ステポーティング・ニュース紙の記事で、ドラフトの2005年組は乏しいものなるかもというのがあった。目を通してみると、オフの間に契約延長で合意した1巡目指名のプレイヤーはわずか4人。そのうちの2人は、すでにスタートして認知されているデロン・ウィリアムスとクリス・ポール。残る2人はNO.1だったアンドリュー・ボーガット、23位指名だったキングスのフランシスコ・ガルシアだけという状況だ。
現在の労使協定では、1巡目で指名されたプレイヤーは、3年契約が保証される。3年目のシーズンが終わった後のオフの間、契約延長が可能。ポールやウィリアムスらは、この期間で所属チームとの契約延長に合意している。この記事によると、トップ10で指名されたプレイヤー3人は、10月31日までの契約延長で合意することなく、今シーズン終了後に制限付きフリーエージェントになることが確実だという。
NO.2で指名されたホークスのマービン・ウィリアムスは、最近の2シーズンで先発スモールフォワードに定着した。しかし、ホークスが来シーズン以降も戦力として計算しているかといえば、微妙な状況にあるのだ。しかし、この期間で契約延長に合意できなかったとしても、次のオフにフリーエージェントになっても制限付き。制限付きフリーエージェントは、他のチームから出た契約の申し出にサインしても、7日後までに所属チームが同じ条件を出せば残留となる。チームが契約延長を急がないのは、制限付きフリーエージェントというシステムによるところが大きい。
とはいえ、ドラフトの2005年指名組は、期待にこたえ切れていないプレイヤーが多い。クリッパーズが12位で指名したロシア人のヤロスラフ・コロレフは、出番がほとんどないまま2年でNBAを去った。29位のウェイン・シミエンも、現在はNBAでの所属先がない。13位指名のショーン・メイ(ボブキャッツ)は、故障の連続で通算58試合しか出場していない。20位指名のジュリアス・ホッジも、トレードとカットをすでに経験し、現在はNBAで生き残れるか否かの厳しい状況に置かれている。
10位指名のアンドリュー・バイナム、17位指名のダニー・グレンジャーのように、スターターとして今後も飛躍が期待できるプレイヤーもいる。しかし、全体を見渡すと、2005年のドラフトは外れ年と言わざるを得ない。ポールとD・ウィリアムスの際立った活躍がなければ、史上最悪のドラフト・イヤーと言われたとしてもおかしくない。
2005年のNBAドラフトで指名されたプレイヤーのリスト&スタッツのリンク先は次のとおり。
http://www.basketball-reference.com/draft/NBA_2005.html
Takashi Aoki
NBA専門誌「HOOP」の編集者から98年秋にフリーのバスケットボールライターとなり、ミシガン州デトロイトを拠点に取材を続ける。 最近のお気に入りプレイヤーは、昨年のヨーロッパ選手権優勝と、世界選手権でアメリカを倒す原動力となったギリシャ代表のガード、 セオドロス・パパルーカス。NBAでは人間性のよさを理由に、ドウェイン・ウェイド、エルトン・ブランド、マイケル・レッド、チャウンシー・ビラップス、 パウ・ガソルがお気に入りのトップ5。