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陣内貴美子の気まぐれシャトル便


ヨネックス・オープン・ジャパン記事一覧

先週の土曜日、湯木博江(新沼ひろ映)さんのお通夜に参列しました。1200名の方が名プレーヤーとの早すぎる別れを惜しみ、翌日の告別式も、参列者は600名にのぼったといいます。お通夜のあと、先輩方の思い出話を横で聞きながら、湯木さんがどれだけ偉大だったかをあらためて感じました。
 
その湯木さんが、毎年楽しみしていたYOJは、今日が準々決勝です。私は21日、会場に出向きました。台風15号が首都圏を直撃し、東京ドームのプロ野球も中止になるなか、足を運んでくれた方1,500人の前で池田信太郎/潮田玲子ペアは、すばらしい立ち上がりを見せます。しかし、インドペアの巧みなサーブで流れを変えられて悔しい逆転負け。試合後玲ちゃんは、「相手の流れに対応できなかった」と、めずらしく目をうるませていましたが、それほど、ホームでのこの大会に賭ける思いが強かったのでしょう。過去3年続けてベスト4以上に進んでいたスエマエも、中国の若手ペアの勢いを止めることができないまま、残念な初戦敗退となりました。
 
しかし!きのうはケン坊こと田児賢一選手がSSでは久々の8強入りし、藤井瑞希/垣岩令佳組、松尾静香/内藤真実組らも今日の準々決勝に進出しています。そして昨日敗れたとはいえ、16歳の高校2年生・奥原希望選手も、世界ランク11位のLIU Xinをあと一歩まで追い詰める大健闘でした。私たちに「あなたなら、日本を強くできるはずよ」と、ずっとエールを送り続けてくれた湯木さん。歴史を受け継ぐ頼もしい後輩たちの活躍を、見守っていてください。

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今週はSSの中国マスターズ、そして来週はいよいよYOJ2011と、五輪レースもちょうど折り返し点にかかろうとしています。先日、玲ちゃんこと潮田玲子選手と『かねいし』で、いっしょに食事をしました。池田信太郎選手とのミックスダブルスは現在、世界ランキング15位。グレードではSSのひとつ下ながら、グランプリゴールドでは今季、準優勝の経験もあります。食事中、話題になるのは、やはりバドミントンのコト。

「世界選手権も2回戦負けでしたが、その負けた相手は、最終的に銀メダルを獲得したんです。1ゲーム先取していたし、世界のトップにも勝てないことはない、という手応えがあります」

混合に専念して3年目。トップ級の多くがほぼ完成に近いのに比べ、伸びしろはたっぷりありますから、練習を積み、試合を経験すればするだけ、自分たちの力になっていくのでしょう。玲ちゃんはいいます。

「北京五輪のあと、いったんは目標を見失いましたが、ロンドンを目ざすいまは、北京前とはまた違う充実感がある。ミックスに挑戦して、よかったと思います」。

別の日に会ったり、メールする機会があった信太郎君も手応えを感じているようで、2人から共通して出てきた言葉は、「世界の混合ダブルスは、勝つか負けるか紙一重!」2人の充実した表情を見ていると、なおさらYOJが楽しみです。皆さん、イケシオはじめ日本代表選手たちの頑張る姿を、ぜひ会場で観て応援してあげてください。

写真

『かねいし』ご来店写真。まん中は日本テレビアナウンサーの森麻季さんです。

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全日本実業団は、男子がトナミ運輸、女子がパナソニックの優勝。さて先日、今年で30回目を迎えるヨネックスオープンジャパン(YOJ)2011スーパーシリーズの記者発表が行われました。9月20日から25日まで、東京体育館で行われるこの大会。過去29回、日本選手の優勝はありませんが、今回は期待できますよ~。まずは「一番好きな大会で、一番勝ちたい大会」という男子シングルスの田児賢一選手。なんといっても、昨年全英OPの準優勝は世界を驚かせました。また佐々木翔選手は、今季のインドネシアOPで、五輪と世界選手権王者の中国選手を連破と絶好調。女子シングルスは、今季全英OP準優勝の廣瀬栄理子選手の安定感が光りますね。

ダブルスも期待。男子ではインドOPでSSを初優勝した平田典靖/橋本博且組、そして女子がすごい!同じくインドOP優勝の末綱聡子/前田美順組、全英OP準優勝の藤井瑞希/垣岩令佳組、同大会ベスト4の松尾静香/内藤真実組は、世界ランキングの3~5位を占めるという充実ぶりです。もちろん!人気者のイケシオこと混合の池田信太郎/潮田玲子ペアも、順調にランキングを上げてきました。

今回は、世界の上位が集結するうえ、しかもプレオリンピックイヤー。ポイント獲得を目ざして、「五輪レースが始まり、海外選手も目の色を変えてきますね」と池田選手。勝ったとき、負けたときの感情表現が、レース開始前とは明らかに違うといいます。「日本代表でもそうですよ。遠征先で早く負けた選手は、勝ち残った選手の応援に回るんですが、応援しながらもどこか複雑な、もどかしそうな表情になるんです」。

オリンピックの出場権は、来年の5月3日時点の世界ランキングで最終的に決まるのですが、ダブルスでは、上位8位以内に入っていたとしても、1国あたりの出場枠は最大で2。ことに女子など、日本代表といえどもそれぞれがライバルというわけです。みんなオリンピックを目ざしているがゆえに、過酷なレースです。そんな日本選手を含め、世界トップの争いを目の前で見られるのが、YOJ2011。ぜひ皆さん、応援よろしくお願いします。

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玲ちゃん(左端)は、「暑さ対策と、五輪レースに気合いを入れるため」に、前日、ばっさりと髪を切ったそうです。すごく似合ってますよね

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YOJは今日が準々決勝!日本勢は昨年準優勝の末綱聡子/前田美順組、昨年3位の廣瀬栄理子選手、そしてSSでは初めてのベスト8に進んだ打田しづか選手が残っています。今回印象的だったのは、昨日敗れはしたものの佐々木翔選手。22日、世界ランキング4位のスーパースター、タウフィック・ヒダヤット選手を破ったんです。2ゲーム目にマッチポイントを握られながら、辛抱して泥くさく逆転し、ファイナルも接戦から得意のスマッシュで抜け出しました。
 
こういう勝利は本人にも自信となりますが、ほかの選手に与える勇気も大きい。日本選手でも世界でやれるんだ、と奮い立たせてくれるんです。ランキング上位が集うSSで勝ち上がるのは、ことに男子シングルスでは至難の業です。今回も佐々木、山田和司、上田拓馬、そして期待の田児賢一選手が8強進出を逃しましたが、山田選手が世界選手権で30年ぶりのベスト8に進出したように、確実に力はつけていますね。
 
それにしてもびっくりしたのは、お客さんの多さです。注目のイケシオは敗退しても、昨日は3階席まで人で埋まりました。私の現役時代には、考えられなかったことです。それもこれも、世界を相手にする選手のがんばりがあってこそ。今日の準々決勝以降も、盛り上がりを期待しましょう。

YOJ2010

どうですか、この観客の数。選手には、声援がこの上ない後押しになるんです。

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先週の全日本社会人では、女子複の高橋礼華/松友美佐紀ら、5種目中4種目で新チャンピオンが誕生しました。ナショナル組の何人かは不参加でしたが、フレッシュな顔ぶれも着実に力をつけています。
 
さて来週は、いよいよヨネックスオープンジャパン(以下YOJ)。日本で行われる唯一のスーパーシリーズです。日本勢で楽しみなのはまず、3月の全英OPで、男子単44年ぶりの決勝に進出した田児賢一選手。日本のファンの前でプレーできるYOJには強い思い入れがあり、「優勝するという強い意志を持って練習している」と断言しています。また、8月の世界選手権では、山田和司選手が男子単では30年ぶりのベスト8に進出と、田児選手の活躍は「俺たちでも世界と戦える」と、ほかの選手にも勇気を与えているのではないでしょうか。
 
女子単では、なんといってもエース・廣瀬栄理子選手。こちらも世界選手権では、ランキング1位の王儀涵に土をつけており、その再現があれば、YOJでも昨年の4強以上の可能性は十分です。さらに、6月のインドネシアOPでファイナリストとなった佐藤冴香は、若さを武器に一発がありますね。ダブルスでは、ペアを組んで3カ月で全日本社会人を制した早川賢一/遠藤大由組。スピードと意外性に富んだラリーは魅力たっぷりです。女子では、昨年この大会の準優勝・末綱聡子/前田美順組、日本の二番手藤井瑞希/垣岩令佳組、若い高橋/松友組に注目です。

そして!かわりばんこにケガに見舞われ、なかなかエンジンのかからなかった人気者・池田信太郎/潮田玲子のイケシオは、9月のドイツでの大会でベスト8と復調気配。世界ランキングを22位にまで上げて臨むYOJが、楽しみになってきました。むろん、海外のトップクラスもずらり。ぜひ、会場に足を運んでみてください!

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YOJ

マリナーズのイチロー選手は、10年連続出場のオールスター戦で美技を見せ、サッカー日本代表のGK・川島永嗣選手はベルギー、長友佑都選手はイタリア・セリエAへと移籍が決まり、日本人選手の海外での活躍、飛躍がうれしいですね。バドミントンも、負けていません。
 
先週もちょっとふれましたが、ヨネックスオープン・ジャパン(YOJ2010)が9月21日から26日まで、東京体育館で開
催されます。なんといっても今年の目玉は、スーパーシリーズ・ファイナリストの日本選手が3人(組)出場すること(予定)。今シーズンのSSはすでに6戦が終了しましたが、全英選手権の田児賢一選手、スイスOPの末綱聡子/前田美順組、そしてインドネシアOPの佐藤冴香選手と、いずれも準優勝なんです。しかも日本勢は、ト杯・ユ杯で男女とも銅メダル獲得とすばらしいシーズンで、こんなに日本が元気なYOJ、過去に例がありませんっ!

この大会に強い思い入れを持つ田児選手は「(全英決勝で敗れた)リー・チョンウェイや、林丹に勝つのが義務だと思っている。この大会は優勝を狙う」と力強く語り、去年準優勝だったスエマエの目標も「もちろん優勝」。2012年のロンドン五輪をめぐるポイント争いが本格化するのは来年ですが、選手としてはそれまでにできるだけ世界ランキング上位にいたいところです。上位にいれば、予選なしでSSの本選にストレートインできますからね。つまり8月の世界選手権、中国マスターズ(9月)、そしてこのYOJは、ロンドンへの助走路というわけですね。注目のイケシオにとっても、ここからが正念場です。
 
また大会のPR大使には、オグッチこと小椋久美子さんが就任しましたよ~。

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佐藤冴香選手

W杯の決勝は、オランダとスペイン。どちらが勝っても初優勝という顔合わせになりました。楽しみですねぇ!

さて、決勝トーナメントに進んだ岡田JAPANは、私たちに勇気をもらしてくれましたが、バドミントン界も元気ですよ。6月のSS、インドネシアOPで、佐藤冴香選手が準優勝!それもかつての世界ランク1位、周蜜選手ら、シード選手を2人破ってのものですから立派です。170センチのサウスポーで、フィジカルの強さはこれまでの日本選手にはなかったものです。2008年の世界ジュニアで2位となって頭角を現すと、昨年からナショナル入りのまだ19歳。大切な素材ですね。
 
本人が「自信になりました」と語っているように、そう、なにが大きいって、バドミントンが盛んな国で上位に行ったのが大きいんです。私もインドネシアの大会で、当時売り出し中だったスシ・スサンティという地元の選手に勝ったことがあるんです。のちにバルセロナ五輪で、金メダルを取る選手。試合中はそれはブーイングの嵐でしたが、期待の若手に勝ったものだから、翌日は新聞の一面にでかでかと載りました。そうすると町を歩いていても、インドネシアの人たちが「ジンナイ、ジンナイ」と声をかけてくるんです。
 
名前がイッキに知られるとなると、それからの対戦相手も私のことを過剰に意識してくれるようになります。その分、こちらはやりやすいですよね。だから、佐藤選手の準優勝は大きいんです。またインドネシアでは2008年に、末綱/前田組も準優勝したことがありますから、日本の層の厚さをアピールしたことにもなる。次のSSは、9月のヨネックスオープン・ジャパン。楽しみになってきました。

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皆さん、ご覧になりましたか?そう、ヨネックスオープンジャパンで、末綱聡子/前田美順ペアがやってくれました。19年前の私たち以来の決勝進出。そんなに久しぶりなの?とこっちもビックリしましたが、快挙です。また潮田玲子選手もミックスでがんばっていますし、小椋久美子選手も必ず戻ってくるはず。皆さん、期待してください。

さて、あ~、ワクワクしますね。今日の夜中(正確には明日未明)には決まるんですから……なにがって?もちろん、2016年のオリンピックの開催地です!デンマークのコペンハーゲンで開かれるIOC総会で、開催都市が決まるのは日本時間の3日午前1時半ごろ(現地時間2日午後6時半)です。

東京が、国内の立候補都市に決まったのは06年8月。それから3年間、コツコツと展開してきた招致活動が報われるかどうか、もうカウントダウンが始まっています。07年の9月、五輪開催に立候補したのは7都市で、昨年6月の一次選考で残ったのが、東京のほかにシカゴ(米国)、リオデジャネイロ(ブラジル)、マドリード(スペイン)の4都市。100人近いIOC委員の投票によって、この4つから開催都市が選ばれるわけです。

なんとか東京に決定してほしいですが、さまざまな憶測が飛び交っています。1次選考で高い評価だった東京は、国民の支持率の低さがネックとか、いやいや、国連で温室効果ガスの削減を明言した鳩山由紀夫首相の出席は期待できるとか。それならシカゴも、オバマ大統領が来るぞ、南米初の開催を目論むリオだって有力……などなど。過去の開催地決定では、本命といわれた都市が必ずしも選ばれるとは限らず、さまざまなドラマがありました。投票は、過半数に達する都市が出るまで、最下位を除外して繰り返されます。12年のロンドン五輪は、4回目の投票でようやく決定しました。一筋縄ではいかないでしょうが、果たしてどうなるか。決定はもうすぐです。

スエマエペア
先週のYOJ、準決勝に勝ち、決勝進出を決めたあとのスエマエです。翌日、残念ながら中国ペアに敗れてしまいましたが、この大会の日本勢では、私と森久子さんのペア以来、19年ぶりの決勝進出でした

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それにしても、原巨人は強かった!陣内が朝の散歩で出会った4月中旬から、一度も首位を譲ることなく優勝ですもんね。まだクライマックスシリーズが控えていますが、とりあえずV3おめでとうございます。

さて、いま開催中のヨネックスオープンジャパンは、今日が準々決勝。各種目ですばらしい熱戦が続いています。注目のイケシオは残念ながら敗退しましたが、本人たちもいっているとおり、1試合1試合コンビが合ってきたのがわかりますね。うれしいことに日本勢では、廣瀬栄理子選手、末綱聡子/前田美順組など、7人(組)がベスト8に進出!昨年は田児賢一選手、スエマエなど3人(組)が準決勝に進んで大会を盛り上げてくれましたが、今年もぜひ、その再現が見たいものです。

オリンピックの翌年とあって、ベテランだけではなく新鋭の活躍が目立つのが今年のSSの特徴です。そして、世界選手権が終わった9月開催という時期もあり、新しいスターが登場するのがYOJ。ことに女子シングルスでは、07年はティナ・ラスムセン(デンマーク)、08年は王儀涵(中国)と、いずれもこの大会でSSを初制覇した選手が直後にブレイクしています。いわば、世代交代を目論む新星の登龍門がYOJなんです。今年も、サイナ・ネワール(インド)などの躍進で、かつてのように中国勢の強さが絶対、というわけではありません。さあ、今日からがクライマックスですよ~!!陣内も、会場に出向くつもりです。

ティナ・ラスムセン

ティナ・ラスムセン(デンマーク)
Photo:Action Images/アフロ

王儀涵

王儀涵(中国)
Photo:築田純/アフロスポーツ

サイナ・ネワール

サイナ・ネワール(インド)

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YOJ(ヨネックスオープンジャパン)09まで、あと1カ月を切りました。気になるのは日本選手の活躍ですが、今回の大注目は、なんといっても女子シングルスの佐藤冴香選手(日体大1年)でしょう。ずっと無名でしたが、宮城・常磐木学園3年の昨年、インターハイで準優勝。世界ジュニアでも2位というすばらしい成績を残し、今シーズンからナショナル入りした、170センチの長身サウスポーです。

バドミントンはもともと、左利きが有利といわれています。シャトルの羽根の向きは一定ですから、右利きと同じ切り方で打っても、シャトルの軌道は微妙に異なってきます。右利きのそっくり裏返しではなく、見慣れないやっかいな軌道を描くわけです。そのうえ佐藤選手は、最初からややタイミングをずらすような変則的なフォームで、スマッシュの決定力がある。さらに、ダッシュ力などは男子選手顔負けで、抜群の身体能力を持ちますから、体のバランスがいいんですね。

日本からたった一人で参戦した6月のシンガポールOPでは、初めてSSの本選に進出したばかりか、当時世界ランク2位の周蜜(香港)を破ってベスト8まで進出しました。まだ18歳の新星。今後は、女子シングルスでまばゆく輝く予感がします。

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 早いもので、この12日からは日本リーグが始まります。懐かしいなぁ……日本リーグって、もちろん試合は厳しいんですが、選手にとっては楽しみでもあるんですよ。日本各地で生のプレーを見てもらえるし、団体戦だから、会社あげての応援合戦も盛り上がるんです。私は87年にヨネックスが優勝したとき、最高殊勲選手賞をいただいています!

YOJでの舛田・前田ペア

 オグシオ vs. スエマエなど、ナショナルチームの選手たちの激突が見ものですが、舛田圭太/大束忠司(トナミ運輸)のペアにとっては、これが最後の日本リーグ。大束選手はこの後、指導者の道を歩むようです。この2人、オリンピックでベスト8に入ったように、ここへきて円熟味が増していますよね。スピードこそやや劣りますが、体ごとぶつけるようなレシーブでしぶとくラリーを続ける姿は感動モノでした。先のYOJでも、楽しそうにリラックスして試合に臨み、ベスト4に入ったのは見事。今年になってSSで好成績が続き、引退するのはもったいない、という声がもれたほどです。 (写真)YOJでの舛田・前田ペア

大束選手

 このブログの読者でもある大束選手は、YOJの準々決勝で勝った日に、『かねいし』に食事にきてくれました。舛田選手とは、五輪出場2回と、長く日本のバドミントンを支えてきたペア。ことに団体戦に燃える性格ですから、4年ぶりの優勝で、花道を飾りたいところでしょう。日本リーグは、間に全日本総合選手権をはさんで年末まで続きます。新潟を皮切りに、全国18会場で開かれますから、ぜひ足を運んでみては? (写真)舛田・前田ペアをスタンドで応援する大束選手 →拡大する

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廣瀬栄理子

 国内唯一のスーパーシリーズ(SS)、ヨネックスオープンジャパン(YOJ)2008が終わりました。日本勢はがんばった!男子シングルスで田児賢一(NTT東日本)、男子ダブルスで舛田圭太/大束忠司(トナミ運輸)、女子ダブルスで末綱聡子/前田美順(NEC SKY)が準決勝に進出したほか、女子単・混合複含めたすべての種目でベスト8以上ですから。

 オリンピックが終わって初めてのSS。各国とも新旧が入れ替わる時期で、ことに中国女子は、北京のシングルス金・銀メダリスト、張寧と謝杏芳が不出場と、若手を試す大会でした。野球でいえば、二軍の選手を一軍の試合に抜擢するようなものです。チャンスをもらったほうは必死ですよね。この大会がSS初優勝となったワン・イーハンにも、そういう切迫感が感じられました。逆に、世界ランク2位で北京代表の慮蘭は準決勝敗退。層の厚い中国ではうかうかしていられません。

 惜しかったのは、ワン・イーハンに準々決勝で敗れた廣瀬栄理子(三洋電機)でした。初戦で世界ランク6位、前年の世界選手権王者の朱琳に勝つと、ワン・イーハンにも1ゲーム17-12、2ゲームも20-15と終始優勢。いずれもひっくり返され、ベスト4進出はなりませんでしたが、昨年7月の故障(右足肉離れ)からは完全復帰したと見ていいでしょう。

「オリンピックのベスト16が自信になっています。決勝戦を見ながら、自分もあれくらい強くなりたい、と思いましたね」と本人。小さな体でパワーもありませんが、シングルスというものをよく知っていて、実は中国勢が一番嫌がる相手なんです。そんな廣瀬にとって、YOJは3年ぶりの勝利。ロンドンに向けて、好スタートを切りました。

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オグシオ

 今日はヨネックスオープンジャパン08の準々決勝。残念なのはオグシオの欠場で、体や気持ちが万全じゃないままプレーしてはファンに失礼、といっていましたが、ファンはそれでも出場してほしかったのでは。日本では数少ない国際試合。オグシオのプレーを楽しみに、チケットを買った人も多いことでしょう。ほかのオリンピック組は、「組んで練習したのは先週から」(舛田圭太選手)というように、決して万全ではなくても、この大会に合わせてきました。それは、ファンが楽しみにしていることを知っているから。オグシオがバドミントン人気に貢献してくれたことを、ファンは十分わかっています。だからこそ今回の大会には、負けるのをおそれず、出場すべきだったとあえていいたいのです。

 それはそうと日本勢では、男子シングルス・田児選手、女子シングルス・廣瀬選手、男子ダブルス・池田/坂本ペア、舛田/大束ペア、女子ダブルス・前田/末綱ペア、赤尾/松田ペアが順調に勝ち残っています。活躍に期待しながら、北京話の続きを……バドミントンはあちらでは人気競技ですから、取材するにはIDのほかにチケットが必要でした。男子ダブルスの1回戦では、そのチケットが手に入らず、とうとう見られずじまい。日本から観戦に出かけた人でも、チケットのトラブルは多かったようですね。

 ほかにも苦労したのは、会場に入るときのチェックの厳しさです。全員の荷物を、ひとつひとつ入念にチェック。たとえば、パソコンをいちいち立ち上げるんですから、そりゃ時間がかかりますよね。ボランティアの係員に罪はないんですが、自分のいわれたことをこなすだけで融通が利かないというか……。

 地下鉄に乗るのも警備が厳重で、ふだんなら10分で着くはずなのに、1時間もかかったりするんです。渋滞を計算に入れても、 むしろタクシーのほうが時間を読むには確実でした。ただ、英語を話せる運転手さんが少なく、おかげで「右」「左」「まっすぐ」くらいの中国語は覚えましたね。

 タクシーで食事に行くときでした。現地のスタッフに、電話でレストランの場所を聞いていたスタッフが、運転手さんに自分の電話を渡して「中国語で直接話してもらったほうが早い」。おかげで、無事レストランに着いたはいいんですが、電話を渡したことはすっかり忘れていました。気づいたのは店に入り、椅子に座ったとき。と青くなりますよね。 ところがなんと!そのタクシーの運転手さんが、わざわざレストランまで電話を届けてくれたんです。あとで聞いたら坂本修一選手も、タクシーに置き忘れた携帯電話を、空港まで届けてもらったとか。 オリンピックでは、そんなふれあいもありました。謝々!ですね。

陣内貴美子

(写真)ヨネックス・オープン・ジャパンの会場内にて

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 北京話の続きは次回に譲るとして、16日からヨネックスオープンジャパン(YOJ)08が始まります。05年までは4月の開催で、オリンピック後に行われるのは初めて。ロンドンへのスタートとなるわけです。オリンピック直後のため、金メダリスト勢ぞろいとはいきませんが、それでも年間12戦のスーパーシリーズのひとつ。 素晴らしいメンバーがやってきます。

 日本勢で私が注目するのは、とくに女子シングルス。オリンピックでベスト8まであと一歩だった廣瀬栄理子は、昨年のケガから完全に復調し、ロンドンへ向けてのエース格ですね。さらに平山優、今別府香里、藤井瑞希……ほぼ1歳刻みで、有望株がそろっています。 藤井とは北京で出会って「どう?出たくなった?」と声をかけたら「もちろんです!」と即答しました。私と同じ熊本の出身ですし、期待しているんですよ。男子ではミラクルボーイの田児賢一、信太郎の弟・池田雄一らが注目ですね。

 ダブルスでは、スエマエとオグシオはもちろんのこと、男子の坂本修一/池田信太郎。日本勢で唯一、オリンピックの白星がなかったので、 かなりショックだと思うんです。坂本は、まだ小さい娘さんも応援に来ていて、「子どもがわかるようになるまでプレーしなよ」と激励させてもらいました。信太郎の場合、イケメンと騒がれるより、実力で覚えてくれ、という意地があるはず。九州男児ですからね。YOJは巻き返しのチャンスだと思います。それと、長年日本の男子ダブルスを支えた舛田圭太/大束忠司。それぞれ引退を視野に入れ、国内の国際試合では、おそらく見納めとなるでしょう。しっかりと、目に焼き付けたいと思います。

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このブログについて

プロフィール写真【陣内貴美子】
1981年から12年間日本を代表するバドミントン選手として世界を舞台に活躍。とりわけ、91年の全英選手権女子ダブルスでは、バルセロナ五輪優勝の鄭素英(チェン・ソーヤン)/黄恵英(ハン・ヒー・ヤン)組に惜敗したものの接戦を演じるなど、文字通り世界のトッププレーヤーとして、高く評価された。92年、バルセロナ五輪引退後も、全国でのバドミントン講習会・講演会など競技の普及に務めている。

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