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陣内貴美子の気まぐれシャトル便


1月の14、15日、福島の郡山市といわき市で震災復興支援活動「スポーツで笑顔プロジェクト」を今年もスタートすることができました。その講習会の後半、質疑応答のコーナーで、「スタミナをつけるには、どうしたらいいですか?」という質問。放射能という目に見えない相手と戦う環境にあっては、「まずは、下半身を強化するために、外で走り込みをしましょう」などとは口にできず、「室内でできる縄跳びなんかはどう?」と答えましたが、そのときは本当に胸がつまる思いでした。
 
さて、正念場を迎えた五輪レース。マレーシアOPで田児賢一選手が準優勝を果たし、世界ランキングを7位まで上げてきました。昨年、ランキングを25位まで落としたときにはこっちがヤキモキし、「オリンピックレースのためには、SS限定ではなく、グレードが下の大会にも出たほうがいいんじゃない?」と話したものです。ところが本人、「下の大会でポイントを狙うというのは、オリンピックで勝つことではなく、出ることが目標になってしまう。それよりもいまは、1回戦で負けようが、SSという最高峰でプレーすることが、自分のレベルを上げてくれると信じています」
 
と、あくまで自分の意志を貫き、昨年後半からはフレンチOPで準優勝するなど、ここへきてのSSでの充実ぶりです。決勝で敗れたリー・チョンウェイにはこれで11連敗ですが、大相撲では10日目の白鵬対鶴竜戦。これまで初顔合わせからの4年間20戦全敗で、1度も勝ったことがなかった横綱白鵬に、関脇の鶴竜が勝ちました。ケン坊だって絶対に勝てないはずはない。大きな勝利がオリンピック本番で出るように、期待しましょう。

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January 13, 2012 10:28 AM /

木登り名人の話

なでしこジャパンの澤穂希選手が、国際サッカー連盟の2011年の女子最優秀選手に選ばれました。アジア勢として初めての快挙は、優勝した昨年のW杯ドイツ大会で、得点王とMVPに輝く活躍が評価されたものです。澤選手といえば思い出すのは、終始アメリカに先行された決勝戦、延長も残り4分で決めた同点弾ですね。
 
残り時間か少なくなるにつれ、澤選手は「ここまでか」と正直、思ったそうです。15歳から代表入りし、アメリカでのプレー経験もあるからこそ、ライバルの強さをハダで知っていたのでしょう。だけど若い選手たちは「まだまだ!」「楽しいよね」というムードで、そのあきらめない気持ちが同点ゴールを後押ししました。
 
9日に決勝が行われた高校サッカーでも、後半のロスタイムにミラクルがありました。試合終了間際に同点に追いついた市立船橋高校が、延長で逆転して優勝――。私も、現役時代の苦い経験を思い出しました。試合中、リードしての終盤、「早く終わらないかな」「相手がミスしてくれないかな」と、弱気になることがあったんです。魔物がそこにつけ込むと、ときに大逆転につながってしまう......。敗れた四日市中央工も、優勝が目前にちらついて、そんな心理状態だったんじゃないかしら......。
 
ちょっと古典のウンチクを。徒然草には、木登り名人の話があるそうで、弟子が木の高いところにいるときにはなにも声をかけず、低いところまで降りてきてようやく「気をつけなさい」と声をかけるのだとか。最後の最後まで「もう大丈夫」という油断は禁物、というわけで、スポーツにも通じる話ですね。

バドミントンのマレーシアOPでは、田児賢一選手や佐々木翔選手、また男女ダブルスの計4組が今日の準々決勝に進出!楽しみです。

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明けましておめでとうございます。みなさんの年末年始はいかがでしたか?私は年末の大掃除で、思い切って断捨離!しました。洋服などを整理し、不要なものは処分し、家の中がスッキリしましたよ。今年も、なるべくものを増やさないように、断捨離を続けていくつもりです。
 
そして12月30日には、2年続けて熊本に里帰り。石臼と杵で餅つきをし、そのついたお餅を入れたお雑煮など、東京にいてはなかなか食べないお節料理に舌鼓を打ち、3日までのんびりしてきました。東洋大が従来記録を大幅に塗り替える圧倒的な優勝を飾った箱根駅伝、ラグビーの大学選手権や高校サッカーなど、スポーツ好きにとっては楽しみが多かったことでしょう。
 
楽しみといえば、そう、今年はオリンピックイヤー。ただ、出場権を争っている選手たちにとっては、年末もお正月も関係ありません。私の現役時代も、お正月やお節料理には無縁で、台北オープン(その時代は1月に行われていました)に備えた合宿が恒例でした。バドミントンの現日本代表も、12月上旬の全日本総合から年末の日本リーグを終えると、中2日で強化合宿。そのまま元日に移動し、いま、SS第1戦の韓国OP真っ最中という過密スケジュールです。そのなかで田児賢一選手や佐々木翔選手、ダブルスではスエマエなど男女計3組が8強に残っており、日本勢は好調!とくに、過去9戦全敗のリー・チョンウェイと対戦する田児選手に注目です。
 
では皆さん、2012年もどうぞよろしくお願いします。

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今季のスーパーシリーズ獲得ポイント上位が出場するSSファイナルで、池田信太郎/潮田玲子組がベスト4に進出しました!パチパチパチ。ほかに、総合の決勝で激突した佐々木翔、田児賢一両選手が出場し、どちらも準決勝進出はならなかったものの、田児選手はあこがれのタウフィック・ヒダヤット選手から勝ち星をあげました。日本勢はさらに女子単の佐藤冴香選手、ダブルスでは平田典靖/橋本博且組、藤井瑞希/垣岩令佳組、松尾静香/内藤真実組が出場。中国の単4人・複6組には及ばないものの、3人と4組というのは二番目の多さでした。
 
さてさて、このコラムも今年最後。みなさん、大掃除はすみましたか?私はこれからですが、今年は思い切って断捨離を実行したいと思います。できるだけ物を少なく、シンプルな生活にしたいつもりが、もともと貧乏性で、物をあまり捨てられない性分。だから、人から頂いた装飾品は和洋折衷で統一感がなく、ほとんど着ない衣装もタンスに眠っています。
 
意識改革のために読んだ断捨離本によると、処分した物に対して、「捨てなきゃよかった」とあとで悔やむことはまず、ないのだとか。あるいは着る物が増えたために収納を増やすと、その収納スペース分だけ家賃を多く支払っていることになり、こんな不経済なことはありません。そう思うと、えいっ!と断捨離できそうです。大掃除の仕上げには、シーツから下着、そして歯ブラシも新品にして新年を迎えるのがわが家流。ではみなさんも、よいお年をお迎えください。

断捨離

読破した断捨離本。頭ではわかっているんですよねぇ......

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すばらしい全日本総合でした。なんといっても、16歳8カ月という最年少記録で優勝した高校2年生・奥原希望選手。中学3年生からこの大会に出場し、3回目で頂点に立ったわけです。しかも、決勝は不戦勝でしたが、打田しづか、佐藤冴香、三谷美菜津選手と、ナショナルや元ナショナルを次々に破ったのですから、立派なものです。
 
私が高校2年のときは、準々決勝で米倉よし子さん(田児賢一選手のお母さんです)にファイナルゲームで負けたのですが、大先輩の胸を借りるのが楽しかった記憶があります。奥原選手も、1回戦以外はすべて年上との対戦。ですから伸び伸びとプレーでき、むしろ対戦相手のほうが「負けられない」と意識して、やりにくかったかもしれません。

「大会前は右ヒザが痛く、とにかく1球1球大切にいくことしか考えていませんでした」と奥原選手はいいますが、りっぱなのは物怖じせず、というよりも、まるでベテランがプレーしているように、自分のペースを崩さなかったいたことです。汗ふきを要求したり、サーブのときも、じっくりと時間をかけて相手をじらしたり。ふつう高校生なら、日本最高峰の大会というだけで、舞いあがってしまうでしょう。
 
奥原選手は今季、世界ジュニアでは3位に入り、国際チャレンジでも優勝と、海外経験も豊富です。その経験値が、なにごとにも動じない心の強さにつながっているようです。まだ16歳。スポンジのようにすべてを吸収できる時期ですから、ロンドンは無理でも、間違いなくリオ五輪の星ですね。
 
気の毒だったのは、急性胃腸炎で無念の棄権となった廣瀬栄理子選手です。07年にも途中棄権の経験があり、この大会には4連覇もかかっていました。加えて、ナショナル組が次々と敗れている相手に、女王の力を見せたいという意地もあったはず。そのことが、試合開始10分前というギリギリまで、棄権の決断を延ばさせたのでしょう。

五輪レースは、ここからが正念場。全日本総合が終了したと思ったら、翌日には、すでに中国遠征に出発した選手もいます。どうかコンディションを崩さないように気をつけてほしいと願うばかりです。他の種目、選手については、また次回以降にふれる機会があれば......。

全日本総合

全日本総合の最終日。代々木第二体育館には、開場前から長い列ができていました。

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このブログについて

プロフィール写真【陣内貴美子】
1981年から12年間日本を代表するバドミントン選手として世界を舞台に活躍。とりわけ、91年の全英選手権女子ダブルスでは、バルセロナ五輪優勝の鄭素英(チェン・ソーヤン)/黄恵英(ハン・ヒー・ヤン)組に惜敗したものの接戦を演じるなど、文字通り世界のトッププレーヤーとして、高く評価された。92年、バルセロナ五輪引退後も、全国でのバドミントン講習会・講演会など競技の普及に務めている。

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