Aoki's Eye

デトロイト発 青木崇のコラム

2008年09月24日

飛躍が期待できそうな若手として、この3人に注目!

 北京オリンピックがあったこともあり、NBAのシーズンオフは例年以上に早く過ぎ去った気がする。キャンプインまで1週間、最初のプレシーズンゲームまで2週間を切った。今シーズンもみどころの多い1年となりそうだが、今回は注目してほしい若手を紹介する。

★ダニエル・ギブソン(キャブス)
 ルーキーだった一昨シーズンのプレイオフ、ピストンズとのゲーム6で31点を記録し、キャブスのファイナル進出に貢献。昨シーズンのルーキー・チャレンジでは、11本の3Pシュートを決めるなど、大舞台で実力を発揮できるタイプだ。抜群のシュート力を持つガードであり、レブロン・ジェームスから絶大な信頼を得ている。

 このオフに5年間2080万ドルで契約を手にしたことからも、キャブスが大きな期待を寄せているのは確か。故障を回避し、25~30分の出場時間を確保できれば、昨シーズンの平均10.4点を大きく上回ったとしても、驚くべきことではない。

★ロドニー・スタッキー(ピストンズ)
 昨シーズンは開幕前に左手を骨折し、NBAデビューが約2か月遅れた。しかし、チャウンシー・ビラップスの控えとして、シーズンの経過とともに活躍の機会が増加した。プレイオフになると、ビラップスが欠場したマジックとのゲーム4と5で勝利に貢献。特にゲーム5では15点、6アシスト、0ターンオーバーという数字を残した。

 196cmとポイントガードとして身長が高く、フィジカルなプレイに対応できる強靭さもある。ピストンズに欠けている1対1からドライブが武器で、ファウルを奪ってフリースローで得点を稼ぐこともできる。新指揮官となったマイケル・カリーは、スタッキーについて6人目のスターターと口にしていることからも、得点源の一人になる可能性は十分にある。

★ジュリアン・ライト(ホーネッツ)
 運動能力がすばらしいスイングマンだが、ルーキーシーズンでは十分な出場機会を得られず、3.7点のアベレージに終わった。それでも、マーベリックスとのゲーム4で11点を記録するなど、プレイオフではチームのカンファレンス・セミファイナル進出に貢献。バイロン・スコットコーチは、「平均で15~20分プレイしなければ、私はガッカリするだろうとジュリアンに伝えた」と語るなど、2年目の飛躍を期待する。

 だが、ホーネッツはこの夏にライトと同じポジションでプレイするベテラン、ジェームス・ポージーを獲得。キャンプやプレシーズンでいいプレイができなければ、ローテーションから外れる可能性もある。ライトは厳しい状況に置かれているが、質の高いNBAプレイヤーになる潜在能力は十分にある。個人的には、MIP候補の一人と見ている。

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Profile

Takashi Aoki

NBA専門誌「HOOP」の編集者から98年秋にフリーのバスケットボールライターとなり、ミシガン州デトロイトを拠点に取材を続ける。 最近のお気に入りプレイヤーは、昨年のヨーロッパ選手権優勝と、世界選手権でアメリカを倒す原動力となったギリシャ代表のガード、 セオドロス・パパルーカス。NBAでは人間性のよさを理由に、ドウェイン・ウェイド、エルトン・ブランド、マイケル・レッド、チャウンシー・ビラップス、 パウ・ガソルがお気に入りのトップ5。

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