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陣内貴美子の気まぐれシャトル便


大阪インターナショナルチャレンジ記事一覧

大阪国際チャレンジ2011の男女シングルスで優勝したのは、園田啓悟選手と三谷美菜津選手。いずれも昨年の全日本総合で3位となり、初めてナショナルチームに入りました。2人が口をそろえたのは、

「ナショナルメンバーとして負けられない。プレッシャーがありましたが、勝ててホッとしました」
 
ということです。わかるんだよなぁ、その気持ち。大阪国際には、ナショナルのトップ級は不在で、園田、三谷両選手を含め、日本代表の出場は3人でした。そして国際大会ながら、日本が非常事態にあるなか、海外の選手も相次いで参加を見合わせています。ほぼ日本選手ばかりですから、周囲は当然、「ナショナルメンバーが勝って当たり前」という目で見ますよね。
 
私も、16歳でナショナルチームに入れてもらいました。そうすると、国内での日本人同士の試合の場合、負けたらなにをいわれるかわかりません。同年代の高校生にはもちろん、社会人の先輩にだって、もし負ければ「やっぱり陣内にはナショナルはまだ早かった」といわれるのが目に見えています。日の丸を背負っている以上は、いわば横綱みたいなもの。受けた挑戦をはね返し、つねに勝つことが求められるんです。

ですからむしろ、全員が各国を代表してくる国際試合のほうが気は楽でした。国内試合が「負けられない」という「ねばならない」状態だとしたら、国際試合は「負けたくない」という気持ちで臨めたんですよ。
 
事実上、日本選手の争いだった今回の大阪国際。プレッシャーのもとで獲得したタイトルは、若い2人にとって、大きな財産になるはずです。

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高橋礼華/松友美佐紀ペア

左:高橋選手、右:松友選手

国内で行われる国際試合のひとつ・大阪国際チャレンジは日曜に終了。女子ダブルスの藤井瑞希/垣岩令佳ペアをはじめ、4種目で日本選手が優勝しましたが、私が注目したいのは、その藤井組に決勝で敗れた高橋礼華/松友美佐紀ペアです。なかでも、松友選手。158センチと小柄ながら、巧みなラケットさばきと抜群のセンスで、昨年は2つの国際試合のダブルスで優勝。シングルスでも、昨年の全日本総合でベスト4に入っており、この大会でも単複ともに好成績を残しました。
 
いま世界で戦うには、単複どちらかに専念するのが主流で、単複兼ねる松友選手は、4試合を戦った大会2日目はさすがにしんどそうでした。ただ、聖ウルスラ学院英智高校を出たばかりの18歳は、なんでも吸収できる一番いい時期です。単複両方に挑戦するのは、確かに体力的にきついんですが、得るものも多いんですよ。シングルスをやればコートカバー力やフットワークが向上するし、ダブルスをやればレシーブ力と読みが磨かれてきます。いずれはどちらかに専念するとしても、それらは必ずその種目に生きてくるんです。

松友選手が順調に成長すれば、その非凡なセンスと勝負強さで、世界でも戦えるおもしろい存在になるはず。そのためにも、単複への挑戦は大賛成ですね。そういえばオグッチこと小椋久美子選手も、社会人1年目は単複を兼ねていたんです。そして、ルーキーとして全日本総合のシングルスで優勝し、ダブルス転向後はご存じの活躍です。この大会では、1月に引退したその小椋さんの引退セレモニーもありました。すがすがしい笑顔が、印象的でしたね。

オグッチ、長い間お疲れさまでした。

小椋さん

小椋選手

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会場の様子

いま開催中の大阪国際チャレンジ。顔ぶれを見ると、どの種目も日本勢の優勝争いになりそうで、なかでも注目は“イケシオ”こと池田信太郎/潮田玲子組ですね。池田選手が昨年12月、試合中に右手首を骨折し、全英OPでの復帰を目ざしていましたが、回復が不十分だったため直前で回避。この大阪国際が4カ月ぶりの公式戦となりました。

潮田選手にとっては、待ちに待った大会でしょうね。2人にとって実戦は、昨年12月の東アジア大会以来。これが同性とのペアなら、多少ブランクがあっても実戦のカンはすぐに戻るんです。ところが2人はミックスで、しかも昨年組んだばかり。コンビネーションはまだ保存されていなくて、また一から呼吸を合わせていかなくてはいけません。それには練習はもちろん、試合をこなすことが必要なんです。ですから、台湾ペアに勝っての1回戦突破には、ホッとしたことでしょう。「4カ月ぶりとは思えないほど、動きも良かった。ケガの間お互いにトレーニングしてきたことが生きた」とは、池田選手。

ロンドン五輪はまだ先、といっても、もう2年とちょっとです。来年にはランキング争いが激しくなりますから、現在世界50位前後の2人にとって、これからが正念場ですね。大阪国際では優勝はともかく、今後につながるような試合をしてほしい。この故障の間に、池田選手がどれだけフィットネスを上げてきたか、また試合が待ち遠しかった潮田選手の、国内での久々の姿も見ものです。

そして最終日には、日本バドミントン界の功労者・小椋久美子選手の引退セレモニーが行われる予定。潮田選手から花束贈呈があるようなので、皆さん、ぜひ会場に足を運んでください。

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「大っきいマスクしているねぇ!」と、会う人ごとにいわれます。そう、花粉症。というよりも、花粉症対策ですけどね。現役時代は、うれしいことにまったく縁がなかったんですよ。花粉症の季節には、遠征で海外にいたせいもあるかもしれません。

発症したのは、コーチになった93年のことでした。選手たちと外をランニングしていたら、なぜかくしゃみが止まらない。お間抜けなことにそのときは、「風邪かな?」と思ったくらいでしたが、テレビの仕事を始めた翌年。外の取材がすんで家に帰るとき、車内で鼻水が止まらなくなってもう大変でした。片手にハンドル、片手にティッシュを持ちながら、そのときハタと気づいたのが、「これが花粉症ってヤツ?」ということ。お医者さんにいったら案の定、「杉の花粉アレルギーが、バッチリ、出ています」。

あらゆる治療を試しました。鼻のうがい、点鼻薬、服用薬、注射……毎年、花粉の季節は憂うつだったものです。ただここ数年は、どの治療に効果があったのか、割合楽になりました。それでも、警戒するにこしたことはなく、マスクが手放せないというわけです。アスリートにも花粉症の人は多く、4月いっぱいくらいまでは気が重い日が続きますね。ドーピングがやっかいですから、薬ひとつのむにも慎重にならなければいけないし……。

4月といえば、1日から大阪インターナショナルチャレンジが始まります。日本で見られる、数少ない国際大会です。ウワサによると、小椋久美子選手と前田美順選手がペアを組む可能性もあるとか。これは、見逃せませんよ~!

※小椋選手は大阪インターナショナル欠場となりました。(4/1)

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このブログについて

プロフィール写真【陣内貴美子】
1981年から12年間日本を代表するバドミントン選手として世界を舞台に活躍。とりわけ、91年の全英選手権女子ダブルスでは、バルセロナ五輪優勝の鄭素英(チェン・ソーヤン)/黄恵英(ハン・ヒー・ヤン)組に惜敗したものの接戦を演じるなど、文字通り世界のトッププレーヤーとして、高く評価された。92年、バルセロナ五輪引退後も、全国でのバドミントン講習会・講演会など競技の普及に務めている。

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