今年は雨のトピックが多くなっていますが、5月10日(木)は、午前中には、元中日のチェン投手と元広島のルイス投手が対決する予定であったMLB「オリオールズvs.レンジャーズ」が雨天で中止、午後の突然の暴風雨で打撃ケージが転倒する事態となった同日の「千葉ロッテvs.北海道日本ハム」も中止となりました。更に「東北楽天vs.埼玉西武」も、雨の中での試合となり、途中、マウンドに土が追加されたり、試合を成立させる為に、4回裏の攻撃を楽天が早く終わらせたりと、僕たちJ SPORTSの放送にも影響が出まくりました。う~ん...、でも、前回に書いた通り、雨とも上手く付き合わねば...。
マリナーズ/岩隈投手も先発のチャンスを貰えそうな雰囲気ですし、レッドソックス/松坂投手もマイナーでの調整は順調のようですし、松井秀喜選手だって、メジャーで野球をやりたい一心だけで、全ての条件を飲み込んで、遂にマイナーでの調整をスタートさせました。松井選手に限らず、選手は皆、ただ野球がやりたい、ただ勝ちたい一心で、必死に戦っています。そんな選手の必死な姿を皆さんにお届けするのが、僕たちJ SPORTSの使命です。雨であろうが風であろうが、選手が必死な限り、関係ありません。
さて今週末は、遂にプレミア・リーグが11/12シーズンの最終節(第38節)を迎えます。前節では、得失点差で首位に立つマンチェスター・シティ(マンC)が、チャンピオンズ・リーグ出場権を激しく争うニューカッスルのホームに乗り込んでの試合となりましたが、見事にマンCが勝ちましたね(!)。
マンCは、相変わらずの得失点差での首位ですが、最終節は17位のQPR(Queens Park Rangers)をホームに迎えての試合です。うん、まず固いでしょう。え~、そんな簡単ではないですって?そうですねぇ、確かにQPRは、負けてしまうと、現在18位の宮市選手の所属するボルトンに抜かれて、降格しちゃうかもしれないので(18位以下が自動降格です)、モチベーション高く向かってくるかもしれませんよねぇ。一方、勝ち点でマンCに並んでいる2位マンチェスター・ユナイテッドは、アウェーですが、11位のサンダーランドとの対戦ですので、まぁ、勝ちは固そうです。18位ボルトンは、残留には、勝ちが必須ですが、アウェーで14位のストークとの対戦です。果たして、マンCの優勝は?ボルトンの残留は??
すっかりエキサイトして、皆さんもよ~くご存知の見所が長くなってしまいましたが、マンCが最後にリーグ戦を制覇したのが1968年だそうです。今週の青海内の会議でも話題になったのですが、1968年って日本のサッカー放送にとって、大きな出来事がありました。皆さん、どんな出来事かご存じですか?
おぉ~、ご存じの方もいるんですね。実は、海外サッカーのパイオニア番組の「三菱ダイヤモンドサッカー」が始まったのが1968年なんだそうです。僕も小学生の時分に必死に食らいついて見ていた記憶があるのですが、当時は、欧州各国の代表の試合や西ドイツのブンデス・リーガの試合が多かったような印象があります。僕が初めて同番組を見たのは、小学校のサッカークラブに入ったばかりの3年生か4年生の頃だったと思いますが、"サッカーって、もの凄い人気なんだなぁ"と驚き、全く知らない海外の一流選手を、必死にチェックしようとしていたように記憶しています。
同番組については、現在のようなシゴトをするようになってからも、度々、関係者の間で話題となります。そうです、このようなシゴトに携わる者には"伝説の番組"なんです。ちなみに番組開始当初は、英国のBBCが制作していたイングランド・フットボールリーグ(まだプレミア・リーグ創設の遥か前ですので)の「マッチ・オブ・ザ・デイ」をベースに制作されていたそうです。1968年に、もう「マッチ・オブ・ザ・デイ」ですか。流石、サッカーの母国です。
そして同番組については、何と言っても、1968年の番組開始から20年以上に渡り、司会を担当された金子勝彦アナウンサーを抜きには語れません。僕も、「サッカーを愛する皆さん、ごきげんいかがでしょうか?」とのオープニングの名口上は、深く心に刻まれています。
その後、僕が中学生の時分だったと思いますが、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いであった週刊少年ジャンプで「キャプテン翼」の連載が始まり、サッカーが"ワールドワイド"なスポーツである事が、僕たちの世代でも、常識となりました。転校生の大空翼が「どうして日本はサッカーがそんなにさかんじゃないの」、「サッカーは世界で一番人気のあるスポーツなのにね」とお母さんに問いかけたのを読んで、"えええ~?やっぱり、やっぱり、そうだったのか!!"と衝撃を受けたものでした。その直後、キャプテン翼には、元サンパウロのロベルト本郷が登場し、その頃には、ダイヤモンドサッカーで放送されていたブラジルの試合も食い入るように見ていた記憶があります。その時もやはり、金子アナウンサーの「サッカーを愛する皆さん、ごきげんいかがでしょうか?」で、ワクワクが頂点になっていました。
1990年代に入り、僕もこのようなシゴトに携わるようになり、インターネットが普及し、衛星での映像伝送の回線もドンドン充実を見せ、現在では、世界のサッカーの中でも最高峰のプレミア・リーグを、毎節しかもLiveで、当たり前に放送出来るようになりました。そして金子アナウンサーは、現在でも僕たちJ SPORTSのプレミア・リーグの放送を実況しています。前節(37節)でも「アーセナルvs.ノリッチ」で、名実況を聞かせてくれています。1968年にダイヤモンドサッカーが始まり、イングランド・フットボールリーグが放送されてから、43年以上の月日が経ちました。43年以上です。
11/12シーズンのプレミア・リーグは、雌雄を決した5月1日(火)のマンチェスター・ダービーのスカイスポーツの生中継を「420万人が視聴する」という記録まで出た大注目のシーズンです。安いパックでも、月額3000円程度の視聴料を支払わないと見られないスカイスポーツをですよ...、何と、420万人もの人が同時に視聴しちゃったんです(!)。日本の人口は、英国の約2倍ですので、日本で、スカイスポーツの2倍の数の方が、同時に有料放送を視聴頂いたら...、などと考えちゃうと、凄さにビックリして、羨ましさや憧れも、沸々と涌き出てきちゃいます(ちなみに、これまでの記録は、2003年9月のユーロの予選のイングランドvs.トルコ戦だそうです)。
そんな大注目のシーズンで、日本の"世界のサッカー放送の起源"とも言える1968年以来の優勝をマンCが果たせば、金子アナウンサーも、ダイヤモンドサッカーの初期をご視聴された皆さんも、サッカーを43年以上、愛し続けてきた皆さん、感慨も一入となるでしょう。今週末のプレミア・リーグ、注目しましょう!!
笹島 一樹
PS 是非、「Foot!」にも、ご注目下さい。リオデジャネイロを愛し、ジーコを愛し、そしてサッカーを愛する藤原清美さんが出演です。藤原さんについては、本ブログや東京新聞の連載でも書きましたが、青海のスタジオに登場するそうなので、僕も再開が楽しみです。



