタドールが、逆転優勝へ向かって大胆なアタックを決めた!「マイヨを守るために慎重に走りたい。特に最後の峠は、警戒が必要だ」と言っていたレベッリンの、その警戒をかいくぐって。パリ~ニース最終ステージでリーダージャージが入れ替わったのは、1994年以来の出来事。スペイン人優勝は、1990年インドゥライン以来の快挙となる。
■アルベルト・コンタドール(ディスカバリーチャンネル)
「最後まで、レベッリンが追いついてくるんじゃないかと恐れていた。フラム・ルージュをくぐったときに、ようやく勝利を確信できた。でもレベッリンがゴールラインを横切るまで、本当に信じることはできなかったよ。それを見届けてから、ようやく落ち着いて深呼吸ができた。
これまでのキャリアで最も素晴らしい勝利だと思う。(インドゥライン以来ということは)知らなかった。でも僕にとっては、大きな名誉だよ」
■ダヴィデ・レベッリン(ゲロルシュタイナー)
「コンタドールは優勝に値する選手だよ。山岳では、彼が最強だったからね。今日の登りでは、彼のリズムについていくことは不可能だった。
リーダージャージを失う心の準備はできていたんだ。首位を守りきることが非常に難しいことは分かっていたから。でも最大限を尽くした。ただここ数日、山岳で自分の調子があまり良くないと感じていたから、もしかしたら守りきれないかもしれないと覚悟していたんだ」
※最終的な総合順位はこちら
※1週間後は「プリマヴェーラ」ミラノ~サンレモ!J SPORTSの生放送をお楽しみに!放送予定はこちら
2007パリ~ニース
パリ~ニース 第6ステージ
2007年03月18日
この日はラグビーシックスネイションズ最終節。フランス公共放送局がラグビーと自転車の放送権の両方を持っているせいで、自転車のスタート時間が朝9時55分とかなり早い時間帯に設定された。そしてパリ~ニースが15時少し前に無事終了すると、TV画面はすぐにラグビー放送に切り替え。表彰式を放送することなく……。
フランスがシックスネイションズ2連覇を決めた一方で、パリ~ニース第6ステージではフランス選手の健闘は実らなかった。「ブイグテレコムの今季初優勝を狙いに行く。この間の逃げで調子のよさは確認できた。優勝できればもっと自信がつく」と朝から逃げ宣言をしていたヴォクレールや、「このステージは僕向き。それにまだ総合争いは開かれている。総合上位に向かって仕掛けるつもり」と期待を膨らませていたシャヴァネルは、あえなく総合トップ選手たちの加速に潰されてしまった。
上位3人が16秒差にひしめきあう総合表彰台争いは、最終日に逆転の可能性もわずかながら残している。2つのスプリントポイントでのボーナスタイム(1位3秒、2位2秒、3位1秒)と、ゴールでのボーナスタイム(1位10秒、2位6秒、3位4秒)が、大きな鍵となるか。
■ルイスレオン・サンチェス(ケースデパーニュ)
「最後の2ステージのうち、いずれかを勝ちたいと思っていた。アタックをしたあとは、ゴールラインまで全力で走った。チームがこんな風に最後まで逃げさせてくれたことに感謝している。チーム全体にとって、とても大切な日になった。みんなが同じ目標に向かって働いた。成し遂げられたのは、ひとえにチームの信頼と協力があったこそ。僕は体調がよかったから、こういう厳しく上り下りの多いステージで実力を発揮することができた。
今シーズンの最初の目標はパリ~ニースに定めてきたんだ。ステージ優勝と総合上位を夢見て乗り込んできた。明日が楽しみだよ」
■ダヴィデ・レベッリン(ゲロルシュタイナー)
「リーダージャージを失うと本気で思っていたよ。全員をコントロールするなんて不可能なんだ。コンタドールがアタックをかけたとき、僕はついていけなかった。タイム差をつけられないように努力したし、彼に追いつこうと思っていた他の選手の協力も得た。最終版のルートは知っていた。最後の数kmは、ひとりで逃げを打つ選手におあつらえ向けのプロフィールだとは分かっていたんだ。
これで最も厳しいステージが終わったとは言えない。最終ステージも難しいんだ。ルートのことは熟知している。トレーニングに何度も行ったし、脚が覚えているように動くだけさ。パリ~ニース最終盤で、プロトンのなかには疲れが見え始めているね」
※第6ステージの詳細リザルトはこちら
※いよいよ最終日ニース入り。第7ステージプロフィールはこちら
※J SPORTS放送予定はこちら
2007パリ~ニース
パリ~ニース 第5ステージ
2007年03月17日
前日第4ステージのステージ前に、ホテルからスタート地まで文字通りぶらぶらと楽しそうに徒歩で向かうブリュイネール監督を発見。その後、チームバスに行くかと思いきや、カフェのテラスでおしゃべりに花を咲かせている。ずいぶんのんびりしているなぁ……と思いきや、ディスカバリーチャンネルの2ステージ連続優勝。さすが名将、恐れ入りました。
■ヤロスラフ・ポポヴィッチ(ディスカバリーチャンネル)
「ステージ序盤はすごく厳しかった。とにかく逃げ集団に残れるよう力を尽くしたよ。後半にコンタドールやライプハイマーを助けることができるように。それから、勝てるかもしれないと自信を抱いて、勝利に向かって全てを尽くした。逃げ集団の選手たちに疲れが見え始めたとき、アタックをかけたんだ。
最終版は、かなりタイムを縮められてしまったね。でもプロトンは猛スピードで追いかけてきたし、一方の僕は、両脚に160kmの逃げが重くのしかかっているのを感じていたんだから。最終版のコースは僕向き。上り下りの連続で、昨日とは違った。第4ステージの最後の登りは、僕には厳しすぎたよ。
パリ~ニースにはリーダーとして来たわけではない。僕の仕事は、コンタドールとライプハイマーを助けること。でも今日は、僕にとってもチームにとっても素晴らしい一日だった」
※第5ステージの詳細リザルトはこちら
※レベッリンとコンタドールの総合争い激化!?9つの峠が待ち構える第6ステージのプロフィールはこちら
※J SPORTSのライブ放送予定はこちら
text by Asaka MIYAMOTO
2007パリ~ニース
パリ~ニース 第4ステージ
2007年03月16日
総合争いが本格的に動き出す山頂ゴール。大きな難関を前にリラックスしている選手たちと、張り詰めた雰囲気を撒き散らす選手たちがいる。好成績に狙いを定めているのは、やはり後者が多い。
サインを求める(おそらく)女子高校生集団と楽しそうに会話をするチームメイトたちから少し離れて、静かに集中していたのが、この日大逃げに挑戦したカザール。普段は気さくなピノーも、「ブイグ今季初勝利と総合5位」という目標を前にピリピリしている。シュレックは笑顔を見せているが、スタート台近くにたむろっている他の選手たちとは微妙に距離を置いているような。
ちょっと面白かったのが、ステージ優勝候補に名前が挙げられていたサンチェス。ずいぶん早くサイン台にひとり向かって、深刻な面持ちでバスに帰ってくると、シューズの不具合を訴え出した様子。スタッフが調整している間、片足靴下のままずっと腕組みしながら待っていた。
そしてなにより、この日優勝したコンタドーレの意気込みは顕著だった。スタート約1時間前に自転車の調整をして、そのままサイン台に現れると、そのままさっさとチームバスに乗り込んでスタートの瞬間を待っていた。ちなみにこの日のスタート1時間前と言えば、参加20チーム中半分ほどしか会場に到着していなかったというのに!
……山頂ゴール後、選手たちはみな大急ぎでチームバスに乗り込むと、あわただしく旅立っていった。なにしろ第5ステージのスタート地ソルグは、この日のゴール地から車で約3時間。ソルグ近くのホテルに選手たちが到着するのは、夜8時頃のはずだ。
選手たちが立ち去ってからしばらくして、軽い夕立がマンドの街を襲う。お天気のよかった2007年パリ~ニースに、落ちてきた初めての雨粒。気になる3月16日のステージ上空は、朝早く通り雨が降る可能性もあるそうだが、午後からは晴れの予報となっている。
■アルベルト・コンタドーレ(ディスカバリーチャンネル)
「今日は本当に調子がよかった。最後の登りは快調だったから、力を振り絞って勝利をとりに行くことができた。ステージ最終版に向けて、チームが素晴らしい仕事をしてくれたしね。いまだ総合争いはオープンだ。僕は体調がいい。総合への望みを持ち続けるさ」
※第4ステージの詳細リザルトはこちら
※中央山岳帯を抜けて、レースは南仏プロヴァンスへ。プロフィールはこちら
※J SPORTS放送予定はこちら
by Asaka MIYAMOTO
photo by JPV
2007パリ~ニース
パリ~ニース 第3ステージ
2007年03月15日
朝の駐車場で、ひとりのカメラマンとともに、さまざまなポーズで写真を取っている選手がいた。腰に両腕を当てて胸をそり返してみたり、斜めに構えてニカっと白い歯を見せてみたり。あれはブロマイド用写真だったのだろうか?口を思い切りイーの字にして笑う表情と、右腕のタトゥーが印象的だった。まさかこの選手が、第3ステージを勝ち取るとは、そのときは思いもしなかったけれど……。
スタート2km地点から連れ添った3人の友を振り切り、思い切って自らのチャンスにかけたコロブネフが、長い長い下りで全力を尽くして今パリ~ニース初の大逃げ優勝を決めた。本人にとってもパリ~ニース初優勝。
■アレクサンドル・コロブネフ(チームCSC)
「タイム差が30秒しかなくなったから、どうせなら最後まで自分の100%を尽くしたかったんだ。複数ならば駆け引きとかがあるけれど、ひとりなら100%を尽くせる。だから自らチャンスを狙いに行こうと思った。最後は全力で走った。ゴール前のプロフィールは知っていたよ。ゴールへの下りだということは知っていたから、とにかく全力で下った。
昨日は4人が逃げたけれど、CSCはひとりも選手を送り込めなかった。だから今日のチーム戦術は、プロトン前方で警戒を続けて、逃げに選手を滑り込むことだった。
(最後5kmの苦しさは?)想像してごらんよ。そこまでですでに、僕は200kmも逃げてきたんだよ。最後はすごく集中して走った。体中に苦しみを感じていたよ。でも今は大丈夫。まあ明日はきっと、苦しいだろうね(笑)」
■チームCSC リース監督
「ワンデークラシックでも力を発揮するけれど、それよりもグランツールでステージ優勝を狙いに行ける選手だよ。普段は大逃げを決めるというよりも、最終盤にアタックをかけるタイプかな。
何か特別な『スペシャル』を持っている選手ではないけれど、つまりスペシャリストではないけれど、全てをうまくこなせるオールラウンドな選手だね。ジロ・デ・イタリアでは総合20位前後に入ったこともあるんだよ(注:2005年総合21位)」
※第3ステージの詳しい結果はこちら
※いよいよ難関、山頂ゴール!第4ステージのプロフィールはこちら
※見逃せないJ SPORTSのパリ~ニース生中継放送予定はこちら
by Asaka MIYAMOTO
photo by JPV
2007パリ~ニース
パリ~ニース 第2ステージ
2007年03月14日
地元フランスファンたちは、2日連続のフランス人優勝が見れずにちょっとがっかり。それでも最後の500mまで逃げ続け、吸収されながらも10位でゴールしたヴォクレールこそが今日のヒーローに違いない。レース終了後はブイグテレコムのチームバスにたくさんのファンと報道陣が群がり、自転車を降りるとすぐにバスに乗り込んだヴォクレールも、しばらくすると笑顔でバスの乗降口に出てきてくれた。「ほんの少し足りなかったけど、自分の調子がいいことには満足してるよ」と、前向きな答えを用意して。
ゴール地リモージュ近郊で生まれた「永遠の2位」レイモン・プリドールの粋なはからいで、レース後には関係者に名産の子羊ステーキとワインがふるまわれた。明日からはいよいよ山岳地帯に突入。厳しい戦いの前に、ちょっとしたエネルギー充填となったかな。
■トマ・ヴォクレール(ブイグテレコム)
「スプリント得意の選手(フィッシャー)と一緒に逃げていたから、絶対に一緒にはゴールしたくなかったんだ。彼のことは振り切れたけど、でもプロトンから逃げ切るだけの力が残っていなかった。
何かを勝ち取ろうと思ったら、いずれにせよ戦わなきゃならない。実はそれほど逃げ切れるとは思っていなかったんだけど、最後は本気で勝利を信じた。ゴールまで10kmで55秒差、しかもルートは下り気味だったから、本気で逃げ切れるかもしれないと思った。
僕はマシーンじゃないから、こんな努力は後を引くよ。だから2日くらいは体力復帰に努めたい。タンクはかなり空っぽになってしまった。残念ながら無駄に空っぽにしてしまったけど……。山頂ゴールを無事終えられるだけの体力が残っていることを願いたいね」
■フランコ・ペッリツォッティ(リクイガス) ステージ優勝&マイヨ・ジョーヌ獲得
「この勝利は特にサプライズではないんだ。自分の調子がいいと感じていたし、最終盤が難しいことは分かっていたから。ジャージを守れるかどうかは分からない。1日1日見ていくしかない。マンド(第4ステージの山頂ゴール地)のことはよく知らないけれど、プロフィールを見る限り非常に難しそうだね。もしも調子がよければ、いい走りができるように努めたい。
今年の冬はしっかりトレーニングを積んできた。天気もよかったしね。今後の目標はジロ・デ・イタリアに調子のよいまま乗り込むこと。
リクイガスは少なくとも1勝するつもりで、パリ~ニースに乗り込んできたんだよ。今日はパオリーニを勝たせるつもりだったんだけど、彼がゴール前500mでアタックするよう僕に言ったんだ。オープンスペースがあったから。それにしても彼は正しかったね。僕らは1位と3位に入ったんだから」
※第2ステージの詳細リザルトはこちら
※第3ステージはいよいよ中央山岳帯突入!気になるプロフィールはこちら
※J SPORTS生中継の予定はこちら
by Asaka MIYAMOTO
photo by JPV
2007パリ~ニース
パリ~ニース 第1ステージ
2007年03月13日
「太陽」の待つニースへたどり着く前に、さんさんと降り注ぐ太陽に恵まれた第1ステージ。このオフシーズンに南仏コートダジュールへと「太陽を求めて」引っ越したばかりのジャンパトリック・ナゾンが、ボーネン、ベンナーティ、ベントソといった優勝候補を抑えてスプリントを勝ち取った。パリ~ニースでは初のステージ優勝。
また大逃げを打った4人組は最後の最後でつかまってしまったけれど、フェイユーが見事赤玉ジャージを身にまとった。昨年の世界選手権アンダー23歳のメダリストは、「あとわずかが足りなかった。いけると思ったのにな……」と残念そうだが、山岳賞獲得には満面の笑みを見せた。とにかく第2ステージだけはジャージを守ろう、と言うのがアグリチュベルのチーム目標だ。
■ジャンパトリック・ナゾン(AG2R)
「スプリンターにとって大切なのは、なによりも自信を持つこと。今日は自信があったし、なによりイニシアチヴがとれたね。ゴール前300mのところで、コンマ4分の1秒くらいだけど僕はためらった。ほかの選手がついてくるのを待ったほうがいいのだろうかとね。でも『いや、自分がイニシアチヴをとるんだ』とそのままアタックをかけた。そのまま2、3、4、5、6……とこぎ続けた。ゴールまで50mのところで、まだ誰も追いついてきていないことが確認できた。だからすばやく道路の中央へ移動した。勝利への準備ってやつだね。長い長いスプリントだった。でも努力が報われたよ。今日の勝ちには本当に満足している。
ボーネンような強い選手を倒す力が、自分にもあることは分かっていた。今までだって何度か倒してきたんだからねね。以前『調子のいい日には、誰も怖くない」と言ったけれど、まさに今日がそんな日だった。でも問題はボーネン個人ではなくて、むしろクイックステップ。このチームこそが本当に手ごわいんだ。しばしばボーネンの後ろに滑り込む前に、すでにチームによって大差をつけられてしまっている。だから倒すべきはクイックステップ。でも今日は800mのところで、どうしたのかな、チェーンが外れてしまったのか、それとももう勝てないと悟ったのか……、彼らは力を落としてしまった。だから僕にイニシアチヴが取れた。
僕がここのところスプリントに加われなかったのは、何もフィジカル的な問題だけではなくて、精神的な問題もあるんだ。スプリントにおいて、僕は不幸だった。だってチームのみんなが僕を信じてくれていないのを、ひしひしと感じ取れたから。僕にはみんなの協力が必要だし、みんなが僕の周りに集まってくれることを欲しているし、みんなには僕を取り囲んで支えてほしいと思っている。子供のようにね。みんなが僕を信頼してくれないと、僕も自分自身に自信が持てないんだ」
※公式リザルトはこちら
※第2ステージは第3カテゴリー3つ登場。フェイユー、マイヨを守れるか?プロフィールはこちら
※J SPORTSのパリ~ニース放送予定はこちら
by Asaka MIYAMOTO
photo by JPV
2007パリ~ニース
パリ~ニース プロローグ
2007年03月12日
7月にツール・ド・フランスのロンドンプロローグ優勝を狙っている彼が、やってくれた!2007年パリ~ニースの初日、4.7kmの個人タイムトライアルで、個人TTスぺシャリストのデーヴィット・ミラーが、ステージ優勝とマイヨ・ジョーヌを獲得した。パリ~ニースでは初めてのステージ優勝。
ゴール時と表彰時には観客たちの非常に大きな拍手が聞かれたけれど、さらに表彰台脇でミラーの出待ちをするジャーナリストたちが「いやぁ、いい勝利だったね」「フランスでは久しぶりの勝利だから、たくさん話すこと あるんじゃない?」「だったら話してもらいましょう!」とかなり興奮気味だったのが印象的。ドーピング問題やら利権問題と少々暗い話題が多かった自転車界にとって、ドーピングによる出場停止を経てクリーンになったミラーの勝利は、本当に嬉しい出来事だったのだ。
■ステージ優勝&総合首位 デーヴィット・ミラー(サウニエルドゥバル・プロディール)
「今日のコースは14回下見した。特に最後のコーナーは、今朝何度も見直したんだ。ハードワークの賜物だよ。今、再び波に乗っている。自信が戻ってきた。自分本来のレベルを取り戻せたと感じている。(総合優勝?)シュレックやコンタドーレ、そのほかたくさんの選手が僕の座を狙ってくれるからね。でもチームはかなり粒ぞろいだし、守ってくれると思う。簡単ではないだろうけどね。
僕には、ドーピングの弊害について語る責任があるんだ。この間もロンドンで、UKスポーツ主催のアンチ・ドーピング講義で話したよ。そして人々に自転車とは何か、レースとは何か、これがどんなにすばらしいものなのかを教えられたらいいなと思う。
ASOとUCIの問題については、あまりにも問題が山積みだよね。選手と開催委員、そして連盟が一致団結していくことが必要だと思う。今後も何年かは、われわれにとって難しい時が続くだろう。でも次の世代のために、解決していなきゃならないよ。
僕の選手としての最終目標は、プロトン内の最高選手になること。僕にはまだ選手生活が5年残ってる。2012年で引退するつもりだから、2012年までにはプロトン最高選手になっていたい。最高というのは、精神的な面でも、成績の面でもだ。責任のあるポジションを任されたら、引き受けるつもりはあるよ。いろいろな問題について発言していく心構えはある。そしてこれから上がってくる若者たちの見本になりたいんだ。クリーンなままで、大きなレースに勝てるということを証明したい。つまり注射器なしで……。自転車界におけるこの『注射器』の伝統はもう止めなくちゃならない。これからの若者たちが、この伝統を背負い込まなくてもよいように。こんな伝統は、必要じゃないんだから」
※第1ステージリザルトはこちら
※第2ステージはスプリンターの脚の見せ所。プロフィールはこちら
※J SPORTSでのLIVE放送予定はこちら
text by Asaka MIYAMOTO
photo by JPV
2007パリ~ニース
パリ~ニース開幕
2007年03月11日
2007年プロツール第1弾、パリ~ニースが無事に開幕する。
初日プロローグは4.7kmの個人タイムトライアル。ASOツール・ド・フランス開催委員会のお膝元、イッシー・レ・ムリノーを舞台に繰り広げられる。ただし本部ビル前は通らず……。
1分毎に1人ずつスタートし、最高タイムをたたき出した選手が総合王者の証である黄色いジャージ、つまりマイヨ・ジョーヌを手に入れる。
※公式出走者名簿はこちら
※結構急カーブの多いプロローグのプロフィールはこちら
※パリ~ニースはJ SPORTSで全ステージLIVE!放送予定はこちら
by Asaka MIYAMOTO
2007パリ~ニース
パリ~ニースの(仮)出走リスト発表
2007年03月07日
無事に開催が決まったパリ~ニースは、急速に開催準備が進んでいるようだ。各メディアへの詳細スケジュール送付なども始まり、さらに(仮)出走選手リストも発表された。
パリ~ニース公式HP出走リスト(※がついている選手は、交代要員)
最終的な出走リスト、ゼッケン番号決定は、プロローグ前日3月10日(土)18時からの監督会議で決定される。
※J SPORTSパリ~ニース放送予定