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    <title>NBAコラム</title>
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    <title>第十一回：ロッドマンの遺産を検証せよ！ ～タトゥー体験記～</title>
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    <published>2008-05-07T06:45:02Z</published>
    <updated>2008-06-10T08:20:51Z</updated>
    
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        <![CDATA[　著者プロフィールまで読んでくれる人がなんぼほどいるのか知らない。でも、前回のプロフィールで触れたとおり、ワシは初の著書というものを出したわけですよ、2月に。題して、『音楽誌が書かないゴシップ無法痴態』！……いや、エバるほどのタイトルではない。

　「音楽誌が書かない」と銘打っている（そもそもワシ自身、音楽誌の編集者なのだが）からには音楽界の話題中心。残念ながら本サイト趣旨の直球ど真ん中というわけではない。唯一登場するアスリートといえばデニス・ロッドマンだ。それも、「プリンスとモトリー・クルーの女性関係を追う」というコーナーでの言及……トホホ。ごめんね、みなさん。
<br />


　そのロッドマン以降、NBAで非常に目立ってきたものがある。

　そう、タトゥーだ。

　コービー・ブライアントの王冠タトゥー、ジェイソン・ウィリアムズの「White Boy」、ラシード・ウォレスのエジプト風タトゥー、レブロン・ジェイムズの背中の「CHOSEN 1」等々。センスの悪さが際立つ、シャキール・オニールのスーパーマン・ロゴも忘れがたいし……あれっ、ボブ・マーリーのポートレイト・タトゥーを入れてるのは誰だっけ？

　とにかく、1998年の調査では、アメリカの全人口におけるタトゥー率は4％なのに、NBA選手のタトゥー率は35％だったそうだ。

　いま、2008年ではどうだろう？もはや、タトゥーが一つも入っていないNBAプレイヤーのほうが少数派なのではないか（憶測）。いつぞやのニュージャージー・ネッツ対サンアントニオ・スパーズによるNBAファイナルが「タトゥー軍団 vs. 非タトゥー軍団」と評されたらしいが、その時点で、タトゥーのないマリク・ローズが「かつて、人々はタトゥーを入れたアスリートに“なんでそんなことしたの？”と聞いたものだった。でも最近では、“なんでタトゥーを入れないの？”と聞かれる」と語っていたはずだ。タトゥー・ブームを先導したロッドマン自身も、「最近では、つまらん白人たちもみんなタトゥーしてる」と嘆いたくらいだからなあ。

　しかし、アスリートともあろうものが、そんなにタトゥーを入れてもいいものだろうか？道徳を問うているのではなく、体調管理の問題なのだが……。
<br />

　ここで、ジャンル違いながら、WWEのレイ・ミステリオの例を引いてみよう。身長は諸説あるがおそらく163cm、体重は75～79kg。そんな体格で、時として身長2m20cmくらいの相手と戦うこともある、というメキシコ系アメリカ人のマスクマン・レスラーだ。

　現在絶賛発売中のDVD『<a href="http://shop.jsports.co.jp/top/detail/asp/detail.asp?scode=0700171019002">ザ・ビッゲスト・リトルマン</a>』は、そんなレイの軌跡を辿るもの。基本的には試合中心だが、試合の合間にレイ本人が激闘の日々を振り返って語るコーナーが挿入されている。特に印象的なのはサンサンと陽光降り注ぐサンディエゴの路上を歩きながら、「いま、そこのタトゥー屋で彫ってもらったところなんだ。亡き友エディ・ゲレロを偲んで、“EG”と」と言って、左前腕部（内側）のイニシャル入り十字架タトゥーを見せるシーンだ。当然、マスクかぶったまま、街を歩き、語っているわけで、ミスマッチと感動が入り混じる、なんとも形容しがたい場面なのだった。

　考えてみれば、このDVDはレイ・ミステリオがリングから遠ざかっている間に制作されたもの。やはり、膝を故障し、リハビリに励むレイの姿を中心としたドキュメンタリー調の前作DVD『619』には、左前腕の外側に地元の市外局番「619」を彫る一部始終も収められていた。

　要するに、この男はリハビリ期間に入るたびに、タトゥーを増やしているようだ。アスリートがリハビリ中に彫ってもいいものなのか？
（写真1）
<br />

　というわけで、ワシもやってみた！ワシはアスリートでもリハビリ中でもないが、タトゥーがカラダにどれだけ響く行為か？という点は確かめられるかもしれん。

　とはいえ……実はワシ、以前から左肩（三角筋のところ）にはタトゥーが入っていた、ということを告白しておこう。
（写真2）

　で、今回は胸だ。彫るのは丸屋家の家紋をヨーロッパの紋章ふうにアレンジしたもの。左肩に続き、池袋のTattoo Studio SEEKでやってもらった。
<br />


　ワシの体にタトゥーが入っていることを知ると、皆が問うてくる質問が、「痛くなかったのか？」である。

　ワシは特に痛いとは思わなかった。ハッキリ言うが、歯医者のほうがよっぽどツラい。ただ、こればっかりは人それぞれ、体質によっても違うと思うので、「マルヤの言葉を信じてタトゥーを入れたのに、メチャメチャ痛かった～」などと言われても知りまへん。

　しかし、ワシはちと心配だった。

　というのも……有名タトゥーイストのMr.カートゥーンに胸を彫られている客（日本人）が、顔をゆがめて苦しむ……という映像を見たことがあったから。エクスタシーに悶える女性がシーツをつかむように、その男は自分のジーンズのモモ部分をつかんで必死に耐えていた……ププッ。

　とはいえ、胸への彫りが間近に控えているワシとしては、笑っている場合ではない。「胸に入れるタトゥーはそんなに痛いのか！」と、肩の時とは全く段違いな苦痛を想像してしまうではないか。

　で、当日。覚悟を決めて臨んだのだが……実際には大したことなかったのだ、ケロッ。上の方、つまり鎖骨に近い部分が、ちょっと骨に響くくらいだな。

　ただ、場所が場所だけに、彫られてるあいだはあまり喋れない（喋ると胸が上下してしまうため）ことが、痛みよりもつらかったりして。「マルヤ殺すにゃ刃物はいらぬ、箝口令をしけばいい」ですな。なんやかんやで、計7時間ほどかかっただけに……。
（写真3）
<br />

　その後、数日はシャワーを浴びるたびに痛むが、それとて日焼け後と大差ない程度。敢行翌朝のパジャマには少量の血と、固着し損なったインクが多少つくし、4日～7日めにかけてカサブタがはがれる（と説明されるのだが、ワシのはどう見ても垢でしかない）が、日常生活に支障をきたすわけでもない。

　というわけで、アスリートの体調管理にも問題なく、リハビリ中に敢行してもOKなんじゃないか？というのが、ワシの結論だ。

　ただ、皮膚が弱い人やリンパ腺を腫らしている人には絶対に勧めないが……。

<div class="column">
<div class="image">
<a href="http://shop.jsports.co.jp/top/detail/asp/detail.asp?scode=0700171019002"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/11_1.jpg" alt="WWE レイ・ミステリオ ザ・ビッゲスト・リトルマン" width="130" height="180"  class="left"/></a>

（写真1）レイ・ミステリオ
ワシがタトゥーというものを敢行するに当たって、最大のインスピレーションになった人物の一人。上から読んでも下から読んでも「619」となる市外局番タトゥーもナイスだが、おなかに「mexican」という自己主張タトゥーがあることにも感服する。

その「619」と「mexican」からわかるとおり、彼の戦い・言動・出で立ちの全てにみなぎっているのは、プライドとレプリゼント精神。その歩みは、3枚組DVD『ザ・ビッゲスト・リトルマン』で確認して欲しい。
<p class="clear"></p>
</div>

<div class="image">
<img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/11_2.jpg" alt="丸屋九兵衛 左肩部" width="130" height="170" class="left" />

（写真2）タトゥー解説、左肩編
　ワシの左肩タトゥーのテーマは「SF」。
写真を見てればわかるとおり、真ん中にはチカーノ・ラップとメタルの中間みたいな書体で、大きくSFと書いてある。もちろん、サイエンス・フィクションのことだ。

　そのバックは、『スター・トレック』の宇宙艦隊マークを上下逆さにしたもの。さらに、その艦隊マークの下部、左から下を経由して右まで走っている刀のようなものは、実はカタカナで、左から右に「ナード」と読む。要するに「SFオタク」ということだな。That's what I am!
<p class="clear"></p>
</div>

<div class="image">
<img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/11_3.jpg" alt="丸屋九兵衛 左腕部" width="220" height="180" class="right" />

（写真3）タトゥー解説、左胸編
●真ん中のマークはウチの家紋。
●なぜキツネか？それはワシが京都市伏見区出身だから。伏見ゆうたらお稲荷さんですがな。最初に東京に来たときに住んだのも北区王子あたりで、これまた関東のお稲荷さんの総本山。犬・狼・コヨーテに間違われないよう、尻尾を9本にしてキツネ性を主張してますわ。
●鳥のような蛇のような生き物は、アステカの神、ケツァルコアトル（Quetzalcoatl）。アステカ人はスペインの侵略者によって物質的には征服されても、精神的には逆征服した。また、そうやって築かれたメキシコは、アメリカ合衆国に領土を奪われながらも、合法・非合法を問わず移民を大量に送り出すことによって、再征服を成功させている。どんな苦難にも負けない、敗れざる者たち。ワシもそれにあやかりたく。
●「1785年」とは、悪代官・小堀なんちゃらの圧政に苦しむ地元（伏見）の人々を救うため、ワシの先祖が江戸まで来て幕府に直訴し、ムショに入れられた年。1788年死亡。獄死説と「釈放されたが弱ってて死んだ」説あり。
下オビの文句はワシのモットー。
●DEFIANCE＝権威に盲従しないこと
●DILIGENCE＝努力、精進
●DEVOTION＝献身、奉仕の精神（EW&Fの曲名でもあるな）
Tattoo Studio SEEKに興味ある人は、下記のURLで。
<a href="http://www.tattooseek.com/" target="_blank">http://www.tattooseek.com/</a>
<p class="clear"></p>
</div>
</div>]]>
        
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    <title>第十回：「ユタ・ジャズ」のひみつ</title>
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    <published>2008-03-10T07:49:35Z</published>
    <updated>2008-06-17T02:22:11Z</updated>
    
    <summary>アメリカの人口統計について調べていて、面白いことがわかった。 ご存じのとおりアメ...</summary>
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        <![CDATA[アメリカの人口統計について調べていて、面白いことがわかった。

ご存じのとおりアメリカ合衆国は「世界の警官」であるからして、世界各地に軍隊を派遣してらっしゃいます。日本、韓国、ドイツ、イギリス……あれっ、映画『トランスフォーマー』冒頭部で描かれる中東の米軍駐屯地、あれはどこだったっけ？とにかくこの惑星は、犬も歩けば米軍に当たる状態なのだよ。（写真1）

そんなわけで、海外で軍務に就いている米兵人口は相当な数にのぼる。問題は、下院の選挙の時だ。いや、投票手続きウンヌンではなくてだな……。

「下院」ことThe United States House of Representative（合衆国代議院）の議席総数は435。それらの議席は、10年に1度の国勢調査で判明する人口に応じて、50の各州に割り当てられている。アラスカやワイオミングなど、いくつかの州は代表1名。やはり、いかにも人口過疎なイメージだもんなあ。それに対して、面積広大な上に人口密度もそれなりで、要するに人口の多いカリフォルニア州なぞは53議席！ということは、下院議員の8分の1近くがカリフォルニア州選出か。調べてみるとカリフォルニア州の人口は3600万強。アメリカの総人口は3億と見積もられているから……おおっ、実際に総人口の8分の1くらいじゃないか！

さて、ここで注目したいのは海外兵役組の人口がどう扱われているか、だ。答えは、「彼らも各州の人口としてきっちり統計されている」。つまり、海外駐在人口も、議席の配分を左右するのだ。各地に駐屯する米軍の総人口は相当なものだろうから、下院議席を増やしこそすれ減らしたくはない各州にとって、無視できないものなのだろう。<br />


ところが。同じように海外に人々を派遣しながらも、カウントされないケースがある。それは、「伝導」だ。

かつて、海外への布教といえば、カトリックはイエズス会の十八番だった。しかし！現代アメリカにおいて海外布教といえば、モルモン教こと「末日聖徒イエス・キリスト教会」である。ユタ州はソルトレイクシティを本拠地とするモルモン教は、19世紀前半に生まれたキリスト教系の宗教。だが、一般のカトリックやプロテスタントからは、異端あるいは「異教」扱いされることもある。当初は一夫多妻制を旨としており、それがゆえに非難ゴーゴーだった。そのあたりについては、シャーロック・ホームズの第一弾「緋色の研究」を読まれたし。（写真2）<br />


このモルモン教の凄いところは、なんといってもフルタイムの（という表現も変だが）宣教師を5万人以上、世界中に派遣しているということだろう。

あなたが、自転車に乗って走っている白人二人組を見かけたとしよう。しかも、それがスーツ姿の若い男だとしたら……モルモン教の宣教師だと思って、まず間違いない。

ワシが「えらいなあ」と感心するのは、彼らがまがりなりにも日本語で話しかけてくることだ。世界各地のコンサートにおいて、「ヘヴィ・メタルの真髄とはなんぞや」を客に説教する際、ちゃんと現地の言葉を使うマノウォーのように。（写真3）

ワシ自身も会社のほど近くで、自転車に乗った二人組に「スイマセン」と声をかけられたことがある。ワシが「むっ、末日聖徒だなっ」と言うと、むしろ彼らは喜んで「末日聖徒についてなにを知っていますか？」と尋ねてきた。ワシが「たとえばオズモンズとか」と言うと、彼らは「ああ」と頷いていたが……本当にわかってたのか、若造どもよ。

オズモンズ a.k.a. オズモンド・ブラザーズといえば、70年代に世界的人気を博した、モルモン教徒一家によるアイドル・グループだ。中でも人気が高かったドニー・オズモンドは、なぜかアル・ヤンコヴィックの“White & Nerdy”のプロモーション・ヴィデオに出てたなあ。

このオズモンド一家は「布教ではなく、芸能活動に熱中してる」とモルモン信者コミュニティ内で批判されたらしいが……別にええやん。というより、布教が信者の義務であるかのように語られているのが、ワシには理解できない。ま、自由ですがね。

閑話休題。

とにかく、これら5万人以上のモルモン宣教師のほとんどがユタ州出身らしい。そして、2000年の国勢調査において、その宣教師人口がカウントされていれば、ユタはもう下院議席をもう一つ獲得できただろう、というのが大方の見方だとか。カリフォルニアのように53議席もあるところに1議席足しても有り難みがないが、ユタは現状3議席。もう1議席、のどから手が出るほど欲しかったでしょうなあ。


<div class="image right"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/10_4.jpg" alt="ユタ・ジャズ" width="150" height="150" /></div>
そんなユタ州が誇るNBAチームといえば、もちろんユタ・ジャズである。だが、不思議に思わないか？なぜ、ユタ州でジャズなのだろう？と。こう言っちゃ失礼だが、どう見ても小粋なジャズが似合う土地柄には思えやせんぜ。

そう、これも例によって本拠地移転に起因する珍事だ。このチーム、もともとは「ニューオーリンズ・ジャズ」だったのだが、当時のオーナーがニューオーリンズに馴染めなかったこと、また、その妻がユタ出身（モルモン教徒か？）だったために、チームをユタに移したのだという。

ところで、古巣ニューオーリンズはNFLチームのセインツの本拠地。ゆえに、「ジャズの街、ニューオーリンズには聖徒（セインツ）がいる。末日聖徒の州、ユタにはジャズがある」と皮肉られることもあるそうな。

<p class="clear"></p>

<div class="image"><div class="image left"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/10_1.jpg" alt="トランスフォーマー" width="150" height="210" />

（写真1）
タカラというメーカーがなかったら、
『トランスフォーマー』は生まれなか
った。その事実を、我々日本人はもっ
と誇るべきだと思う。本作では、特に
タイリースとアンソニー・アンダーソ
ンに注目したい！
</div><div class="image left"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/10_2.jpg" alt="末日聖徒イエス・キリスト教会" width="150" height="200" />

（写真2）
これはソルトレイクシティにある
「末日聖徒イエス・キリスト教会」
本部ビル。立派ざんす。
        </div><div class="image left"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/10_3.jpg" alt="マノウォー" width="150" height="150" />

（写真3）
I like heavy metal, too!
LPでもリリースされた本作。1曲目
が長すぎてLPの片面に収まりきらず、
曲の途中なのにフェイドアウト。盤を
裏返して続きを聴かねば、という珍事
発生！さすがメタルのカガミ！もっと
も、彼らを嫌う正統派メタル・ファン
もいる。曰く、「マノウォーはメタル
のステレオタイプを演じている」。
ううむ。
</div>
<p class="clear"></p>
</div>]]>
        
    </content>
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    <title>第九回：ラプターくん、君は何者だ？（後編）</title>
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    <published>2007-08-13T07:34:12Z</published>
    <updated>2008-06-17T02:27:26Z</updated>
    
    <summary>小説が出版されたのは1990年。映画化が93年。そして続編の小説は95年で、その...</summary>
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        <name>jsports</name>
        
    </author>
    
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        <![CDATA[小説が出版されたのは1990年。映画化が93年。そして続編の小説は95年で、その映画化は97年。……というのはもちろん、『ジュラシック・パーク』シリーズのことである。ついでに言うと、原作なしのオリジナル・ストーリーで展開した第3作の公開は2001年だった。

このシリーズこそ1990年代の10年間を通じて恐竜ブーム、古生物学熱を盛り上げた最大の貢献者と断言してしまっていいだろう。

<div class="image right"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/09_1.jpg" alt="ヴェロキラプトル" width="150" height="210" />

小ぶりな体に大きな手、跳ね上が
った足の爪がトレードマーク！
これがヴェロキラプトルです。
</div>90 年公開の第一弾映画を思い出してみよう。サム・ニールが考古学者役で出演しており、その埃っぽい風情が『オーメン3』も『ケインとアベル』も遠くなりにけりという感慨を抱かせた……が、それはともかく、ここでは画面を彩った恐竜たちに注目したい。ティラノサウルス、トリケラトプス、ガリミムス、ブラキオサウルス等々が登場するわけだが、誰よりも目立っていたのがヴェロキラプトル（Velociraptor）。比較的小さな体格を利して研究所内にまで入り込み、主人公たちを追い詰めるスリックなヤツだ。その名は、ラテン語（のはずだ）で「すばしっこい盗人」を意味する。

そういえば、物理の授業では速度を「v」で表していた。物理学では「速度（velocity）」と「速さ（speed）」は別の概念だが、ラテン語のvelociは要するに「速い」ということだ。後半のraptorが「盗人」を意味しているわけだな。

同じように「ラプトル」が付く恐竜として、オヴィラプトル（Oviraptor）という種類がいる。これは「卵盗人」という意味だ。卵に覆いかぶさるような形で化石が発見されたことにより命名された……のだが、これがとんだ濡れ衣で、実はその個体こそが当の卵を産んだ母親であり、おそらくは自分の卵を抱いて温めていたであろうことが判明。とはいえ、いったん決まった学名は変えられない。「イグアナ型の巨大爬虫類だろう」という決めつけから名付けられたイグアノドンだって、イグアナとは似ても似つかない形状であることが判明しても、それでもやっぱりイグアノドン。同様に、えん罪が発覚しても、「卵盗人」と呼ばれ続けるオヴィラプトルなのでした。

この「ラプトル」を英語読みしたのが「ラプター」であることは、読者諸兄もお察しかと思う。英語読みしたがゆえに、猛禽類を指す単語とダブってしまうわけだが……しかし、「鳥類は恐竜の直系の子孫である」という説が支配的になり、「鳥類とはすなわち恐竜である」「恐竜イコール鳥類なのだ」という言い方まである昨今では、結果的に正しいダブリと言えるだろう。

特に、小さくて賢く、敏捷な恐竜――まさにヴェロキラプトルのような――が、おそらくは鳥の先祖なのだから。
<br />

<div class="image left"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/rapters.gif" alt="トロント ラプターズ" width="150" height="150" /></div>

我らがトロント・ラプターズが設立されたのは1995年。映画『ジュラシック・パーク』第一弾の衝撃も冷めやらぬまま、小説の第二弾が刊行された年である。ということは、ラプターズの名も、ヴェロキラプトルに由来するものに違いない。マスコットの小型恐竜くんの俊敏そうな佇まいが、雄弁に物語っているではないか。時流を見据えた、軽薄にして鋭いネーミング、と言わせてもらおう。また、実は知られざる（？）化石大国でもあるカナダとしては、その大国ぶりを世界に訴える絶好のチャンスだったのかも知れない。そもそも、前回紹介した「バージェス動物群」も、カナダはブリティッシュコロンビア州で発見されたもの。古生物学ブームの発端も、やっぱりカナダにあったわけだ。

ただし！　肝心のヴェロキラプトルの化石は、モンゴルを中心とした中央アジアで出土しており、トロント近郊はもとよりカナダ国内では全く見つかっていないのだ。つまり、他人のふんどしで相撲を取ってるってことか？

「化石大国」のプライドがあるのならなおさら、自国で発見されてる種類、たとえばアルバータ州の名をそのまま織り込んだアルバートサウルスに引っ掛けた名前にすべきところ。だが、いかんせんモノはバスケットボールである。体重2トンのアルバートくんでは、とてもとても。その点、ヴェロキラプトルは映画『ジュラシック・パーク』で描写されたように、恐竜全種の中でも、特に敏捷とされる種類。これを採用せずして、何を採用するというのだ？<br />


ここ数年は、定着しつつも沈静化しているように見える日本での恐竜熱（昆虫に押されているか？）。しかし！　ここで予言しておこう。来年は再び、恐竜ブームが爆発するはずだ、と。なぜなら、『ジュラシック・パーク4』が2008年に公開予定なのだ！

先述のサム・ニールが出る出ないとか、『1』と『3』で相棒の女性学者を演じたローラ・ダーン（ベン・ハーパーの妻）が出るとか出ないとか……2007年半ばを過ぎてもさまざまな情報が飛び交っているあたり、ホンマに間に合うんかいなと思ってしまうわけだが。

なにはともあれ、予定どおりの2008年公開と、それに伴うラプターズの活躍を祈りましょうか。

<div class="image"><div class="image left"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/09_2.jpg" alt="イグアノドン" width="109" height="150" />

19世紀に描かれたイグア
ノドン。今とは復元姿勢が
違うが、ナイスな絵である。
</div><div class="image left"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/09_3.jpg" alt="ミクロラプトル" />

ヴェロキラプトルの近縁種ミクロラプトルはこんな
だったかも……という復元模型。ほとんど鳥です。
（Photo by Dinoguy2）
</div><div class="image left"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/09_4.jpg" alt="Icefield" width="110" height="150" />

あまり関係ありません
が、ブリティッシュコ
ロンビア産のミネラル
ウォーター、Icefield。
本当に美味！
鉱水なんてものに興味
のないワシも、この風
味には惚れました。
</div><div class="image left"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/09_5.jpg" alt="アルバートサウルス" />

ティラノサウルスの祖先かも。アルバートサウ
ルス。（Photo by Mike O'Neil）
</div>
<p class="clear"></p>
</div>
]]>
        
    </content>
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    <title>第八回：ラプターくん、君は何者だ？（前編）</title>
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    <published>2007-07-13T06:12:10Z</published>
    <updated>2008-06-17T03:11:04Z</updated>
    
    <summary>  （写真1） これがF-22ラプター。 ステルス機能が物凄く、「目には見えるが...</summary>
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        <![CDATA[<div class="image right"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/08_1.jpg" alt="F-22ラプター" width="200" height="150" />

（写真1）
これがF-22ラプター。
ステルス機能が物凄く、「目には見えるがレーダ
ーには映らない」とも言われる。だが、アホみたい
に高い！ しかも、デザインがドンくさい！ 
その点、ロシアの戦闘機はかっこいいぞ～。
英・独・伊・西が共同開発したユーロファイターも
いいけどね。
（Photo by U.S. Air Force）
</div>7月上旬。日本では8月4日からの公開だが、アメリカでは既に映画『トランスフォーマー』が封切られている。本国公開日が7月4日に設定されたあたりは、非常にアメリカらしい展開だが、しかしトランスフォーマーの起源はここ日本、タカラのオモチャにあることも忘れてもらいたくないものだ。

なんにしても、時代はトランスフォーマーであります。今回の映画で面白いのは、悪の軍団のナンバー2であるスタースクリームの、ロボットに変形する前、世を忍ぶ仮の姿。かつての定番だったF-15イーグルではなく、F-22ラプター（写真1）なのだ。

F-22ラプターといえば、航空自衛隊への導入案をめぐる悶着でも知られる、現在世界最強の米空軍戦闘機である。それが「悪の軍団」の構成員とは、これ如何に？……と思われる方もいるだろうが、トランスフォーマーでは、「正義の味方＝乗用車とか VS 悪の軍団＝戦闘機とか戦車とか」という図式が基本となっているのだ。<br />


<div class="image left"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/rapters.gif" alt="トロント ラプターズ" width="150" height="150" /></div>ところで、「ラプター」とはなんだろう？

Raptorを英和辞典で調べると、「猛禽類」「食肉鳥」などと書かれている。あるいは、同義語としてbird of preyなどと書かれている例もあるかも知れない。このbird of prey、スター・トレックのファンならピクリと反応してしまうタームだが、とにかく要するに鳥である。F-22は飛行機だから、そういう愛称をつけるセンスには納得が行こうというものだ。

しかし！ 我らがトロント・ラプターズの場合……そのマスコットはどう見ても恐竜である。全くもって、鳥には見えない。なぜこんなことになるのだ？<br />


街を行く小学生たちの会話を聞いていて痛感するのは、生物学のフィールドにおける彼らの博識さである。

特に、古生物学において。我々にとっては「始祖鳥」だったものを、通りがかりの小学校低学年男児が事も無げに「アルケオプテリクス」と呼んだ時には、本当に驚いた。「後生、恐るべし」とはこのことだなあ。いつの世でも、賢い子供はアホな大人の数歩先を行っているのだ。だから、原始人が鳥の話をしていたら翼竜（それは全く鳥ではない。恐竜でもない）が出てくるCMは、きょうびの賢い子供たちには嘲笑されているのではないかと思う。（写真2・3）

<div class="image right"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/08_4.jpg" alt="ガメラ 大怪獣空中決戦" width="116" height="165" />

（写真4）
ガメラ 大怪獣空中決戦
史上初めて「日本SF大賞」を
受賞した映画である次作『ガ
メラ2 レギオン襲来』には適わ
ないが、それでも傑作！ ルー
ン文字が出てきたり、そのスジ
の大人へのツカミもバッチリ。
この傾向は、次作で水野美紀
の本棚に置いてある『ゲド戦記
』へと引き継がれる。  </div>子供たちの古生物コンシャスネスを見ていると、こんなことも夢想する。もし平成ガメラ三部作が、1995年からではなく、10年遅れて始まっていたら……第一作『大怪獣空中決戦』でギャオス（これまた翼竜タイプの生物だ）が「鳥」と誤認される展開もなかったかも知れない。蛍雪次郎の「しかも鳥は人ば襲う！」の名セリフは捨てがたいのだが。（写真4）

思えば、こんにちの小学生たちが生まれる以前の90年代初頭。その頃に、何回めかの恐竜ブームがあった。当時のワシが買っていたのは、確か『週刊恐竜』。そう、読んで字の如く週刊誌なのだ！ そして、この雑誌は非常にクレヴァーな付録戦略をとっていた。

毎号、恐竜の骨格模型が付いてきたのだが……たとえばティラノサウルスとしよう。第一週は頭骨のみ、第二週は肋骨等の上半身、という具合で、第四週でティラノサウルスの模型は完成するのだが、しかし！ その号には、トリケラトプスの頭骨もついているのだ！こうして次の恐竜模型の一部を手に入れてしまった読者はやめるにやめられず、ズルズルと買い続けるのだった……。<br />


恐竜時代は、おおざっぱにいうと2億年前～6500万年前だ。それよりだいぶ前、約5億年前の「カンブリア紀」に生きていた、通称「バージェス動物群」という生物たちがいる。

その生物たちは……なんと表現したらいいだろう。皆さんがそれらを全く知らないという前提で書いておくと、とてつもなく大胆なデザインの怪獣画というか、無茶なかけ合わせ動物実験というか……とにかく、普通の感覚で見れば異星生物である。しかし、その多くは子供たちと（物好きな）大人たちをとりこにする、不思議な魅力を備えていた。

特に出色だったのは、海中をゆっくり遊泳しながら他の生物を捕食していたという、海の王者アノマロカリス。非常にエイリアン（異質）でありながら、なんとなくユーモラスで親しみのある外見がナイスである。（写真5）

これらの生物を全世界に知らしめたのは、古生物学者のスティーヴン・ジェイ・グールドが1989年に書いた『ワンダフル・ライフ』（写真6）という本だ。邦訳は93年まで待たねばならないが、英語圏が先導する形での（たぶん）世界的な古生物学熱は、この89年から始まったと言えるのではないか。実際、件のアノマロカリスは模型化（プラモデルだったかソフトビニール製だったか……）までされた。

そんな古生物ブームの中、1990年にはあの小説が出版され、93年には映画化されるわけだ……（<a href="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/2007/08/post_8.html">続く</a>）。
 
<div class="image"> <div class="image left"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/08_2.jpg" alt="始祖鳥" />

（写真2）
始祖鳥ことArchaeopteryx。
「始祖鳥」というくらいで元祖・鳥なのだが、
現在の鳥類の直接の祖先かどうかは不明。
</div><div class="image left"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/08_3.jpg" alt="ケツァルコアトルス" width="136" height="150" />

（写真3）
翼幅約12m、地球史上最大の
飛行生物とされる翼竜ケツァ
ルコアトルス。アステカの有
羽蛇神ケツァルコアトルから
とったネーミングも最高！
（Illustration by LeCire）
</div><div class="image left"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/08_5.jpg" alt="アノマロカリス" />

（写真5）
三葉虫を狙うアノマロカリスの図。本文では
「海の王者」と書きましたが、当時の地上に
はまだ生物などいません。つまり、海の王者
＝全世界の覇王なのだ！
</div><div class="image left"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/08_6.jpg" alt="ワンダフル・ライフ" width="108" height="150" />

（写真6）
ワンダフル・ライフ
表紙に描かれたヘンな
のが、バージェス動物
群の一部だ！
</div>
<p class="clear"></p>
</div>
]]>
        
    </content>
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    <title>第七回：スズメバチ物語（後編）</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/2007/06/post_6.html" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.jsports.co.jp/blog/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=49/entry_id=3631" title="第七回：スズメバチ物語（後編）" />
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    <published>2007-06-11T06:00:18Z</published>
    <updated>2008-06-17T03:16:15Z</updated>
    
    <summary> これがオオスズメバチだ！ （写真：from『自然原理主義』by田中利秋） ワシ...</summary>
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        <![CDATA[<div class="image right"><a href="http://homepage2.nifty.com/tnt-lab" target="_blank"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/07_1.jpg" alt="オオスズメバチ" width="200" height="150" /></a>

これがオオスズメバチだ！
（写真：from『<a href="http://homepage2.nifty.com/tnt-lab" target="_blank">自然原理主義</a>』by田中利秋）
</div>ワシも今回調べるまで知らなかったのだが、スズメバチは非常に奇妙な生物である。

スズメバチが攻撃的である（というのは、人間の基準による恣意的な判断だが）ことは、特に日本人はよく知っている。他の昆虫を襲うことや、獲物の死骸を丸めて肉ダンゴを作ることも、わりと知られているかもしれない。だが、この肉ダンゴ、作った当人（スズメバチの成虫）が食べるわけではないのだ。

実は、肉ダンゴはあくまでも幼虫用のエサなのである。では、成虫は何を食べているのか？

ここからが凄いのだが……実は、スズメバチの成虫は幼虫が分泌する液体をメイン栄養源としている。いわば、子供が親をミルクで養っているのだ！

まあ、成虫のほとんどを占める働きバチ（メスだけ）は、幼虫と同じ女王バチから生まれているわけだから、正確には「親」ではなく「姉」なのだが。それにしても、異常な生物やな～。

なにはともあれ。スズメバチの成虫は、その攻撃性に似合わず、非肉食性だ。だから、スズメバチの成虫が我々人間を襲う場合も、「食べてやろう」と思って攻撃してくるわけではない。ただ、テリトリーを脅かす邪魔者を排除せん！とするのみ、である。もっとも、哺乳類などの脊椎動物の死体をも幼虫用の肉ダンゴの材料として活用するらしいから、油断はできないのだが……。<br />


<div class="image left"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/07_2.jpg" alt="みつばちマーヤの冒険" width="153" height="200" />

1912年発表のドイツ小説。
1975年から日本でTVアニメ化された。
擬人化はされているものの、自然界の
厳しさについて触れる展開もあり。
スズメバチもバッチリ登場する
</div>Y'all remember 『みつばちマーヤの冒険』？ワシはもちろん覚えてるぜ。というわけで、スズメバチの最大の被害者としてイメージされるのは、やはりミツバチであろう。だが、ミツバチにはスズメバチへの対抗手段がある。その戦術の呼称は定まっていないが、ワシは敢えて「熱殺」と命名しよう（威張るほどのネーミングではない）。これは、致死温度の差を利用した、非常にクレヴァーな戦術だ。つまり、スズメバチはミツバチよりも熱に弱く、ミツバチが耐えられる温度でも死んでしまうのである。だから、自分たちの巣の近くでスズメバチを発見したミツバチは大挙してスズメバチに群がり、ブンブンとムダに羽ばたきすることで（？）体温を上げる。中心部のスズメバチをミツバチの大群が包み込む形の三次元的おしくらまんじゅうを想像してほしい。20分ほど経つと、蒸し殺されたスズメバチの出来上がり！となるそうで、「三本の矢」の逸話を思わせる団結力の強さに感じ入るもよし、侵略者に対する勇猛果敢な逆襲に血をたぎらせるもよし、蒸されちゃったスズメバチにユーモラスさの混じった哀感を覚えるもよし……それにしても、20分もブンブン羽ばたくとは、ご苦労さまでございます。<br />


しかし、天敵との戦いは生存競争の一部でしかない。むしろ、同じような生態的地位を占めるライヴァル的他種――たとえて言うなら同業他社――との見えない戦いにこそ、「適者生存」の本質がある。

ここからは、しばしミツバチを主役に話を進めよう。日本におけるオリジナル・ミツバチといえば、もちろんニホンミツバチ。だが、19世紀後半には別種のセイヨウミツバチが導入された。なぜか？ハチミツの生産量（正確には採集量だが）がニホンミツバチよりも多いから。いわゆる養蜂業、つまりハチミツ産業のために輸入されたわけだ。

問題は、家畜やペットとして導入された生物も、必ず一部は飼い主からの脱走に成功してしまう、ということにある。そして、セイヨウミツバチの場合も例外ではなかった。やっぱり脱走して野生化し、ニホンミツバチのライヴァル勢力となったのだ。さらに悪いことに、セイヨウミツバチはニホンミツバチよりも繁殖力が強い。ということで、アメリカやオーストラリアなどで繰り返された侵略的外来種による固有種絶滅の危機か！と思われたのだが……

<div class="image left"><a href="http://www.pdphoto.org/" target="_blank"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/07_3.jpg" alt="セイヨウミツバチ" width="200" height="150" /></a>

これはセイヨウミツバチ
（写真：<a href="http://www.pdphoto.org/" target="_blank">http://www.pdphoto.org</a>/）
</div>そうはならなかった。

というのも、セイヨウミツバチは、例の「熱殺」という戦術を知らないようなのだ（そもそも致死温度が低いために不可能、という説もあり）。そのため、スズメバチに襲われるとひとまりもない。おかげで、どこかでセイヨウミツバチが逃げ出して野生化するも、スズメバチに虐殺され、巣別れして新天地を求めるも、スズメバチに根絶やしにされ……という事態が毎年繰り返されているらしい。

だから、ニホンミツバチにとってのスズメバチとは、天敵であると同時に擁護者でもあるのだなあ。
<p class="clear"></p>


では、なぜセイヨウミツバチはスズメバチに対抗する手段を持たないのか。単純なことで、彼らの故郷には日本産のオオスズメバチのように凶悪で攻撃的な敵は存在しないということなのだ。

さて、英語でホーネットといえば、基本的にはEuropian Hornet（学名＝Vespa crabro）のことだ。和名はモンスズメバチという。日本からヨーロッパまでに広く分布し、白人入植者によってアメリカ大陸にも持ち込まれたモンスズメバチこそ、セイヨウミツバチの故郷における「スズメバチ」である。

しかし、このモンスズメバチ、ミツバチ相手の攻撃なぞほとんどしないそうなのだ。だからこそ、生息地域が重なるセイヨウスズメバチも「熱殺」メソッドを生み出す必要に迫られなかったということだろう。それどころかモンスズメバチは、針の殺傷力も弱く、性格もいたってジェントルだという。

ここでやっと本題に戻るわけだが……きっとこのあたりに、欧米人の「スズメバチ好き」の秘密があるのではないか。

<div class="image right"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/hornet.gif" alt="ホーネッツ" width="150" height="150" />
</div>ちょっと危険（そりゃもちろんスズメバチですから）で、でも致命的ではないという、この絶妙なサジ加減。だからこそ、チーム名に採用されるのだろう。いくら獰猛なイメージが要求されるといっても、日本のオオスズメバチみたいに年間数十人規模の死者が出ていたら、社会的責任も少なからずあるプロ球団としてはネーミングには採用しづらいはずだ。

つまりは、スズメバチ自体の性格の差が、向こうとこちらでのスズメバチ観の違いを生み出しているのである。

……と思っていたら、Jリーグ・アビスパ福岡の「アビスパ」とはスペイン語でスズメバチの意味ですと？！ ワシのセオリーが崩れてしまうではないか～！

<p class="clear"></p>]]>
        
    </content>
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    <title>第六回：スズメバチ物語（前編）</title>
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    <published>2007-05-14T08:06:47Z</published>
    <updated>2008-06-17T03:30:12Z</updated>
    
    <summary>  表紙は独立軍のほうの装甲服 ゴールデンウィークはどないやった？ワシは原稿書き...</summary>
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    </author>
    
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        <![CDATA[<div class="image right"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/06_1.jpg" alt="マシーネンクリーガー" width="150" height="203" />

表紙は独立軍のほうの装甲服
</div>ゴールデンウィークはどないやった？ワシは原稿書きもしていたが、主に模型に色塗りして有意義に過ごしたね。そう、小学生の頃に初代ガンダムのインパクトにさらされたワシは、典型的な、正真正銘の、完膚なきまでに（？）、いわゆるオタクなのだ。「ヒップホップおたく」とか「R&Bオタク」とかじゃないぜ。No way! Me is a nerd for real, jigga! まあ、かつてのワシにとっては「模型」といえば当然のようにプラモデルだったが、今ではメタル・フィギュアだがね。

プラモデル時代を振り返って思い出されるのは、『SF3Dオリジナル』。独自の設定を持つ未来戦争SF世界で、そこに登場する独創的な戦闘マシンの数々が本当に魅力的だった。今では改称して『マシーネンクリーガー』というらしいがな。

詳しいことは端折るが、環境超劣悪化に伴い人類が脱出、その後、凄まじい自浄力によって回復した未来の地球が舞台。植民星から再び地球に入植した人類だったが、無法地帯とならぬよう管理するシュトラール軍（シュトラールも元は地球の植民星なので、彼らもみなヒューマン・ビーイングだ）との間に軋轢が生じ、やがて傭兵軍を雇っての独立戦争へと発展する……。

<div class="image right"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/06_3.jpg" alt="グリーン・ホーネット" width="150" height="272" />

下の方に小さく写るは、グリーン・
ホーネットの相方ケイトー。ただし、
このヴァージョンでのケイトー役は
ブルース・リーではない
</div>さて、シュトラール軍はドイツ語が公用語らしく、戦闘メカの名称もドイツ語でつけられている。グスタフ、コンラート、ケーニッヒスクレーテ等々……。そのシュトラール軍のマシンとして、「ホルニッセ」という戦闘機が出てきた。

このホルニッセ、ドイツ語で「スズメバチ」の意味である。つまり英語の「ホーネット」だな。ワシは大学時代の第二外国語がドイツ語だったし、昨年、とあるドイツ産オカマSFパロディ映画の日本公開記念トークショーに出たことで、ドイツ語ヴォキャブラリーが再インストールされているのだ。ヴォーヘア・コメン・ズィ～？

<div class="image left"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/06_2.jpg" alt="米海軍の主力戦闘機となったホーネット" width="226" height="150" />

F-14トムキャットが現役引退した今、米海軍の主力
戦闘機となったホーネット。アメリカ的発想から言うと、
「主力」を名乗るにはやや小さいが（写真：U.S. Navy）
</div>『SF3Dオリジナル』～『マシーネンクリーガー』は日本人イラストレーター/デザイナー/モデラーである横山宏の手によるものだが、この――戦闘機を「スズメバチ」と名付ける――命名センスは、多分に欧米的なものだと思う。というのも、特に英語圏を見ると、「外人ってスズメバチが好きだなあ」と思うことがままあるのだ。現実世界の、アメリカ海軍主力戦闘機F/A-18は通称ホーネットだし、同じくホーネットを名乗る米軍空母、さらに同名のイギリス軍艦もあった。ブルース・リーの出演で知られるTVドラマ『グリーン・ホーネット』を知る人もいよう（設定はバットマンとよく似ている）。

そして、我らがホーネッツだ。現在ではニューオーリンズ/オクラホマシティ・ホーネッツとして知られる、あのホーネッツである。<br />


とはいえ。このスズメバチ好きな傾向は、大方の日本人には理解しがたいものだろう。

「空母・スズメバチ」も「戦闘機・スズメバチ号」も日本ではあり得なさそうだし、チーム名としてのホーネッツもなかなか発想しにくいものだ。だいたいホーネットという単語も、日本人のあいだでメジャーであるとは言い難い。

もっとも、ヴォキャブラリーとして馴染みがあるか否かは、さして問題ではないのだろう。肝心なのは、日本では毎年30人ほどがスズメバチに刺されて死んでいるという事実である。<br />


<div class="image left"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/06_4.jpg" alt="Eastern Timber Wolf" width="150" height="200" />

ハードコアな本があるものですが……
こうやってしげしげと見ると、オオスズメ
バチのアゴの巨大さがよくわかりますね。
</div>広義のスズメバチは、ハチ目ハチ亜目スズメバチ上科スズメバチ科スズメバチ亜科に属する昆虫の総称である。この非常にまどろっこしい重層構造のうち、比較的上位概念にあたる「スズメバチ上科」にはツチバチやベッコウバチ以外に、なんとアリも含まれているという。つまり、アリとスズメバチは共通の祖先を持ち、比較的近い仲間だということだ。アリは極論すればハチの一種だということは知っていたが、よりよってスズメバチに近いとはなあ……。想像だにしない進化の妙を見せられて感心してしまったが、感心している場合ではない。

日本で「スズメバチ」といえば、なんといってもオオスズメバチことVespa mandarinia japonicaだ。

体長2.5～4.5cm、広義のスズメバチ類でも屈指の大きさを誇るオオスズメバチは攻撃性も強く、毒針で刺す、毒液を空中噴霧する、刺しながら噛む、と多彩なワザを持っているから始末が悪い。おまけに、一度刺すと死んでしまうミツバチと違い、針は何度でも使用可能で、実際に何度でも刺してくる。また、ハチ目だからフェロモンによる情報伝達も得意で、件の毒霧は仲間への攻撃呼びかけフェロモンとしても機能するから、グズグズしていると集団攻撃にあう可能性もあるのだ。これが本物のフェロモンだからな、小僧ども！（誰に言ってるの？）

<div class="image right"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/hornet.gif" alt="ホーネッツ" width="150" height="150" />
</div>
<br />
安野モヨコの『ハッピー・マニア』にも、高橋君がスズメバチに刺されたショックで記憶喪失に！という展開があった。要するに、日本で普通に生活している人間に対して、極端なダメージ（死を含む）を与える可能性が最も高い生物。それがスズメバチなのではなかろうか。

それをチーム名にするとは……海の向こうのこととはいえ、何を考えているのだ、ホーネッツ！

（<a href="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/2007/06/post_6.html">次回に続く</a>）

<p class="clear"></p>]]>
        
    </content>
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    <title>第五回：森林オオカミを探せ！（後編）</title>
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    <published>2007-04-09T07:29:55Z</published>
    <updated>2008-06-17T05:48:08Z</updated>
    
    <summary> リック・フォックス、デニス・ロッドマン、 スパッド・ウェブ、ウェイマン・ティス...</summary>
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    </author>
    
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        <![CDATA[<div class="image right"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/05_1.jpg" alt="エディー 勝利の天使" width="150" height="231" />

リック・フォックス、デニス・ロッドマン、
スパッド・ウェブ、ウェイマン・ティスデイル、
ウォルト・フレイジャーも出演。
いま考えるとムヤミに豪華な映画ですなあ
</div>ミネソタ・ティンバーウルヴズで唯一、永久欠番となっているのは2番。現役バリバリで活躍中に交通事故死したマリク・シーリーの番号だ。

シーリーといえば、思い出されるのがウーピー・ゴールドバーグ主演のNBA映画『エディー 勝利の天使』（1996年）。ウーピー演じるエディーが、一介のファンからコーチとなり、ボロボロのニューヨーク・ニックスを立て直していく物語である。

当時、実生活でウーピーと恋仲だったフランク・ランジェラがチームのオーナーを演じているのだが、田舎者で成り金の悪徳資本家（途中までは善人に見えるのだが）と描かれているあたりは、ニューヨーカーの中華思想の表れだろうか。面白い映画なんですけどね。

この作品でシーリーは、自分を三人称で呼ぶ、自己顕示欲のカタマリみたいな選手を演じた。本人の人格は知らないが、傲慢アホ選手役の演技は素晴らしかったと思う。そんな彼が、酔っ払い運転手にブツケられて事故死とは……合掌であります。
<p class="clear"></p>

<div class="image left"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/05_2.jpg" alt="Frog and Toad" width="150" height="226" />

It's a classic, baby!
でも、どちらが「がま」やら「かえる」
やら……
</div>そんなマクラとは関係なく、ティンバーウルフ、つまり森林オオカミそのものについて語る後編。NBAにはミネソタ・ティンバーウルヴズがある。だが本当に、ミネソタ州に森林オオカミは生存しているのか？というのがテーマだった。

だが、ここで改めて考えねばならんのは、単純だが非常に根本的なことだ。

そもそも、「森林オオカミ」ってなんだろう？<br />


たとえば、日本ではカエルはカエルだ。アマガエルもトノサマガエルもイボガエルもウシガエルもカジカガエルも、とにかくカエルだ。しかし英語では、 frog以外にtoadという単語がある。しかも英語の考え方では、frog内にtoadが位置するわけではなく、両者は同格・対等の概念であるようだ。それが証拠に『Frog and Toad』という絵本のシリーズがある。『がまくんとかえるくん』という邦題からわかるように、このtoad、日本語に訳すとガマガエル。だが、英語の toadと日本語のガマガエルはイコールではないように見える。おそらくtoadの範囲は相当に広く、しかもアバウトだ。たいてい、frogよりも乾いた環境に耐え、茶色っぽい色をしている……とされるが、これはもうイメージの問題でしかない。実際、frogとtoadは生物学的に分けられるものではなく、同じ系統に属するものでも適応した環境によってfrogともtoadとも呼ばれているようだ。<br />


<div class="image right"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/05_3.jpg" alt="Eastern Timber Wolf" width="200" height="150" />

これがEastern Timber Wolf。飼育されている
個体ですな（U.S. Fish and Wildlife Service）
</div>さて、本題の森林オオカミ。実はこれも定義がハッキリしないのだ。確かに、英語でEastern Timber Wolfと呼ばれるCanis lupus lycaonという亜種は存在する。だが、その原住地域として挙げられているのはSoutheastern Canada, Eastern United States。米国地図を見ればミネソタ州は真ん中よりかろうじて東側だが、普通はこれをEastern United Statesとは言うまい。だいたい、ミネソタ、ウィスコンシン、オハイオ等の五大湖地方は中西部（ミッドウェスト）として括られることが多いのだ。

そう考えると、Great Plains Wolfとして知られるCanis lupus nubilusのほうが、「ミネソタに生息するティンバーウルフ」に合致するように思われる。生息地の中にMidwestern United Statesというのが含まれているからだ。

しかし！ このGreat Plains Wolfの和名は「ネブラスカオオカミ」ですと？！ う～ん、困った！
<p class="clear"></p>

……と悩んでいたワシを救ってくれたのが、「ティンバーウルフという言葉は、北アメリカの森林地域で暮らす、どんなオオカミにも使われる」という一文。そ、そんな単純なものだったのか！要するに、「イボがあるからイボガエル」というのと同じレヴェルで、「森林に住んでるから森林オオカミ」なのだ！実際、向こうの政府系公式サイトを見ても、Gray Wolf（いわゆるオオカミの総称）とTimberwolfが自由自在に互換されつつ使われている。

ということは。ミネソタの森に野生のオオカミが住んでさえいれば「ミネソタ・ティンバーウルヴズ」の看板に偽りナシ！と断言できるわけだ。

そこでミネソタ州の公式サイトを見ると……「現在、我が州には約2500匹のオオカミが生息中」とも「3020匹ほどと見積もられる」ともある。どっちなんじゃい、統一せんかい！とは思うが、とにかくミネソタには4ケタにのぼる野生のオオカミが暮らしているのだ。1950年代には750匹しかいなかったというから、相当な回復ぶりである。

<div class="image right"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/timberwolves.gif" alt="ミネソタ・ティンバーウルブス" width="150" height="150" /> 
</div>おそらくは……高度成長期（？）を過ぎて環境への配慮が生まれ、オオカミ復建の気運が高まるなか、命名されたのが「ティンバーウルヴズ」だったのかも知れない。なんといっても、1989年設立なのだから。そもそも、その時点で種の存続が絶望的な動物、ましてや絶滅した動物なんかチーム名にしないよな。

というわけで、無事「看板に偽りナシ！」が証明されたミネソタ・ティンバーウルヴズでありました。しかも、「ミネソタ在住のオオカミは、合衆国の絶滅危惧種指定を解除された」という情報も。個体数、どんどん増産中なのです。こちらのティンバーウルヴズも、白星増産と行きたいところであります。
<p class="clear"></p>]]>
        
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    <title>第四回：森林オオカミを探せ！（前編）</title>
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    <published>2007-03-08T07:01:32Z</published>
    <updated>2008-06-17T06:00:49Z</updated>
    
    <summary>諸君、球団名の由来に悩んだことはないか？ つまりだ。たとえば日本のプロ野球のチー...</summary>
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        <![CDATA[諸君、球団名の由来に悩んだことはないか？

つまりだ。たとえば日本のプロ野球のチーム名を見ると、「ベイスター」「マリーン」といった意味不明系（後者は「海兵隊」の意味？）を除けば、圧倒的に動物系のネーミングが多い。だが、その由来となった動物たちは、そのチームの本拠地付近に生息しているのだろうか？

たとえば、阪神タイガース。当たり前だが、関西には野生のトラはいない。そして、MLBのデトロイト・タイガーズ。デトロイトにもトラはいない。そもそも、トラというのはユーラシア大陸（と東南アジアの島々）固有の動物であって、アメリカ大陸にいるわけがないのだ……野生、という意味では。ただし！現在、世界中に生息する野生のトラの個体数は全て合わせても5000頭前後しかいない（異説アリ）のに対して、アメリカ国内でペットとして飼われているトラは5000頭以上という話もある。そういう意味では、トラ大国なのだなあ、アメリカは。

<div class="image right"> <img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/timberwolves.gif" alt="ミネソタ・ティンバーウルブス" width="150" height="150" /> 
</div>さて、そんなアメリカで……いや、生物学的には「北米大陸」と言ったほうがいいだろうか。その北米大陸において、本来の野生動物・食物連鎖で頂点に君臨する動物といえばオオカミだ。

そのオオカミの名を冠したNBAチームといえば、もちろんミネソタ・ティンバーウルヴズ。しかし、だ……同チームの本拠地はミネソタ州ミネアポリス。プリンスを生んだ音楽シーンを誇るミネアポリス市は、300万人ほどの人口を抱えるミネアポリス/セントルイス大都市圏の中心地だから、オオカミが生きていける余地などないだろう。だが、ミネソタ州全域を対象にすれば、オオカミはまだ生き残っているのか？それとも看板に偽りアリなのか、ティンバーウルヴズ？！そんなしょうもない疑問を突き詰めていこう。<br />


ミネソタ州に絞って考える前に、オオカミという種について調べておきたい。

まずは、フィジカルなデータから。体高は60～90cm、体長は1.3～2m。体重はふつう、20から60kgの間だが、時おり80kgほどのマッシヴな個体が見つかるという。

<div class="image left"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/04_2.jpg" alt="オオカミ雪景色" width="200" height="138" />

野生ではなさそうだが……オオカミ in 雪景色。
（U.S. Fish and Wildlife Service）
</div>今回、調べてみて驚いたのが、オオカミとイヌの関係。かつては「オオカミの親戚」、つまり、近いが別の種と考えられていたイヌも、現在の学会では「オオカミの亜種」と考えるのが主流なのだそうだ。さらに驚いたことに、イヌは他のオオカミよりも……

（1）脳みそが20%ほど小さい
（2）鼻が悪い
（3）免疫システムが弱い（つまり体が弱い）

愛犬家には「ええ～っ！」と言いたくなる内容だが、脳というものは非常に燃料を喰うパーツであるということを理解しておこう。人間に飼われることで、獲物を捕らえるという知的活動をせずとも済むようになったのだから、脳に回すカロリーをセーブすれば楽に生きられる。また、人間にエサをもらうにしろ生ゴミを漁るにしろ、それは逃げない食料なわけで、エサが逃げない以上はロングレンジの追跡など不要。だから、嗅覚が衰えるのも道理なのである。しかし、「イヌ＝知的」「イヌ＝嗅覚」というイメージも強かっただけに、ショックだよなあ……。

<div class="image"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/04_3.gif" alt="オオカミ生息地図" border="0" width="700" height="205" />

緑は現在もオオカミが生息している地域。赤は、かつて生息していた地域
</div>さて。そんなイヌを含むオオカミという種は、諸説あるものの、17の亜種に分かれるとか。そのうち、日本に生息していた2種、つまりCanis lupus hattai（Hokkaido Wolf＝エゾオオカミ）とCanis lupus hodophilax（Honshu Wolf＝ニホンオオカミ *）は絶滅している。

というわけで、その生息範囲は確実に狭まっているのだ。詳細は地図を参照してほしいが、かつては日本列島を含むユーラシア全域（東南アジアは除く）＆北米全域、そして北アフリカにまで分布していたオオカミは、今では北に偏った地域にしか生息していない（この場合、もちろんイヌはオオカミに含めない）。

もっとも、先述のトラなぞに比べると、種全体としては楽観できる状況らしい。その動物種の状態を表す指標を最もデンジャラスなほうから挙げていくと、Extinct（絶滅）、Extinct in the Wild（野生種は絶滅）、Critically Endangered（非常に危険）、Endangered（危険）、Vulnerable（弱体化）、Near Threatened（やや心配）、Least Concern（心配なし）となるのだが、トラがEndangered状態なのに対して、オオカミはLeast Concernなのだそうな。アラ、意外。

とはいえ、これは種全体としての話。個々の亜種については別だ。Canis lupus lupaste（Egyptian Wolf）なぞは「もしかすると絶滅してるかも」という頼りない記述があったりもする。では、北米大陸での生息状況や如何に？！……というところで、<a href="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/2008/04/post_4.html">次回に続く</a>！

<span class="remarks">* ニホンオオカミ→山梨県立博物館では「オオカミがいた山 消えたニホンオオカミの謎に迫る」展を3月18日まで開催中！</span>]]>
        
    </content>
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    <title>第三回：迷走！ ブレッツ→ウィザーズの頭韻数十年史（後編）</title>
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    <published>2007-02-07T08:34:05Z</published>
    <updated>2008-06-11T07:01:01Z</updated>
    
    <summary>（前回から続く） 「ワシントン・ウィザーズ」という名称の歴史は、まだわずか10年...</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/">
        <![CDATA[（<a href="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/2006/12/post_1.html">前回から続く</a>）

「ワシントン・ウィザーズ」という名称の歴史は、まだわずか10年。そういえば、ついこないだまでブレッツだったもんな。とはいえ、チームの歴史はけっこう長く、元々はシカゴ・パッカーズ（Packers）という名称だった。そのスタートは、1961-62シーズンのこと。

……なのだが翌年、つまり1962-63シーズンには早くもシカゴ・ゼファーズ（Zephyrs）と改名。この「ゼファー」とは、ギリシア神話に登場する「西風の神」の名だ。ということで、えらく神々しいネーミングかと思ったのだが、現代では「そよ風」とか「微風」という意味で使われることのほうが多いそうな。ということは、真意は「シカゴ・そよ風ズ」？！めっちゃ弱そうやな～。とはいえ、この名称、「ウィンディ・シティ」と呼ばれるくらい寒風吹きすさぶことで有名なシカゴだからこそ意味がある、一種のシャレだったのかも知れん。

だが、そのシャレに安住する間もなく。さらに翌1963-64シーズンには中西部のシカゴから、東海岸であり一応南部にも含まれるメリーランド州はボルティモアへ本拠地を移転した。で、これを機会に、例の頭韻セオリーにのっとってボルティモア・ブレッツと名乗るようになったわけだ。

この「ボルティモア・ブレッツ」時代は計10シーズン、1972-73シーズンまで続く。だが、1973-74シーズンにはまた移転し、キャピタル・ブレッツと改名する。ん？キャピタルとは「首都」の意味。だが、ブレッツはメリーランド州内でボルティモア市からプリンスジョージ郡ランドオーヴァーに引っ越したに過ぎない。それなのに、なんで「首都」を名乗る？

ここで、メリーランド州の地図を見てくれたまえ（鮮明に見えるといいのだが……）。
<div class="image right">
<a href="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/maryland_zoom.gif" target="_blank"><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/maryland.gif" alt="メリーランド地図" /></a>
</div>

モンゴメリー郡とプリンスジョージ郡が共に、妙に四角くエグられているのがわかるだろう。これはメリーランド州地図なので表示されていないが、その妙な四角の部分、それこそがアメリカ合衆国の首都、ワシントンDCなのだ。つまりDCは、メリーランドに食い込んだ間借り地域みたいなものなんですねえ、首都のくせに……。とにかく、その隣のプリンスジョージ郡ランドオーヴァーまで越してきたら、とりあえず「首都」と名乗りたくもなるわな。

ランドオーヴァーは、NFLのワシントン・レッドスキンズ（故ブルーザー・ブロディが在籍していたとか）の本拠地でもある。この先達、レッドスキンズに勇気づけられたか、翌1974-75シーズンにはブレッツも（移転もしないくせに）「ワシントン・ブレッツ」と改名。この名称が、ウィザーズと改める1997 -98シーズンまで、20年以上にわたり使われ続けることになるわけだ。

しかし！ボルティモア移転当時に勢いで付けた「ブレッツ」がマズかった。

ブレッツ（Bullets）、つまり銃弾複数形。もちろん「シカゴ・そよ風ズ」の何倍も強そうではあるが、いかんせん銃弾だ。つまり、暴力的なのである。ボルティモア・ブレッツ時代のロゴでは、ご丁寧に銃弾が飛んでたりしたし……。

これが、平和な郊外都市であればシャレで済んでいたかも知れない。しかし、メリーランドあたりは、実際の環境もデンジャラスなのだ。犯罪発生率を反映する「アメリカの危険な都市」ランキング（無差別級）を見ると、ボルティモアは6位、ワシントンDCは13位。人口規模別に分類したものだと、両都市とも「50万以上級」部門に入り、ボルティモアは2位、ワシントンDCは3位へと躍進（？）する。50万以上の人口を抱える都市でこの二つを上回る危険度を誇るのはデトロイトだけだ。

<div class="image right"> 
<img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/wizards.gif" alt="ワシントン・ウィザーズ" width="150" height="150" /> 
</div> 
というわけで、「銃弾なんてシャレにもならん！」という気運が高まったのが1990年代半ば。90年前後からヒップホップで暴力が生々しく語られてきたことも、おそらく影響しているのだろう。新たなチーム名が募集され、「スタリオンズ」「シー・ドッグズ（たぶんアザラシのこと）」などの動物系、「ドラゴンズ」「ウィザーズ」といったファンタジー系、意味不明な「エクスプレス」などが最終選考に残り、やがてワシントン・ウィザーズが誕生したわけである。

どれもこれも著しく必然性を欠くなか、ウィザーズに決まった理由は……当然、頭韻でしょう！チーム名はW×W、おまけにロゴの魔法使いのオッチャンのボディまでWで、Wづくしである。

ところで。前回ちょっと触れた元祖RPG（ロールプレイングゲーム）こと「ダンジョンズ＆ドラゴンズ」は、Wizards of the Coastなる会社が保有するブランドだ。このWizards of the Coastも「所在地＝ワシントン」とあったので、「おお、“ウィザーズ”の必然性がここにも！」と思ったのだが……よく見たら、ワシントンはワシントンでも、西海岸はワシントン州。しかもなぜかロゴは、ロサンゼルス・レイカーズふうの配色なのでありました。]]>
        
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    <title>第二回 ： ブレッツ→ウィザーズの頭韻数十年史（前編）</title>
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    <published>2006-12-27T08:21:38Z</published>
    <updated>2008-06-11T06:58:05Z</updated>
    
    <summary>ワシ、実はファンタジー好きである。こんな顔はしているが。 おりしも映画界はファン...</summary>
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        <name>jsports</name>
        
    </author>
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/">
        <![CDATA[ワシ、実はファンタジー好きである。こんな顔はしているが。

おりしも映画界はファンタジーづいている。『ハリー・ポッター』シリーズはもとより、三大エピック・ファンタジーと呼ばれる『指輪物語』『ナルニア国ものがたり』『ゲド戦記』の全てが映画化され（まあゲドは本国ではなく日本で、だが）、新手の『エラゴン』もかなりの大作映画となった。2007年には、元祖RPG（ロールプレイングゲーム）こと「ダンジョンズ＆ドラゴンズ」から派生したファンタジー小説『ドラゴンランス』がアニメ映画化されるようだし……。ちなみに『エラゴン』にはジョス・ストーンが出ているから、ブルー・アイド・ソウル好きは必見だ！まあ、ワシとしては、ザ・ロック主演の『スコーピオン・キング』の続編が何よりも待ち遠しいのだが。

さて、ファンタジーに欠かせないものといえば魔法使い。つまり「ウィザード」である。というわけで、今回はワシントン・ウィザーズの話をしよう。

とはいえ、いささか回りくどい話なのだが……。<br />



日本にもともとなかった文化だからか、「韻を踏む」という概念は、日本において理解度が不十分だったり、逆に過剰に捉えられていたりする。たとえば日本語ラップ・アーティストの一部は、未だもって韻というものを理解していないと思う（韻がナンボのもんじゃい、音楽としてカッコ良ければええんや！という姿勢なら、それはそれで正論だ）。また、一時期、社会問題になった騒音おばさんのことを形容する際に「ラップを踏む」と書いていた（意味不明）週刊誌もあったが、これなぞは「韻とは“踏む”ものだ！」という記者の思いだけが一人歩きしてしまった例だろう。

なぜにこういう話をしているかというと……ラップの起源である英語詩、ひいてはヨーロッパ語詩の世界には、「韻」といっても脚韻と頭韻があるのだ。

すごく乱暴に説明すると……脚韻とは語末の母音の形を合わせるもの（本当は子音も関係する。ラップの文脈で「ライム＝韻」と称されているものは、実は専門的に言えばassonance＝母音押韻でしかないのだが……話がさらにややこしくなるので省略）。それに対して頭韻とは、語頭を同じ子音で揃えるものだ。

おそらくはラテン（つまりローマ帝国）起源の発想である脚韻に対し、頭韻はゲルマン起源。だから英語は本来、頭韻の詩を作っていた文化なのである。

閑話休題。<br />


こんなに頭韻、頭韻と語ってきたのは、チーム名決定に際して、この要素が重視されることがあるように見えるからだ。

<div class="image left">
<img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/sonics.gif" alt="シアトル・スーパーソニックス" /><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/nets.gif" alt="ニュージャージー・ネッツ" />
</div>
たとえば、ニュージャージー・ネッツ。あるいはシアトル・スーパーソニックス。この二つは、都市名とチーム名がそれぞれNとSで始まっているから、絵に描いたような頭韻志向のネーミングと言えよう。

また、ニューヨーク・ニックスも。スペルで書くとNew York KnicksだからNとKで全然違うわけだが、Knicksの頭のKは実際には発音しないわけで、音だけみれば要するにNとNだ。これまた頭韻志向である。

これらより若干複雑で、手が込んだパターンとなっているのが、クリーヴランド・キャヴァリアーズだ。カタカナで書くと実感しづらいが、Cleveland Cavaliers。つまり、都市名、チーム名ともにCとLとVが入り乱れる構成となっている。単純な頭韻だけでは飽きたらず、都市名とチーム名の両方が同一の語感で統一されている、とでも言おうか。結果として、『すすめ!! パイレーツ』に出てきた「オクラホマ・オカマーズ」に近い結果となっているのが興味深い（もちろんオカマーズは野球チームだが）。

<div class="image right">
<img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/cavaliers.gif" alt="クリーヴランド・キャヴァリアーズ" />
</div>
クリーヴランド・キャヴァリアーズ

この「キャヴァリアーズ＝オカマーズ」の系譜につらなるのが、ワシントン・ウィザーズの前身、ボルティモア・ブレッツだ。スペルで書くと、Baltimore Bullets。BとLとTが入り乱れ、都市名とチーム名の音感が統一された構成となっている。

しかし！ 本拠地の（微妙な）移動とあいまって、ブレッツ→ウィザーズの歴史は、頭韻とイメージとのせめぎ合いの数十年、となってしまったのだった……（<a href="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/2007/02/post_2.html">次回に続く</a>）

<p class="clear"></p>]]>
        
    </content>
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    <title>第一回 ： DADA ─ 爆走！ ヒップホップ魂</title>
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    <published>2006-11-30T07:02:24Z</published>
    <updated>2008-06-10T08:11:52Z</updated>
    
    <summary>ワシゃ本職は黒人音楽雑誌『bmr（ブラック・ミュージック・リヴュー）』の編集です...</summary>
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    </author>
    
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        <![CDATA[ワシゃ本職は黒人音楽雑誌『bmr（ブラック・ミュージック・リヴュー）』の編集ですが、バスケットボールとヒップホップ風俗との関係に魅せられています。そんなわけで、バスケットボール（主にNBA）に関連したカルチャー（？）・コラムを書くことになりました。

こんな顔（写真参照）はしてますが、本質は誰よりもナード（オタク）なワシですので、あくまでもナーディに、あくまでも些細なことに着目し、あくまでも重箱の隅をつつくような内容のコラムをお届けしようと思います（敬語文体はこれにて終了）。
<br />


第一回のテーマはDADAだ！

バスケットボールに特化したスニーカー・ブランドといえばAND1が挙げられるのだろうが、ワシがイチオシしたいのはDADAである。そのキャラの立ち具合、暴走するアイデア、等々がなんともヒップホップなブランドだからだ。

ナイキにしろリーボックにしろアディダスにしろAND1にしろ、スニーカー・ブランドはアスリートと契約を結び、モロモロの物資を提供したり（時にはそのアスリートの名を冠したシューズ＝シグニチャー・モデルを発売したり）する代わりに、ブランドを宣伝してもらうわけだが、このDADAは特に「アティテュード」があるアスリートと契約する傾向がある。「アティテュードがある」とは要するに、ヒップホップ的なガラの悪さ爆発！という意味である。

たとえば、かつてDADAの代名詞的存在だったクリス・ウェバー（現フィラデルフィア・76ers）。しょっちゅうマリファナ所持がバレて捕まったりというだけでもヒップホップ（賛美しているわけではありません）な彼は、C-Webb名義でラッパーとして活躍していたこともある。ラッパーとしてのデビュー曲のタイトルは、あまりにストレートな“Gangsta Gangsta”。アルバムには『2 Much Drama』というタイトル（問題山積み！くらいの意味）がつけられておりました。

このウェバーは一時期、DADAの一部門の社長まで務めていたのだが、その後、「なんでワシのクリエイティヴなアイデアを活かさんのや！」とDADAを相手取って訴訟を起こした。その内紛ぶりもヒップホップらしくて微笑ましい。
<br />


そして、もう一人。10年ほど前のコーチ首締め事件でNBA史にその名を刻んだ、ラトレル・スプリーウェルだ！

自動車＆バイクの改造業も営むスプリーウェルは、クルマが止まってもタイヤの中心部のリムだけ回転し続けるシステム「スピナー」の先駆者としても知られる。そのスピナー好きを活かしたのが、クルクル回るホイール（のようなもの）が脇についたスニーカー、その名もSpree'sだ！　歩行の際にどこからか吸気されたエアが、ホイール部分に注入され、回転する仕組になっていると思しい。ワシも一足持っているが、大事に大事にチビチビはいているぞ。（写真1）
<br />


クルクル回るSpree'sも凄かったが、さらに大掛かりで、なおかつ実用的な暴走ぶりを見せているのが、DADAの最新アイテムCODE M（写真2）。これがなんと、MP3内蔵のスピーカー・シューズなのだ！　もっとも、同じような試みならナイキでもあったのだが、なんといってもDADAには爆走するヒップホップ・マインドがある。

このCODE M、専用ヘッドフォンに音を飛ばして普通のヘッドフォン・ステレオとして使うこともできるのだが、せっかくだから自分のテーマソングをガンガン鳴らしながら歩かないと。でも、当たり前だけど電車等の交通機関内では自粛しましょう。のみならず、公共の場所、特に屋内では状況を考えて使うべし。

ちなみに、気になる電源は充電式。これで、Spree'sの空気圧システムを応用して、電気も自家発電でまかなえるようになると最高なのだが……今後の研究・開発を待ちたい。
<br />


これは奇遇としか言いようがないのだが、クリス・ウェバーとラトレル・スプリーウェルは、どちらもゴールデンステイト・ウォリアーズからNBAキャリアをスタートしている。

その「ゴールデンステイト・ウォリアーズ」の名を冠したヒップホップ・ユニットがある（あった、かな？）。その一員としても知られるのが、西海岸の人気ラッパー、イグジビット（Xzibit）。これまた奇遇で、DADAはそのイグジビットのシグニチャー・モデルも作っているのだ！（写真3）

まあ、ヒップホップ・アーティストと契約を結んで、そのシグニチャー・モデルを作るなんてことは、今やどこのシューズ・ブランドでもやってること。しかし、ジェイ・Z！とかネリー！とかエミネム！とか50セント！とかのストレートにスーパースターな人選ではなく、自動車改造番組『Pimp My Ride』の司会として人気を集めているものの、それでもアンダーグラウンド臭の抜けないイグジビットを起用するあたり、「ヒップホップをわかってる」感がにじみ出ていて素晴らしい。

次はザ・ゲーム（プロレスラーではなくラッパー）あたりのシグニチャー・モデルをお願いしたいものだ。

<div class="image">
<img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/01_1.jpg" alt="Spree's"class="left"  /><img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img//01_2.jpg" alt="Spree's" class="left" />

（写真1）
Spree's：バスケ、クルマ、スニーカー……それがスプリーウェルさ！
<p class="clear"></p>
</div>

<div class="image">
<img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/01_3.jpg" alt="CODE M" class="left" />

（写真2）
CODE M：個人的にはヘッドフォンなぞ要らんと思う。でもグレイト！
<p class="clear"></p>
</div>

<div class="image">
<img src="http://www.jsports.co.jp/blog/basketball/nba/culture/img/01_4.jpg" alt="イグジビット" class="left" />

（写真3）
イグジビットさん、いつにまして人相悪いです
<p class="clear"></p>
</div>]]>
        
    </content>
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