December 29, 2011 8:00 PM / レポート
脅威のメンタルタフネスで決勝まで勝ち上がってきた尽誠学園に対し、延岡学園は1Qで勝負を決めてしまった。ベンドラメ礼生を軸にしたゾーンプレスでターンオーバーを何度も誘発させ、そこから着実に得点したことが最大の勝因。セネガルからの留学生、ジョフ・チェイカ・アハマドバンバの高さとインサイドでの強さも延岡学園の強みだが、ベンドラメ、寺原、黒木亮、キャプテンの岩田大輝の4人は、北郷純一郎コーチの指導下、3年間みっちり鍛えられてきた選手たちだ。
ゾーンプレスでの動きは、正に息がピッタリという言葉が当てはまる。スティールが決まる瞬間にベンドラメや寺原は必ず前に走っており、間髪入れずの速攻でフィニッシュするシーンは、今大会中何度も見られた。チーム・ディフェンスのよさについてベンドラメは、「延岡学園は全国に出て通用するプレイヤーが5人いるわけじゃなけど、(信頼できる)控えがいるという安心感はある。3分間全力でディフェンスすれば、他の選手がつないでくれる。スタメンの5人だけでなく、みんながいるからこそあのようなディフェンスができる」と語る。

山田将吾の12分30秒以外、決勝戦における控え選手の出場時間は非常に少なかった。しかし、延岡学園の強さは、選手層の厚さを抜きに語れない。規定によって今大会出場できなかったジャニ・パプ・マリック・スイラ(1年)の入学により、AチームとBチームの5対5では、センターのマッチアップでハンディが生まれなくなる。そんな状況下で練習を続けてきた結果、控えで構成されるBチームのレベルアップにつながった。
地元の大会でAチームとBチームが決勝で対戦した際には、Bチームがあわや勝利という試合になったという。そんなことがあったくらいだから、北郷コーチが「完成度の高いチームだった」と認めるのも当然と言えば当然。プレッシャーを感じながらも圧倒的な強さを発揮しての3冠達成は、他のチームにない選手層の厚さを証明するものだった。
Text by Takashi Aoki
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