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陣内貴美子の気まぐれシャトル便


インターハイ記事一覧

5月21~22日、ヨネックスの震災復興支援活動「スポーツで笑顔プロジェクト」の一環として、小椋久美子さんと岩手県の大船渡市、釜石市を訪ねたことは先月ふれました。大船渡には約120人、釜石には約200人が参加してくれ、チャレンジマッチや講習会、サイン会、抽選会などを実施したんですが、高校生にとっては、インターハイ予選直前。最後の挨拶のとき私は、ちょっと考えてこういいました。

「この過酷な環境を言い訳にせず、バドミントンではベストを尽くしてください」。
 
取りようによっては、配慮に欠ける言葉です。ただ私は彼ら、彼女らの目の輝きに、言葉は厳しくてもわかってくれる、という強さを感じたから、あえて口にしたんです。帰京後に届いた彼らからの寄せ書きには、数人が「言い訳にしないで頑張ります」と書いていてくれました。思いが伝わって、ジ~ンときましたね。
 
また、シャトルを追い、笑顔のあふれる子どもの顔を見たお母さんの一言。「うちは全部津波で流されました。なにも残っていないと絶望的に思ったけれど、子どもの笑顔だけは残っていました。だから、頑張れそうです」。さらに、「せっかく来てくれたのに、なにもないけど……」と、三陸名産のお菓子『かもめの玉子』を持たせてくれた方。日々の暮らしさえ大変ななかで、このあたたかさ――少しでもお手伝いができれば、と出向いたはずなのに、元気づけられたのはこちらのほうでした。
 
宮城県のインターハイ予選は、先週末に終わっているはず。あの子たちの結果はどうだったのかなぁ……今週末には茨城県の土浦へ、7月には宮城へ出向く予定です。

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夏っ!明日からは甲子園も始まりますねぇ。バドミントンの甲子園にあたるのが先ごろ終わったインターハイ。うれしかったのは、最終日に男子シングルスと女子ダブルスをNHKが中継してくれたことです。女子シングルスで優勝した高橋沙也加選手(高岡西)などは、スポーツ紙でも大きくとりあげられていましたね。 それだけ、バドミントンの認知度が上がってきたんでしょう。
 
男子団体では、埼玉栄が史上初の6連覇という偉業を達成しています。それにしても強い。埼玉栄は、個人戦でも1、2位を独占しているんです。それだけ強いと、「日本一になりたい!」と思う選手が、いい環境を求めて各地から集まってきて、さらに強くなるという図式。高校野球では、地元の子どもたちでやるのが本筋で、越境入学は好ましくないという見解のようですが、う~ん、一概にはいえないところもありますね。
 
だって、インターハイで日本一になるチャンスは最高でも3回しかないんですから、より強いところでプレーしたいと思うのは人情でしょう。また少子化の時代、私立の学校はスポーツで特徴をアピールしたいという事情もあります。なにより義務教育じゃないんですから、選択する権利は選手のもの。たとえば、すばらしい音楽の才能を持った子が、才能を伸ばす環境を求めて地元を離れても、だれも止める権利はありませんよね。
 
私が高校生のころ、越境入学というのはほとんどありませんでした。でもいまは、そういう時代ではないのかもしれません。

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いやあ、梅雨明けしたと思ったらいきなりの猛暑!最近の地球温暖化は、さあこい、真夏!という心の準備もさせてくれません。
 
夏といえば思い出すのが、高校時代のインターハイです。とにかく暑い!当時の体育館はエアコンなどなく、しかも空気が流れるのを避けるために締め切ったままで試合をするので、40度は楽々越えるんです。また団体戦と、個人の単複があるので、強ければ強いほど試合数が増えていく。すべて決勝まで勝ち進んだとしたら、5日間で20試合以上もザラですね。
 
というわけでインターハイとなると、相手もそうですが暑さも難敵なんです。スタミナの消耗は激しいし、熱中症になると足がつってくる。

で、高校時代には、思わず絶句するような暑さ対策をやりましたよ~。熊本はただでさえ暑いのに、炎天下、トレーナーを着込んで走ったり、6畳くらいの部屋で真夏にストーブをたき、その中で30分ほどジッと耐えたり。ボクサーの減量じゃないんですから……。
 
でも、おかげで!高校3年のとき(1981年)には団体、シングルス、ダブルスと三冠を獲得することができました。 フレッシュな高校時代だから、そんな過酷な連戦にも耐えられたんですよねぇ。今年のインターハイは沖縄で、バドミントンの会場は糸満市。聞いただけで、暑くなってきますよね。しかも、メイン会場以外はエアコンもなさそうだとか。私たちの時代ほど無茶な暑さ対策はしていないでしょうが、インターハイといえばそれでも、高校時代の大目標。気持ちで、暑さを吹き飛ばしましょう。とはいえ、無理は禁物ですよ。室内でも熱中症になるんですから、こまめに水分と塩分補給を、ね。

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潮田玲子選手と

「私もシャトル便に載せてくださいよ~」という玲ちゃん(左)の要望にお応えしました

この季節になると思い出すのが、インターハイです。とにかく暑い!風がご法度のバドミントン、いまは空調のある体育館も増えていますが、私が出ていたころは体育館は完全に閉めきり、おまけに暗幕で光を遮断して、会場内は確実に40度以上はありました。そんななか、トップクラスは団体・単・複の3種目に出ますから、5日間ではトータル20試合前後に出場することになります。いくら若くても、これはバテますよ。熱中症から熱けいれんする選手もザラにいました。

で、大会前は暑さに負けないような対策をするわけです。以前、バルセロナ五輪前の暑さ対策について書きました。梅雨どきの沖縄、汗だらだらでハードな合宿をしたら、本大会の会場は冷房がガンガンだったというオチですが、熊本中央女子高校時代はもっと過酷でした。締め切ってストーブをたいた6畳間に、トレーナーとアップスーツ着用で1時間。ただでさえ暑い熊本ですから、これはもうサウナ状態です。その効果かどうか、おかげで陣内は、81年のインターハイでは、三冠を獲得することができました。

とはいえ、足がつるのは熱中症の兆候なのに、「練習が足りないからだ!」と、さらに走らされていた時代の話です。全国のプレーヤーの皆さん、これからの季節、熱中症予防のため、こまめな水分補給を心がけてくださいね。

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去年のインターハイで、2年生としては30年ぶりに三冠を獲得した松友美佐紀選手(聖ウルスラ学院英智)をご存じですか。昨年の全日本総合で、高校生ながらベスト4に進出し、準決勝でオグシオと対戦したペアの小柄なほう、といえばご記憶にあるかもしれません。パートナーの高橋礼華選手は1学年上で、今度卒業しますから、松友選手は高校では別のパートナーとダブルスを組むことになります。

私の現役時代、ヨネックスでは、最初は高峯尚子さんと組んでいました。熊本中央女子(現熊本中央)高校の1年後輩。寮も同じ、遠征に行けば部屋も相部屋、練習はもちろん休日も行動をともにしていました。スポーツ界でも芸人さんでも、コンビというのはプライベートでは別行動する、とよく聞きますが、高峯さんとはともかく、「なんで?」というくらい、いっしょにいたんです。次のパートナー・森久子さんは対照的に、バドミントンはバドミントン、プライベートはプライベート、と一線を引くタイプでした。

でも、パートナーが代わってすぐというのは、割合いい結果が出るものなんですよ。新鮮味もあるし、お互いが相手を気遣うし、ガマンもするし、それがプレーにも現れるんでしょうね。現に森さんと組んだ88年には、全日本社会人と全日本総合で優勝しましたし、バルセロナ五輪も森さんと出場したんです。

そこで、松友選手。高校生の場合、エースは単複でフル回転するので社会人とは事情は異なりますが、パートナーが代わっても、それほど心配することはないんじゃないでしょうか。いずれにしても、将来有望なナショナル候補には違いありません。気は早いですが、2年連続インターハイ三冠ともなれば、これもまた30年ぶりの偉業だそうです。

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このブログについて

プロフィール写真【陣内貴美子】
1981年から12年間日本を代表するバドミントン選手として世界を舞台に活躍。とりわけ、91年の全英選手権女子ダブルスでは、バルセロナ五輪優勝の鄭素英(チェン・ソーヤン)/黄恵英(ハン・ヒー・ヤン)組に惜敗したものの接戦を演じるなど、文字通り世界のトッププレーヤーとして、高く評価された。92年、バルセロナ五輪引退後も、全国でのバドミントン講習会・講演会など競技の普及に務めている。

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