ジロ・デ・イタリア2007
【ジロ2007】第21ステージレースレポート
2007年06月04日
いよいよ今日で最後となる2007年のジロ・デ・イタリア。3週間にわたる厳しいレースを生き残った141人がミラノの街を盛大にパレードした。ペタッキ(ミルラム)がスプリントを制し、今大会5勝でマリア・チクラミーノに輝いている。表彰台ではマリア・ローザを身にまとったディルーカ(リクイガス)がトロフィーを高々と掲げ、第90回ジロの終幕を告げた。
誰もが最終ステージまでたどり着いた喜びの表情見せながら、プロトンはゆっくりとヴェストーネをスタートした。4km地点でアルヴェセン(チームCSC)とコントリーニ(ティンコフ)が逃げるがプロトンは反応しない。アルヴェセンは20km地点で、コントリーニも27km地点の生まれ故郷で家族と言葉を交わしてから集団に戻った。

37.4km地点には、最後の山岳ポイントとなるカテゴリー3級トレ・テルミーニ峠が。ベシィ(コフィディス)が1位通過したが、山岳賞順位には全く影響はなし。マリア・ヴェルデはピエポリ(サウニエルドゥバル)が獲得した。
その後も落ち着いた雰囲気で走り続けたプロトンはミラノ市街へと入っていく。ここからは4.8kmのサーキットを10周してゴールとなる。市街地の入り口で落車が発生するが、巻き込まれた選手は問題なく復帰。プロトンは周回を重ねるごとにペースを上げていった。
残り5周にさしかかるとイグナチェフ(ティンコフ)がアタック。イリサール(エウスカルテル)やカミングス(ディスカバリー)の追撃を寄せつけなかったイグナチェフだったが、ゴールまで1周半、残り約7kmでプロトンに吸収された。
最終周に入るとスプリンターたちが動き始める。レースを完全にコントロールしたのはミルラム。コルティノヴィス、ロレンツェット、ランキャスターのトレインに引かれたペタッキが、リチェッツェ(パナリア)とベッティーニ(クイックステップ)を抑えて今ジロ最後となるステージ優勝を果たした。

新人賞マリア・ビアンカは総合2位に輝いた22歳のシュレク(チームCSC)が手にした。最難関山岳ステージのトレチーメ・ディ・ラヴァレードを制した23歳のリッコ(サウニエルドゥバル)と共に、今後とも注目していきたい選手だ。
第90回ジロが幕を閉じたこの日、早くも来年のスタート地点が発表された。2008年5月10日、シチリア島パレルモからプロトンは再びイタリアを走り抜ける。
<選手コメント>
●アレッサンドロ・ペタッキ(チームミルラム) ステージ優勝、マリア・チクラミーノ
「僕が最強だった。素晴らしいジロを走りきったよ。昨日ディルーカが言ったようにジロは美しいレースさ。ジロ通算24勝、今年だけで5勝できたね。去年はテレビで見なきゃいけなかったんだ。あれから必死にトレーニングをしたから今があるんだよ」
●ダニーロ・ディルーカ(リクイガス) マリア・ローザ
「ミラノに到着できてとても満足してる。ファンが迎えてくれるのもうれしいね。僕にとって今日は盛大なパーティーだよ!この24時間は本当に素晴らしかった。ミラノでのパーティーが終わったら家に帰るよ」
photo by Yuzuru SUNADA
















先行グループが動いたのは残り5kmでのこと。次々とアタックが生まれては吸収されていった。残り2kmでノチェンティーニ(アージェードゥゼール)が飛び出すと、ブル(ティンコフ)がすかさず後を追い、残り1km地点で先頭に立つ。そのブルをさらにセラー(パナリア)が抜くが、残り500mで勢いが衰えてしまった。ここでベッティーニが抜け出すも、彼をぴったりとマークしていたアルヴェセンが一気にスパート。茫然とするベッティーニの前で、4年ぶりに味わうジロでの勝利を祝った。
121km地点では差は約11分にまで広がった。ここでスプリンターのマキュアン擁するプレディクトール・ロットが中心となり、集団のペースを上げ差を詰めていく。ゴールまで残り55km、この日唯一の峠であるカテゴリー3級クロチェ・ア・モーリを逃げる4人が通過する頃には、差は約1分にまで縮まっていた。さらにベッティーニを中心とするクイックステップがプロトンをペースアップさせ、残り39kmで4人を捉えた。
続いて待ち受けるカテゴリー3級フォルカ・カピストレッロもラベルデが1位で通過。逃げる5人は最後の峠であるカテゴリー2級フォルカ・ディ・チェッロに差しかかる。ピノッティとラベルデだけがペースを落とさず、シュワブ、ケルヌ、コントリーニの3人は引き離されていった。ここでもトップで通過したのはラベルデ。今日だけで18ポイントを稼ぎ、15ポイントのディルーカを抜いて山岳賞リーダーの座を手に入れた。先頭を走る2人とプロトンとの差は依然として7分のままだ。
●マルコ・ピノッティ(T-モバイルチーム) マリア・ローザ






第2ステージはテンピオ・パウサニアからボサまでの205km。スプリント勝負となったゴールを最初に通過したマキュアン(プレディクトール・ロット)が、マリア・チクラミーノに袖を通した。マリア・ローザはリクイガス内でガスパロットからディルーカの手に渡っている。


記念すべき第90回を迎えたジロ・デ・イタリアがいよいよスタートした。第1ステージはサルデーニャ北部をカプレーラ島からラ・マッダレーナ島へと渡る25.6キロのチームトライアル。強風と暑さに苦しめられながらも、参加22チームが感触を確かめるかのように走り抜けた。




春クラシックシリーズも最終版。ここにきて5月12日(土)開幕のジロ・デ・イタリアに向けての、(仮)出場選手発表が相次いでいる。3週間の長期戦の始まりは、もうすぐそこまで迫っている。

